2022年3月24日（木）にプレビュー公演が始まったミュージカル『メリー・ポピンズ』。日本で2018年に初演された名作ミュージカルが、4年ぶりに再演される。メリー・ポピンズ役には初演でも同役を演じた濱田めぐみと、新キャストに笹本玲奈を迎えた。3月27日（日）にはプレスコールが行われ、劇中の3場面が披露された。
レポート
『メリー・ポピンズ』は、ウォルト・ディズニーが娘との約束を果たすため、原作者のパメラ・トラバースを8年に渡り説得して製作した映画。2004年にディズニーとキャメロン・マッキントッシュ率いるクリエイティブチームによりミュージカル化され、オリヴィエ賞9部門にノミネート、トニー賞では7部門にノミネート。日本初演も大きな話題となった。
物語の舞台は、1910年のロンドン。チェリー・ツリー・レーンに住むバンクス家には、一向にナニー（子守）が居着かなかった。そんな一家のもとに、メリー・ポピンズが舞い降りてくる。魔法で部屋を片付けたり、かばんから何でも取り出したり、不思議な力を持つメリーと、煙突掃除屋のバートと過ごす素敵な毎日に子どもたちは大喜び。一方、銀行では父ジョージがある融資をきっかけに苦境に立たされ･･･。
プレスコールでは、大人たちの言うことを聞かない子どもたちに対して、メリー・ポピンズが何でも「ゲーム」に変えることでやりたくないことも楽しくなる、と教える「最高のホリディ」（Jolly Holiday）。
自分たちのせいで使用人ロバートソン・アイがキッチンを破壊してしまったのにその片付けを嫌がる子どもたちを諭す「お砂糖ひとさじで」（A Spoonful of Sugar）。
子どもたちの成長を期待してバンクス家を出て空へとメリーが空へと飛び立っていく一幕ラストのナンバー「チム・チム・チェリー（リプライズ）」（Chim Chim cher-ee Reprise）の3曲が披露された。
ミュージカル『メリー・ポピンズ』は3月30日（水）までプレビュー公演を行ったのち、本公演を3月31日（木）よりスタートさせる。東京公演は5月8日（日）まで東急シアターオーブにて。その後、5月20日（金）から6月6日（月）まで大阪・梅田芸術劇場メインホールにて上演。上演時間は約2時間55分（休憩あり）を予定。
（取材・文・撮影／エンタステージ編集部 1号）
初演から100回公演記念への思い／コメント紹介
◆濱田めぐみ（メリー・ポピンズ役）
『メリー・ポピンズ』は3月27日の公演で、日本上演100回を迎えました。オーディションから2018年3月の初日、そして4年後の今年の再演まで長い年月を重ねてきたことを考えると感慨深いです。この間『メリー・ポピンズ』のことが常にどこか頭の中にありました。 これからも長く続いてほしい作品ですし、お客様にも応援していただけたら嬉しいです。 コロナの影響もいろいろありましたが、ようやく本初日を迎えることができます。再演とはなりますが、新しい風も吹き素晴らしい作品を皆様にお届けできることになりました。劇場でお待ちしております。
◆笹本玲奈（メリー・ポピンズ役）
3月27日の公演で上演100回を迎えましたが1,000回、1万回と続いていくように、責任を持ってしっかり努めたいと思います。この作品に出演するのは夢だったので稽古の前半は寝る時もずっと『メリー・ポピンズ』のことを考えて続けて夢にも稽古のことが出てくるくらいでした。どこかで素晴らしい作品にしなければとプレッシャーが大きかったと思います。舞台稽古が長く、しっかりきっちり準備できたので、今は初日を前に早く皆様に作品を見てもらいたい、わくわくした気持ちでいっぱいです。お客様とお会いするのがすごく楽しみですし、ご観劇いただいた方はきっと温かく楽しい気持ちになって劇場を後にすることができると思います。皆様に幸せな気持ちになって頂けるよう、私も楽しみながらメリーを生きたいと思います。
◆大貫勇輔（バート役）
上演100回を迎えられて、めでたい!!純粋に嬉しいです。もうそんな回数やっていたのか！とびっくりしました。これからこの先も1,000回を目指して、1公演1公演を大切に積み上げて、公演に臨んでいきたいと思います。本初日を迎えるにあたって、プレビュー公演と本公演と分けられてはいますが、僕たちとしてはどの公演も変わりなく全力で挑んでいこうと思っているので、ここからも大切にバートを演じていきたいと思います。
◆小野田龍之介（バート役）
100回の公演の中で、2つの役の視点からこの作品を務めることができたこと（小野田は初演にはロバートソン・アイ役で出演）を、すごく光栄に思っており、自分の中で大きな財産になっていることを、日々感じています。節目の時にこの大好きな作品に関わることができて、嬉しいです。まもなく本初日を迎えますが、プレビューをやっているとか、もう初日だとか気にしていられないくらい『メリー・ポピンズ』の世界にカンパニー全体が集中して作品に取り組んでいて、変に気を張ることもなく日々稽古できています。良き公演を皆様にお届けできるよう、健康第一でカンパニー一同努めてまいりますので、応援よろしくお願いいたします。
ミュージカル『メリー・ポピンズ』公演情報
上演スケジュール・チケット
【プレビュー公演】2022年3月24日（木）～3月30日（水） 東急シアターオーブ
【東京公演】3月31日（木）～5月8日（日） 東急シアターオーブ
【大阪公演】2022年5月20日（金）～6月6日（月） 梅田芸術劇場 メインホール
スタッフ・キャスト
【出演】
メリー・ポピンズ：濱田めぐみ／笹本玲奈（Wキャスト）
バート：大貫勇輔／小野田龍之介（Wキャスト）
ジョージ・バンクス：駒田一／山路和弘（Wキャスト）
ウィニフレッド・バンクス：木村花代／知念里奈（Wキャスト）
バードウーマン／ミス・アンドリュー：島田歌穂／鈴木ほのか（Wキャスト）
ブーム提督／頭取：コング桑田／ブラザートム（Wキャスト）
ミセス・ブリル：浦嶋りんこ／久保田磨希（Wキャスト）
ロバートソン・アイ：内藤大希／石川新太（Wキャスト）
ジェーン・バンクス：大廣アンナ 西光里咲 弘山真菜 深町ようこ（50音順）
マイケル・バンクス：井伊 巧 高橋 輝 田中誠人 中込佑協（50音順）
石川剛、エリアンナ、小島亜莉沙、丹宗立峰、長澤風海、般若愛実、樋口祥久、青山郁代、五十嵐耕司、石井亜早実、大井新生、岡本華奈、風間無限、工藤彩、熊澤沙穂、今野晶乃、斎藤准一郎、白山博基、高瀬育海、高田実那、照井裕隆、東間一貴、長澤仙明、花岡麻里名、藤岡義樹、藤咲みどり、MAOTO、武藤 寛（50音順）
【公式サイト】https://marypoppins2022.jp/
【公式Twitter】@marypoppinsJP
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