村上春樹作品を舞台化『ねじまき鳥クロニクル』成河、渡辺大知、門脇麦らで再演決定

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村上春樹作品を舞台化『ねじまき鳥クロニクル』成河、渡辺大知、門脇麦らで再演決定

村上春樹原作の舞台『ねじまき鳥クロニクル』が、2023年11月に再演されることが決定した。出演者は、2020年の初演に続き、成河渡辺大知門脇麦など。演出・美術・振付はイスラエルを拠点に世界で活躍するインバル・ピントが手掛ける。

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本作は、世界的に評価される村上春樹の傑作長編小説「ねじまき鳥クロニクル」をインバル・ピントと気鋭のアミール・クリガーの演出、藤田貴大の脚本(アミールと共同)で舞台化し、音楽を大友良英が手掛けた意欲作。2020年のコロナ禍に初演を迎え、公演期間の短縮を余儀なくされながらも芸術性の高いステージを作り上げた。主人公の岡田トオル役を成河と渡辺大知が二人で一人の人間の多面性を演じ、芝居、コンテンポラリーダンス、音楽を融合させ、既成概念にとらわれない演出で村上春樹の世界を舞台に立ち上げた。

村上春樹作品を舞台化『ねじまき鳥クロニクル』成河、渡辺大知、門脇麦らで再演決定

再演に向けて、インバルは「2020年、村上春樹さんの偉大な小説『ねじまき鳥クロニクル』を舞台に立ち上げるために過ごした期間は、主人公のトオルが井戸に潜るのと同じように果てしの無い旅でした。初日をご覧になった村上さんから『美しい舞台でした。ありがとう』とおっしゃっていただいたことは忘れられません。再演に向けて、さらに深くこの作品と向き合い、新たな表現を皆と模索するのが今から本当に楽しみです」とコメントを寄せた。

村上春樹作品の実写化といえば、映画『ドライブ・マイ・カー』の世界的な快挙が記憶に新しいが、村上作品群の中でも、きわめて重要な意味を持つと言われるのが、この『ねじまき鳥クロニクル』だ。2020年2月の東京公演中に新型コロナウイルスの影響で突然の公演中止となった無念を、再演でのリクリエーションへの意欲に変え、よりブラッシュアップした作品が生まれることに期待したい。

村上春樹作品を舞台化『ねじまき鳥クロニクル』成河、渡辺大知、門脇麦らで再演決定

舞台『ねじまき鳥クロニクル』は、11月上旬から11月26日(日)まで東京芸術劇場 プレイハウスにて上演予定。ツアー公演の予定あり。上演時間は3時間前後を予定。

(2020年舞台写真/撮影:田中亜紀)

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目次

『ねじまき鳥クロニクル』公演情報

上演スケジュール

【東京公演】2023年11月上旬~11月26日(日) 東京芸術劇場 プレイハウス
※ツアー公演予定あり

スタッフ・キャスト

【原作】村上春樹
【演出・振付・美術】インバル・ピント
【脚本・演出】アミール・クリガー
【脚本・作詞】藤田貴大
【音楽】大友良英

【出演(演じる・歌う・踊る)】
成河/渡辺大知
門脇麦

ほか

あらすじ

岡田トオルは妻のクミコとともに平穏な日々を過ごしていたが、猫の失踪や謎の女からの電話をきっかけに、奇妙な出来事に巻き込まれ、思いもしない戦いの当事者となっていく――。

主人公トオル(成河/渡辺大知)は、姿を消した猫を探しにいった近所の空き地で、女子高生の笠原メイ(門脇麦)と出会う。自分の行動が原因でボーイフレンドを死なせてしまい、登校拒否を続けるメイ。トオルを“ねじまき鳥さん”と呼ぶようになり、二人の間には不思議な絆が生まれていく。

トオルは妻の薦めで、自らを“水の霊媒師”と称する加納マルタと会い、猫をみつける手がかりを得ようとする。マルタからいくつか予言をもらうが、肝心の猫に関してはっきりしたことはわからない。それどころか、妻のクミコまで忽然と姿を消してしまう。クミコの兄・綿谷ノボルから連絡があり、クミコと離婚するよう一方的に告げられる。クミコに戻る意思はないと。

どこで道を間違え、どこに落とし穴があったのか、トオルは過去を辿る。クミコの姉は若い頃に自殺をしていて、兄のノボルが何かしら自殺に関係していたとクミコから聞いたことがあった。加納マルタの妹・クレタはノボルと交わることで損なわれ、“肉体の娼婦”から“意識の娼婦”になったと言う。クミコ失踪の影にはノボルが関わっているという疑念は確信に変わっていく。その一方でトオルは、もっと大きな何かに巻き込まれていることにも気づきはじめる。

ある日トオルは、二人の結婚に力を貸してくれた本田老人から、第二次世界大戦下にノモンハンで特殊任務についたときの壮絶な話を聞く。皮剥ぎボリスの手によって拷問を受け、生きたまま皮を剥がれていった伍長、枯れ井戸に放り込まれ九死に一生を得た間宮中尉の話・・・。

何かに導かれるように、トオルは隣家の枯れた井戸にもぐり、クミコの意識に手をのばそうとする。いつしか、クミコを取り戻す戦いは、時代や場所を超越して、“悪”と対峙してきた“ねじまき鳥”たちの戦いとシンクロしていく。暴力とエロスの予感が世界をつつみこんでゆく。

“ねじまき鳥”はねじを巻き、世界のゆがみを正すことができるのか? トオルはクミコをとり戻すことができるのか―――。

公式サイト

【公式サイト】https://horipro-stage.jp/stage/nejimaki2023/
【公式Twitter】@nejimakistage




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