2022年2月13日(日)に東京・東京建物Brillia HALLにて、ミュージカル・コメディ『恋のすべて』が開幕した。開幕にあたり、主演の稲垣吾郎と、作・演出を手掛ける鈴木聡よりコメントが届いた。
本作は、探偵事務所にもたらされた「娘を恋に落としてくれ」という奇妙な依頼から始まる、スウィンギングな一夜の物語。稲垣が出演する作品ではおなじみとなった鈴木とのタッグは、これが7本目。音楽監督には新たに青柳誠を迎え、『恋と音楽』シリーズから続くバンドメンバーが参加している。
稲垣が演じるのは、歌って、踊って、恋をする探偵ニック・テイラー役。ニックは、過去に大切な探偵仲間シドを事件で亡くしており、シドの未亡人に送金しているためいつもお金がない。そこへ、手広く事業を行う経営者クラーク・キャンピオン(羽場裕一)より、「娘を君との恋に落としてくれ」という依頼が入る。
クラークにはコニー(花乃まりあ)という箱入り娘がいるが、最近、テディ・モーリー(松田凌)という若者が娘の周りをうろついていることを苦々しく思っているのだ。ただし、富豪の未亡人でテディの母カミラ・モーリー(北村岳子)に工場への投資を頼んでいる手前、テディを追い払うことはできない。テディはどうやらコニーの20歳の誕生日にプロポーズをしようとしているらしい。
クラークは、カミラからの投資の契約が終了するまで、コニーをテディから遠ざけてほしいと、破格の金額で依頼をしてきた。もちろんニックは、これを引き受ける。コニーと一緒に時を過ごすうち、二人の間には「恋のような感じ」が漂いはじめる。
さらにクラークは、自分の愛人ザラ・エイミス(石田ニコル)を使ってテディを誘惑しようと画策していた。しかし、カミラはテキサスの油田開発事業への投資が失敗し財産を失う。クラークも缶ビール事業が失敗に終わり、同じように財産を失った。損得抜きの関係の中で二人の間には心の交流が生まれるのだが・・・。
酸いも甘いもひっくるめて、おしゃれでウィットに富んだ、大人の楽しいコメディ・ミュージカルだ。
モボ・モガ プロデュース ミュージカル・コメディ『恋のすべて』は、2月13日(日)から2月27日(日)まで東京・東京建物Brillia HALLにて上演。上演時間は、約2時間10分(休憩なし)を予定。
(撮影/田中亜紀)
コメント紹介
◆稲垣吾郎
鈴木聡さんのお芝居は、僕にとってはお仕事とは思えないほど楽しくて、自分へのご褒美みたいな感じです。お芝居をしている間は、甘くキラキラした夢の中にいるみたいな感じがします。そんな世界を皆さんにも劇場で楽しんでいただけたらと思います。
◆鈴木聡(作・演出)
粋な大人のミュージカルができました。キーワードは「スウィング」。
音楽もスウィングだけど、登場人物の心も揺れ続けます。
ドラマも笑いもいい歌もたっぷり。吾郎さんをはじめ6人の俳優陣がほんと魅力的。
自信作です。ぜひ観てください。
モボ・モガ プロデュース
ミュージカル・コメディ『恋のすべて』公演情報
上演スケジュール
2022年2月13日(日)~2月27日(日) 東京・東京建物Brillia HALL
スタッフ・キャスト
【作・演出】鈴木聡
【作曲・音楽監督】青柳誠
【出演】
稲垣吾郎 花乃まりあ 石田ニコル 松田凌 北村岳子 羽場裕一
<演奏>
pf.青柳誠 vln.高橋香織 b.バカボン鈴木 g.三好“3吉”功郎 perc.仙波清彦
【公式サイト】https://koinosubete.com/