4人のビリーが舞うスペシャルなパフォーマンスも披露! ミュージカル『ビリー・エリオット』製作発表レポート


2024年7月のオープニング公演を皮切りに、東京公演、大阪公演が予定されているミュージカル『ビリー・エリオット~リトル・ダンサー~』。その製作発表会が2月17日に東京・Club eXにて行われ、浅田良舞、石黒瑛土、井上宇一郎、春山嘉夢一、益岡徹、鶴見辰吾、安蘭けい、濱田めぐみ、根岸季衣、阿知波悟美、西川大貴、芋洗坂係長、永野亮比己、山科諒馬が登壇した。

1980年代のイギリス北部の炭鉱の町を舞台に、ひとりの少年と彼を取り巻く大人たちの姿を描き、世界中を虜にした映画『BILLY ELLIOT』(邦題『リトル・ダンサー』)。2005年には、ブロードウェイなど数多くの舞台作品を手掛けるスティーヴン・ダルドリーら、世界最高峰のクリエイターよってミュージカル化され、世界中で大成功を収めた。

日本では2017年に日本人キャストによる初演が開幕し、約16万人の観客を熱狂させ、菊田一夫演劇賞大賞や読売演劇賞選考委員特別賞など数多くの演劇賞を受賞した。そして2020年、大きな反響と再演を望む多くの声を受け、新たなビリー・エリオットを迎え再演すると、再び観客を熱狂させ、感動の渦に巻き込んだ。

あれから4年。最もアツいミュージカル『ビリー・エリオット』が、新たなビリーとともにパワーアップして帰ってくる。ビリーを演じるのは、厳しいオーディションを勝ち抜き1375人の中から選ばれた、浅田、石黒、井上、春山の4人の少年。

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製作発表では、まず4人の新生ビリーによる「エレクトリシティ」のパフォーマンス披露からスタート。イギリス・ロイヤル・バレエ・スクールを受験したビリーが面接官から「踊っている時は、どんな気持ちになるの?」と聞かれ、言葉に詰まりながらも自分の気持ちと向き合い、バレエの思いを表現するというミュージカルシーンで、本編では1人でのダンスシーンだが、今回は製作発表会用の4人編成というスペシャルバージョンでの公開となった。学生服姿の4人のビリーによる若さはじける熱量にあふれたパフォーマンスに、製作発表会に駆けつけた一般観客から大きな歓声と拍手が巻き起こった。

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続いて、歴代の『ビリー・エリオット』特別番組のナビゲーターを務めており、本作の大ファンという綾瀬はるかから映像コメントが寄せられた。綾瀬はビリー・エリオット役の4人に向けて「目標に向かって取り組んでこられた皆さんの心の中には、それぞれのビリーがあると思います。ビリーと一緒にステージで思いっきりよく踊り、跳ねて楽しんでください」とメッセージを送ると、公演を楽しみにしている方々へ「少年に芽生えたもの、それは誰にも止められない強いものとなっていきます。小さなダンサーの誕生をぜひ劇場でご覧ください」と訴えた。

そして、登壇者たちが登場。まず4人のビリーたちが、パフォーマンス披露を終えた心境について、浅田は「無事に終わってホッとしています。緊張したんですけど、楽しく綺麗にできたのでよかったです」、石黒は「お客さんに自分の踊りを見せることができて最高でした。最初はすごく緊張しましたけど、ホッとしました」、井上は「好きなダンスができてとても楽しかったです。最高です」、春山は「舞台裏では緊張してたんですけど、踊り出したらもう楽しくて、歓声を受けた後は天国に行ったような気分でした」とコメントした。

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オーディションに参加してみようと思ったきっかけを尋ねられると、浅田は「僕が通っているスタジオで、先輩たちが2人ビリー役になっていたので、僕もやってみたいと思いました」と打ち明け、オーディションについて「やったことがないアクロバットとかタップがすごいできて、すごく楽しかったです。難しかったり辛かったりしたけど、できるようになってくると全ての時間が楽しくなって、今もすごい楽しいです」と緊張した面持ちながらもしっかりと答えていた。

