2023年10月、東京・サンシャイン劇場にてイッツフォーリーズ公演、ミュージカル『聲の形(こえのかたち)』の上演が決定した。
同作は、大今良時による同名漫画(講談社「週刊少年マガジン」所載)を初ミュージカル化した作品。連載時から話題となり、第19回手塚治虫文化賞新生賞などを受賞。2016年に公開された劇場アニメ映画「聲の形」は、第40回日本アカデミー賞優秀アニメーション作品賞、第20回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門優秀賞など数々受賞した作品である。
主人公の先天性聴覚障害をもつ西宮硝子役は、2023年7月よりブロードウェイミュージカル『ピーター・パン』で11代目ピーター・パン役の出演を控えている山﨑玲奈、もう一人の主人公石田将也役は、2016年結成のボーイズユニット「NORD」のメンバーであり、男女混合歌唱グループ「Love Harmony’s, Inc.」でのアーティスト活動なども行っている島太星が演じる。
上演台本・作詞・演出を手がけるのは、演劇、ミュージカルと幅広いジャンルの作品で繊細な感情描写に定評のある板垣恭一、作曲・音楽監督は、映像、舞台の作編曲から、演奏家としても活躍する桑原まこが担当する。
上演決定に伴い、キャスト・スタッフからコメントが届いている。
イッツフォーリーズ公演 ミュージカル『聲の形(こえのかたち)』2023年10月4日(水)から10月8日(日)まで東京・サンシャイン劇場にて上演される。
コメント紹介
◆山﨑玲奈(西宮硝子役)
この度、ミュージカル『聲の形』で西宮硝子役を演じます山﨑玲奈です。
このお話を頂いた時、嬉しさと同時に演じるのはとても難しくて大変だ…とも感じました。
何年か前に映画は観ていたのですが、今回改めて原作漫画を読んだところ、ショッキングな内容にどんどん心がしんどくなりました。でも最初から最後まで硝子ちゃんの優しさが私の心をギュッと掴んで離しませんでした。
先日の打ち合わせでは作品について板垣さんや島さん、手話指導の方と様々な視点でお話をさせて頂きました。私も硝子ちゃんと同じ高校生として、彼女の『聲の形』を歌や手話を使って表現していきたい思います。
島太星(石田将也役)
初めまして島太星です。
この度は聲の形という素敵な作品に出演させていただけて、とっても嬉しいです‼︎
このお話をいただく前から、作品を個人的に読んだことがあり、それがまさか僕に・・・!と、かなり恐縮な気持ちながら頑張りたい!!とワクワクしております。
劇中に手話などがあり、一から勉強し、伝えなければならないので今からプレッシャーを感じる日々ですが、絶対に素敵なミュージカルに致します!!ぜひ楽しみにしてください!
板垣恭一(上演台本・作詞・演出)
『聲の形』をミュージカルにしてみたい。このことをいつプロデューサーに伝えようか、僕は機会をさがしていました。やっとそのタイミングが来て「でさ今度の企画なんだけど──」と言いかけたところで「聲の形ってどうですか?」と言われて驚きました「えー、同じこと考えてたんだけど・・・!」こうしてこの企画はスタートしました。
以前、手話の美しさに魅せられて、ろう者が主人公の物語を演出したことがあります。そのとき、聞こえる人と聞こえない人という「立場や環境の違い」が相互理解の妨げにどれだけなっているかを学びました。手話つながりから手にした今回の原作に触れたときに、同じ衝撃を受けました。一見すると愛らしいキャラクターが多いこの作品から「人間のコミュニケーションの難しさを描こうとする本気」を感じたからです。
ミュージカルという手法を使うのは、話が重くなりすぎないためであり、時間軸を圧縮して伝えるために有利だからでもあります。情報がぎっちりと詰まった原作の魅力を、新しいカタチの表現に転化するべく、現在、試行錯誤を続けています。
桑原まこ(作曲・音楽監督・演奏)
この物語を知ろうとするほど、見て見ぬふりをしたあの子の感情や、置き去りにした過去の自分と向き合うような気持ちになり、懸命に生きる登場人物達に感謝しております。
私は作曲することが大好きです。自分のために努力をし、負けず嫌いが鎧を作り、どんな締切にも負けまいと曲を書いてきました。ですが自分のための努力には限界があり、曲を書くスキルだけが私の中に虚しく残ってしまう時期もありました。想像を超える感情や、目を瞑りたくなる出来事を、音楽は嘘なく届けてくれると、私は今も昔も信じています。
今の自分の中にあるスキルを勇気に変えて、真正面から曲を書き、この物語のために愛を込めてたくさんの努力をしたいと思っています。
イッツフォーリーズ公演 ミュージカル『聲の形(こえのかたち)』公演情報
上演スケジュール
2023年10月4日(水)~10月8日(日) サンシャイン劇場
キャスト・スタッフ
山﨑玲奈 島太星 ほか
【上演台本・作詞・演出】板垣恭一
【作曲・音楽監督・演奏】桑原まこ
あらすじ
主人公の石田将也は、ガキ大将気質の小学6年生。ある日、同じクラスに先天性の聴覚障害を持つ西宮硝子が転校してくる。ノートを使い筆談で語りかける硝子は、次第にクラスで浮いた存在になり、いじめの対象になっていく。
同時に将也は、退屈から解放された日々を手に入れるが、ついに硝子へのいじめが担任の耳に入り、将也はいじめの犯人としてつるし上げられ周囲から孤立していくのだった。その後、硝子は別の学校に転校、将也は固く心を閉ざし、消えない罪悪感を抱えたまま高校3年生になった。
あの時言えなかった謝罪の気持ちを硝子に伝えるため、将也は彼女の通う手話サークルへと足を運ぶ。小学生時代に謝罪の気持ちを言えなかった将也と、自分がいることで誰かが傷つくと思いつめる硝子。二人が互いの閉ざしていた心を開き、少しずつ気持ちを表せるように成長していく・・・。
「お前のこえを聞いてるつもりだったけど、本当につもりなだけだった・・・。
当たり前だよな。
話してくれることが全部だなんてありえないのに」
チケット情報
【チケット一般発売日】2023年8月25日(金)
【チケット料金(全席指定・税込)】前売8,800円ほか
【チケット取り扱い 】
オールスタッフ:https://www.allstaff.co.jp/
ぴあ:https://t.pia.jp/
イープラス:https://eplus.jp/
カンフェティチケットセンター:https://www.confetti-web.com/
※公演中止の場合を除き、チケットの払い戻し・お振替は致しかねます。
公式サイト
http://koenokatachi-musical.com
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