2024年1月に、ミュージカル『オペラ座の怪人』ケン・ヒル版の上演が決定した。来日公演が行われるのは、6年ぶり7度目。ファントム役はイギリスのミュージカル俳優ベン・フォスター、ファウスト役はイギリスのオペラ歌手ポール・ポッツが務める。
ミュージカル『オペラ座の怪人』は、“ロンドン・フリンジの⻤才”と呼ばれた劇作・演出家ケン・ヒル(1937〜1995)が、ガストン・ルルーの同名小説をミュージカル化し、1976年に初演したもの。『オペラ座の怪人』といえば、2004年に映画化もされたアンドリュー・ロイド=ウェバー版が有名だが、ケン・ヒル版はそのロイド=ウェバーが同作を手掛けるきっかけとなった舞台だ。
ファントムと歌姫クリスティーンの切ないラブ・ロマンスを中心に描かれているロイド=ウェバー版とは異なり、ガストン・ルルーによる原作小説のエッセンスを最も忠実に描いていると評価されている。ユーモアさえ感じさせる巧みな人間描写も見どころとなり、“愛するが故の悲劇”という原作のテーマを色鮮やかに描いた、力強いクラシック・ミュージカルとして長年多くの観客を魅了し続けている。
その最大の特徴は音楽で、「ファウスト(作曲:シャルル・フランソワ・グノー)」「真珠採り(作曲:ジョルジュ・ビゼー)」「ルサルカ(作曲:アントニン・ドヴォルザーク)」「海賊(作曲:ジュゼッペ・ヴェルディ)」「ホフマン物語(作曲:ジャック・オッフェンバック)」など、珠玉のアリア(オペラの中で歌われる独唱曲)を散りばめられていること。ケン・ヒル書き下ろしの歌詞を乗せて名曲が紡がれていく。
本作はこれまで、ケン・ヒルの母国イギリスをはじめ、アメリカ、カナダなどで上演。1991年のロンドン凱旋公演では、オリヴィエ賞最優秀ミュージカル作品賞/演出賞にノミネートされた。日本では1992年から2018年の間に行われた6度の来日公演で、累計28万人以上を動員している。
今回の日本公演でファントム役を務めるベン・フォスターはイギリスのミュージカル俳優。ウエストエンド30周年公演『オペラ座の怪人』ではファントム役を務め、同作品をオリヴィエ賞観客賞と5つ星の評価に導いた。“女王陛下のオーケストラ”とも称されるロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団との共演経験もあり、また、これまでに日本でもミュージカルコンサートに多数出演している。
そして、原作の中でも最も有名なシーンの一つ、シャンデリアが落ちる場面で上演されている、グノー作曲のオペラ『ファウスト』のファウスト役には、携帯電話のセールスマンをしながら、2007年英国の番組「ブリテンズ・ゴット・タレント」初代チャンピオンに輝き、一躍脚光を浴びたオペラ・テノール歌手のポール・ポッツが出演する。
ミュージカル『オペラ座の怪人』〜ケン・ヒル版〜は、2024年1月17日(水)から1月28日(日)まで東京・東急シアターオーブにて上演される。上演時間は2時間半を予定(休憩含)。生演奏/英語上演/日本語字幕あり。
ミュージカル『オペラ座の怪人』〜ケン・ヒル版〜公演情報
上演スケジュール
2024年1月17日(水)〜1月28日(日) 東急シアターオーブ
チケット
【料金】S席:13,000円/A席:9,000円/B席6,000円(税込・全席指定)
<販売スケジュール>
【最速先行(先着)】8月5日(土)12:00~9月1日(金)23:59
受付:キョードー東京、チケットぴあ
スタッフ
【原作】ガストン・ルルー
【脚本・作詞】ケン・ヒル
公式サイト
【公式サイト】https://operaza2024.jp/