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石黒は「初演の加藤航世くん、再演の渡部出日寿くんを観て印象に残ったのでやりたいなって思いました」と答え、オーディションについて「自分が苦手なことを克服しようと頑張りました。タップがみんなよりも少し遅れていたから、タップのステップをうまく踏めるように頑張りました。まだ完璧ではないんですけど、もうちょい頑張りが必要だなと思っています」と振り返り、気を引き締めた。

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井上は「DVDを視聴して、この『ビリー・エリオット』という作品がとても素晴らしいなと思って、やってみたいなと思いました」と答え、オーディションについて「いろんなことに挑戦できたのがとても楽しかったです。タップやアクロバット、ダンス系とかも練習できたのがとても楽しかったです」と振り返り、成長できたことについて「『なんでこんなことができるんだろう?』って思いました」と自身の能力に驚いたことを明かすと、登壇者たちからも笑みがこぼれた。

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春山は「バレエを始めた頃に『ビリー・エリオット』を観に行って、その時、ビリーが夢を諦めないところは自分に似てるなと思って感動して、絶対になりたいと思いました」とオーディションに参加するきっかけを語ると、オーディションに参加してみて「最初は、あんまりできなかったタップとかあったけど、たくさん練習してできるようになってたところが嬉しいし、楽しかったです」と振り返った。

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初演と2020年と、そして今回で3回目の出演となるビリーのお父さん役の益岡は、作品の魅力について「閉塞感とか絶望とか、大人たちの世界が炭鉱町にあって、その中でやるせない気持ちになりながら、みんなが暮らしていく中で、次の世代を担っていく子供たちがこんなに夢を持って、希望を持って、羽ばたこうとして、そういう姿を具体的に感じられるところじゃないかなと思います」と説明した。

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同じくビリーのお父さん役をダブルキャストで演じる鶴見。今回初出演となる鶴見は2017年の初演を観劇した思い出について、「本当に感動して、もういろんな要素が入っているわけですね。それで、これは絶対に観たほうがいいとうちの奥さんに言ったんです。それで、奥さんは次の日に観に行きました。私が観たのは吉田鋼太郎バージョンだったんです。うちの奥さんは益岡バージョンでした」と振り返りつつ、「それで、今回は自分が出ていない時に益岡バージョンをしっかりと観ようと思っています」と笑顔を見せた。

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前回に引き続きビリーにバレエを教えるウィルキンソン先生役を演じる安蘭は、今年のビリー役との共演について「本当に楽しみです。前回も4人のビリーたちと一緒にやってきて、初日から千秋楽まで、どんどん子供たちが成長していく姿を間近で見ていて、もう毎日感動していたので、今回もまたこの4人がどんなに素晴らしいダンサーになっていくのかなっていうのが本当に楽しみですね」と期待を寄せた。

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ウィルキンソン先生役のダブルキャストで、初出演となる濱田。2005年のロンドン初演のトライアウトを観ていたと明かし、「その時の印象は、一幕が終わった時に感動と衝撃で立ち上がれなかったんです。全部が終わった時は立ちすくんでしまいました。あまりに自分の中の心が動かされたことにもびっくりして。それで、この感動をずっとしまってたんですけれども、いよいよ日本で上演するということになって、楽しみに観に行った時に全く同じ感覚を味わいました。その時の作品の持つ爆発的なエネルギーと、あとは夢を追い求めるひたむきさと強さ、これが観る方の心をここまでも動かすことができるんだなと思いました」と本作の印象を語った。

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益岡と同じく3回目の出演で、ビリーのおばあちゃん役の根岸は、今までの公演で印象に残っていることについて、「今日、披露された『エレクトリシティ』は、本番ではそれぞれちょっとずつ自分の得意な技が入っていて、1人1人個性があって、それが毎回目が離せないんです。みんなギリギリのところまで挑戦してるので、もう本当に力を抜くことがない、どんなに長丁場でも全然飽きない。一緒にいて力をいっぱいもらって、やってる側も観ながらもらえるというものすごい素敵な時間でした」と思い返すと、「これをまたやれるんだと思っただけでもう今からワクワクです」と期待を込めた。

