「とにかく笑って」山田孝之主演ミュージカル『モンティ・パイソンのSPAMALOT』公開ゲネプロ&開幕直前会見レポ


1月18日(月)に東京建物 Brillia HALLで、山田孝之が主演を務め、福田雄一が上演台本・演出を手掛けるミュージカル『モンティ・パイソンのSPAMALOT』featuring SPAM®.が開幕する。1月17日に公開ゲネプロと開幕直前会見が行われ、山田と福田の他、賀来賢人、小関裕太、三浦宏規、矢本悠馬、じろう、長谷川忍、新妻聖子が登壇し、本作の見どころを語った。

本作は、「聖杯伝説」をパロディ化した、イギリスの国民的人気コメディ・グループ“モンティ・パイソン”の大ヒット映画『モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル』(1975年)を、メンバーのエリック・アイドルらが自ら“パクった”ブロードウェイ・ミュージカル。2005年トニー賞では、最優秀ミュージカル賞をはじめ、“ちゃっかり”3部門受賞し、現在でも世界20都市以上で上演され続けている人気作だ。

日本公演は、福田雄一上演台本・演出により2012年に初上演し、2015年に再演、そして6年ぶりに、山田孝之主演で新たに作り上げられている。色鮮やかな世界観、王道かつシュール、パロディなど“ギリギリ”を攻める笑いに華やかなミュージックナンバーなど、さまざまな要素が盛り込まれた本作で、山田のどっしりとした安定感、賀来の演技の幅広さ、小関の“キラキラ感”、三浦の“イケメン”っぷり、矢本のキュートさ、じろうのハイトーンボイス、長谷川の切れ味鋭いツッコミ、新妻の圧巻の歌唱力を全編を通して楽しむことが出来るだろう。

開幕直前会見に登壇したキャスト陣。本作の見どころについて聞かれると、円卓の騎士を集め、聖杯を探す旅に出る主人公・アーサー王を演じる山田は「賀来賢人のお芝居です!」とスパン!とキレ良くコメント。そんな山田のコメントに困惑しつつも、残虐なことさえ厭わない危険すぎる男・ランスロット卿役の賀来は「散々くだらないことをやり、明るいダンスや歌を踊り、そして『ああ楽しかった!』と思った、2時間後くらいには、『何の話だったんだろう?』と思える、とても素敵なミュージカルなっています」とアピールした。

一方、騎士になれば着飾って踊れると思い込み、入隊を志願したロビン卿役の小関は「2021年の1月の舞台、今年一発目の作品なので、笑いで始まるいい作品になるよう、大爆笑を取れるようにがんばります!」と意気込み、下層階級の泥集めの「デニス」が騎士の爵位を授かり、精得な男へと華麗な変身を遂げる・ガラハッド卿役の三浦は「稽古中に何回も泣きそうになった新妻さんの歌唱シーン」を見どころとして挙げた。そんな三浦のコメントに山田は「良いコメントするね」と褒めつつ、「俺は泣いたよ!」とコメントし笑いを誘った。

また、アーサーの忠実なるお供であり、”馬”であるパッツィを演じる矢本は劇中で10㎏くらいの“枷”があるとのことで「そういうものを背負いながら、コメディをやってるんだなと思いながら見てほしいです」と語り、本作の案内人である歴史学者の他、ハーバート王子などさまざまな役を演じるシソンヌのじろうは「歌を一生懸命やってます。先ほど、新妻さんから『若いころの私を見ているようで。歌を歌いだした頃の私を見ているみたい』という言葉を頂戴いただいたので、そこで勝負していきたいと思います」と誇らしげに語るも、相方の長谷川から「よくよく聞いたら『若い頃の無謀に歌っている私の声と一緒』ということで褒められているわけではない・・・」とツッコミが。

しかし長谷川は「相方のハイトーンボイスが良くていい目立ち方をしている」とアピールし自身については「どうやって足を引っ張らないようにするか・・・」と自虐気味に語り出し、福田監督から「そうですね!」と即座に言われタジタジ。それでも「一生懸命、歌も踊りもやっているので見ていただきたいです」と意気込んだ。

そして、湖の中から現れアーサーに聖剣エクスカリバーを授ける湖の貴婦人役として登場し、多彩な歌唱力をいかんなく発揮し会場を圧倒している新妻は「これぞブロードウェイミュージカルという華やかで楽しいシーンが満載の素晴らしいミュージカルですし、豪華な衣装や衣装など、素晴らしいスタッフさんが一緒で、キャストの皆さんも粒揃いで、オーケストラの演奏も素晴らしくて、『楽しいミュージカルを観たな』と、笑顔になって帰っていただけるようにがんばりたいと思います」とコメント。

さらに、福田監督が「ミュージカルとして締めるとこは締める。自由なところは自由に遊ぶ作品で、現時点でまだせりふが決まっていないところが何ヶ所かあります(笑)。ふわふわしております。そこらへんを思う存分楽しんで頂ければと思います」とアピールした。

そして最後に山田から、「ここにいる時間は嫌なことも忘れてとにかく笑ってもらうことを目標にがんばってみんなで稽古してきたので、本気で受け取って笑ってもらえたらと思います」とメッセージが送られた。

ミュージカル『モンティ・パイソンのSPAMALOT』featuring SPAM®は以下のスケジュールで上演。上演時間は1幕1時間5分、休憩20分、2幕1時間30分の約3時間を予定。

公演情報

ミュージカル『モンティ・パイソンのSPAMALOT』featuring SPAM®
【東京公演】2021年1月18日(月)~2月14日(日) 東京建物 Brillia HALL(豊島区立芸術文化劇場)
【大阪公演】2021年2月18日(木)~2月21日(日) オリックス劇場
【福岡公演】2021年2月26日(金)~2月28日(日) 福岡市民会館大ホール

【脚本・詞】エリック・アイドル
【音楽】ジョン・ドゥ・プレ&エリック・アイドル
【原作】映画「Monty Python and the Holy Grail」より
【上演台本・演出】福田雄一

【出演】
山田孝之、賀来賢人、小関裕太、三浦宏規、矢本悠馬、じろう、長谷川忍、新妻聖子ほか

【公式サイト】 https://www.spamalot.jp/
【公式Twitter】@spamalot_jp

(取材・文=エンタステージ編集部3号/舞台写真=オフィシャル提供)

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