『Oh My Diner』開幕!三浦宏規、増子敦貴、おばたのお兄さんらが懐かしの名曲と共に繰り広げるハッピーコメディ

当ページには広告が含まれています

2020年11月7日(土)に東京・品川プリンスホテル ステラボールにて『Oh My Diner』が開幕した。本作は、三浦香の脚本・演出による完全オリジナルのシチュエーション・コメディ。出演者には、三浦宏規、増子敦貴(GENIC)、諸星翔希(7ORDER)、神里優希、田中涼星、雷太、社家あや乃、小野田龍之介、おばたのお兄さんが名を連ねた。初日前に行われた公開ゲネプロの模様をレポートする。

物語の舞台は、アメリカ・マンハッタンにあるダイナー、その名も「Oh My Diner(オーマイダイナー)」。そこで働くスタッフ、店に集まる多彩な常連客など、個性豊かなメンバーがそれぞれ持ち込む日常、小さなドラマ・・・そんな温かくて楽しい時間を、洋楽の名曲たちとダンスを交え、軽快なタッチで描き、ラストは華やかなライブショーで締めくくる。

(以下、物語のあらすじと配役などに触れています)

「Oh My Diner(オーマイダイナー)」は、世界で活躍するバレエダンサーのプリンス(三浦)をはじめ、地元を愛するみんなの大切な場所だ。店のオーナーで(売れない)脚本家ザック(おばたのお兄さん)が提供するのは“普通”のコーヒーと“普通”のスクランブルエッグ、そして“最高で最低”なミートローフ。そんなささやかだが愛おしい日々がそこにはあった。

頭脳明晰でクールなダイナーのウェイター・ノア(神里)、聞き上手で泣き虫ナイーブなフォトグラファー・イーサン(田中)、イーサンのパートナーでデザイナーのオリビア(雷太)、「好き」が口癖で惚れっぽいウェイトレス・キャンディ(社家)が集い、今日も店は賑やか。

そこへ、プリンスの才能に心酔する近所のブティックオーナー・ジョシュア(小野田)が、プリンス帰郷の噂を聞きつけて店にやってくる。一方、イーサンの弟・SJはひょんなことから夢と希望を抱いてマンハッタンの大学へとやってきたマシュー(増子)と出会う。

とんでもない勘違いのもと店を訪れることとなったマシューと、久しぶりに帰郷したプリンスの出会いから、賑やかで平和だった「Oh My Diner」に小さくて大きな“革命”の風が吹き荒れて・・・。

プリンスは、三浦への“当て書き”だという。燦然と輝きを放ちながらちょっと屈折しているスター役は、三浦の新しい一面をぐっと引き出した。マシュー役の増子が醸す素朴で純な雰囲気との対比もいい。

ストーリーテラー的役割も果たす神里はグッと抑えた芝居で賑やかな作品における引き算のアクセントに。田中は持ち合わせたコメディセンスをいかんなく発揮。アメリカンテイストな作品の雰囲気にも見事にハマった。雷太とのコンビネーションもso cute。雷太は、観る度にもっといろんな役を観てみたいと思わせてくれる。

社乃は「レ・ミゼラブル のど自慢・思い出自慢大会」など様々な賞を受賞しており、歌については折り紙付き。そして、歌と言えばこの人、小野田。小野田の心地いい歌声がホールいっぱいに響く様を久しぶりに体感できた。

そして、技巧派として諸星とおばたのお兄さんの存在を挙げたい。諸星のやんちゃボーイらしさは“とんでもない勘違い”にきっちり芯をもたせる。ちょっとおバカなキャラクターと、キレの良いダンス、どちらも山椒のようにぴりりと効いている。

そして、おばたのお兄さんは歌、ダンスだけでなく、アクロバットも披露。最近の持ちネタもしっかり織り込まれており、共演者たちもうっかり素で笑ってしまうような場面を多々生み、お笑い芸人としての多彩さを出し切り、作品をもり立てている。おばたのお兄さん、この先舞台で引く手あまたになるかもしれない。

三浦香の持ち味とも言える余白のある物語と、「As Tears Go By」「Oh, Pretty Woman」「Smoke Gets In Your Eyes」「Daydream Believer」「I Want You Back」「Stand By Me」など、1950年代〜70年代の洋楽を中心とした名曲が彩る、ハッピーなひととき。

『Oh My Diner』は、11月7日(土)から11月15日(日)まで東京・品川プリンスホテル ステラボールにて上演。上演時間は約1時間50分(休憩なし)を予定。

目次

コメント紹介

◆三浦宏規(プリンス役)
まずは、本日『Oh My Diner』初日を迎えられることを本当に嬉しく思います。
この作品は完全なオリジナルですが、キャストの皆さんそれぞれが強い個性を持っているので、皆で作り上げたコメディがお客様にどんな反応をいただけるのか、とても楽しみです。
ポップで楽しい作品なので、本当はお客様には大声で笑っていただきたいところですが、拍手など、今出来る形でリアクションをいただけたら嬉しいです。
アメリカを舞台とした作品なので歌詞が英語の歌も沢山あり、歌詞を覚えた上で表現に繋げていくのが難しかったですが、このカンパニーは、マスクをして密を避けながらも毎日全員で一緒に帰るくらい仲が良く、お互いに歌い合って覚えたりと、いい空気で楽しく稽古が出来ました。
僕の演じるプリンスは、世界的なスターだけど、二面性のあるキャラクター。
登場の効果音もカッコいいし、本人はカッコよく決めているつもりですが、だんだんと、それが盛大なボケに見えてくるんじゃないかと思います(笑)。
お客様には、この状況の中で劇場にいらしていただけることが本当にありがたいですし、それぞれに色々な想いを持って来てくださると思います。
この作品に費やしてくださる時間を最大限楽しんでいただけるよう、キャスト・スタッフで力を合わせて、精一杯のコメディをお届けしますので、ぜひ、お楽しみに!

公演情報

『Oh My Diner』
2020年11月7日(土)~11月15日(日) 品川プリンスホテル ステラボール

【脚本・演出】三浦香

【出演】
三浦宏規、増子敦貴(GENIC)、諸星翔希(7ORDER)、神里優希、田中涼星、雷太、社家あや乃/小野田龍之介、おばたのお兄さん

【公式サイト】https://www.nelke.co.jp/stage/ohmydiner
【公式Twitter】@ohmydiner

(C)ネルケプランニング/プロマックス

(取材・文・撮影/エンタステージ編集部 1号)

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

ひょんなことから演劇にハマり、いろんな方の芝居・演出を見たくてただだた客席に座り続けて〇年。年間250本ペースで観劇を続けていた結果、気がついたら「エンタステージ」に拾われていた成り上がり系編集部員です。舞台を作るすべての方にリスペクトを持って、いつまでも究極の観客であり続けたい。

目次