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前回に引き続いておばあちゃん役をダブルキャストで演じる阿知波は、出演が決まった時の心境について、「まず決まった伺った時に『バンザイ!』ってしました(笑)。もし再演があるのならば絶対にやりたいと思っていたので、本当に嬉しかったです」と喜び、前回の公演の思い出を「舞台の袖に行ったり、袖がちょっと混み合ってるなという時には、モニターを見て、最後にビリーがパッとと決めた時には、楽屋で大きな拍手をして、『偉い! 偉い!』みたいなことをモニターへ声をかけていたんです(笑)」と答えた。

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初出演で、ビリーの兄トニーを演じる西川は、トニー役の印象を「熱い役という印象で、海外で観させていただいた時もそうだったんですけど、がっちりした人が演じるようなイメージがあったんです」と打ち明けつつ、「ですけど、今回、僕がキャスティングしていただいたので、いきなり身長は伸びないのですが(笑)、自分なりの役を作っていきたいですし、4人のビリーと本当の兄弟になれるように頑張ります」とガッツポーズを見せた。そして、4人のビリーたちに「仲良くしてくれ!!」と気合いの入った声を掛けた。

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ビリーにボクシングを教える炭鉱夫ジョージを演じる芋洗坂係長。今回は大人キャストも全員オーディションがあったということで、当時の思いを「初演を拝見しまして、本当に感動して劇場で大号泣してしまいました。もし再演になったら、いつか必ずこの作品に関わりたいなと思っていたので、オーディションが受けれるという時点で夢のような気持ちでした」と語り、続けて、「初演の小林(正寛)さん、そして再演の星(智也)さんからジョージ役のバトンをつないできたように、イケメン枠ということで(笑)、ボクシングのイケメンコーチとして全うできるように頑張りたいと思います」と意気込んで、笑いを誘った。

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前回も大人のビリーとなるオールダー・ビリーを演じた永野は、前回の出演について、「僕にとっては責任と緊張という言葉がすごく強かったです。僕が踊るシーンというのは、ビリーの夢に向かって羽ばたいていくという、その心理描写がものすごくしっかりと描かれているシーンで、2人でビリーとの信頼関係の上に成り立つシーンということで、ものすごく自分にとっては責任重大なシーンでした」と振り返り、「ただ、それを超えた時に、自分がやっていてよかったなと思えるような幸せを感じることができたので、またそれをこう改めて経験することができるというのは、この上ない喜びだなとは思っています」と喜びを露わにした。そして、先ほどのビリーたちのパフォーマンス披露について、「ブラボー!です。ちょっと負けてらんないなと思いました」と笑みを浮かべた。

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トリプルキャストでオールダー・ビリーを演じる、初出演となる山科。バレエを始めるきっかけが映画『リトル・ダンサー』だったことを明かすと、「なので、この作品にはすごく思い入れがあります。本当にその時、ビリーと同じように夢に向かって、バレーを始めようかどうしようかと悩んでいた時に、映画に背中を押してもらったので、ビリーの未来の姿という役柄を演じられることは、すごく嬉しく思います」と喜びを言葉にし、「先ほど4人のパフォーマンスも見させていただいて、僕も帯を締め直さなきゃなと思ったんですけど。負けてらんないっすね!」と意気込んだ。

そして、本日の製作発表会に参加できなかったトニー役ダブルキャストの吉田広大と、オールダー・ビリー役トリプルキャストの厚地康雄からビデオメッセージが寄せられた。

本作の印象について吉田は「自分が触れてきたものの中で、こんなにも心が揺さぶられる作品に出会ったことがないなというのを、僕は初めて見た時そういう衝撃を受けたので、こんなにもパワフルでエネルギッシュな作品があるんだなという印象です」と答え、「思いだったり、パワー、愛、勇気、いろんなものを『ビリー・エリオット』を通して皆さんに届けていきたいなと思っております」と意気込みを披露。

厚地は「まず最初は自分でいいのかなと思ったんですけれども、やっぱりビリーがロイヤル・バレエ・スクールに行って、僕もロイヤル・バレエ・スクール出身で、ビリーがプリンシパルになって、自分もプリンシパルという共通点がたくさんあるので、自分にしか出せないものがあると信じて今回やりたいです」と意気込みを語り、「今までバレエしかやってきていなかったんですけれども、こうして初めてミュージカルの舞台に立たせていただくというのは本当に光栄なことで、大変嬉しく思っております。踊りを通して皆さんに愛と夢と感動を伝えられるように精一杯演じますので、どうぞお楽しみください」と呼びかけた。

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ビリーを演じる4人を見守る大人キャストたちの優しいまなざしが印象的な製作発表会。その最後に、ビリー役の4人が公演に向けての意気込みを語った。浅田は「公演まで一生懸命練習して、本番では自分の名前にも込められているように、“良く舞い”たいです!」、石黒は「常識を打ち破るビリーになりたいです!」、井上は「お客さんを楽しませるようにエネルギーを出して頑張ります!」、春山は「お客様に希望を与えられるようなビリーになれるように頑張ります!」とそれぞれ元気よく意気込んで、会見を締めた。

Daiwa House presentsミュージカル『ビリー・エリオット~リトル・ダンサー~』は2024年7月27日(土)から10月26日(土)まで東京・東京建物Brillia HALLにて、11月9日(土)~11月24日(日)まで大阪・SkyシアターMBSにて上演予定だ。
※東京公演のうち7月27日(土)~8月1日(木)はオープニング公演

(取材・文・撮影/櫻井宏充)

Daiwa House presentsミュージカル『ビリー・エリオット~リトル・ダンサー~』公演情報

上映スケジュール

【東京公演】
オープニング公演:2024年7月27日(土)~8月1日(木) 東京建物Brillia HALL(豊島区立芸術文化劇場)
本公演:2024年8月2日(金)~10月26日(土) 東京建物Brillia HALL(豊島区立芸術文化劇場)
【大阪公演】2024年11月9日(土)~11月24日(日) SkyシアターMBS

キャスト・スタッフ

ビリー・エリオット(クワトロキャスト) 浅田良舞 石黒瑛土 井上宇一郎 春山嘉夢一
お父さん(ダブルキャスト) 益岡徹 鶴見辰吾
ウィルキンソン先生(ダブルキャスト) 安蘭けい 濱田めぐみ
おばあちゃん(ダブルキャスト) 根岸季衣 阿知波悟美
トニー(兄)(ダブルキャスト) 西川大貴 吉田広大
ジョージ  芋洗坂係長
オールダー・ビリー(トリプルキャスト)  永野亮比己 厚地康雄 山科諒馬

森山大輔/近藤貴郁(ダブルキャスト) 大月さゆ 大竹尚 加賀谷真聡 黒沼亮※ 後藤裕磨 齋藤桐人 聖司朗 辰巳智秋 照井裕隆 春口凌芽※ 丸山泰右 森内翔大 小島亜莉沙 咲良 竹内晶美 森田万貴※ 石田優月 白木彩可 新里藍那      ※スウィング

髙橋維束 豊本燦汰 西山遥都 渡邉隼人 上原日茉莉 佐源太惟乃哩 内藤菫子
猪股怜生 髙橋翔大 張浩一 多胡奏汰 藤元萬瑠
石澤桜來 岩本佳子 木村美桜 清水優 鈴木結里愛 住徳瑠香 長尾侑南 松本望海 南夢依 宮野陽光

【脚本・歌詞】リー・ホール
【演出】スティーヴン・ダルドリー
【音楽】エルトン・ジョン

公式リンク

公式サイト: https://billy2024.com/
公式X:@Billy_Japan

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