『泣いたらあかん』


あらすじ

昭和のはじめ、劇団「大和なでしこ」という評判の一座があった。一座を率いるのは、座長・川路鹿子(藤山直美)。鹿子は子供のころから父・川路流星(石倉三郎)の一座で、同じ年ごろの尾形耕三(榎木孝明)と辛島征爾(金子昇)、それに菜種千吉(内場勝則)ら座員と、稽古に励み、いつしか看板女優に成長していった。そんな鹿子に惹かれ、親友だった耕三と征爾は激しく対立してしまう。やがて、自分の気持ちに気づいた鹿子と耕三は恋仲になるが、恋にやぶれた征爾は、軍の士官学校に入ると言い残し一座を辞めてしまうのだった。

そんな中、父・流星が後妻・喜久江(仁支川峰子)との娘・禎子(南野陽子)を連れて来る。聞けば、美しく成長した禎子を自分の一座に入れるのだと言う。芝居の経験もない義理の妹を突然一座に入れるという勝手な振る舞いに対して、鹿子は猛反対。仲裁に入った劇場の座主・松本國(大津嶺子)も鹿子に加勢し、鹿子を座長にした、新たな劇団「大和なでしこ」を旗揚げさせると宣言する。川路流星一座は解散へ追い込まれ、父と娘は喧嘩別れになってしまう。
結局、劇団に居ついた禎子は、國の仕掛けた「対照的な姉妹の妙」で人気が出て、劇団「大和なでしこ」は鹿子・禎子姉妹の活躍で話題となった。鹿子は女座長として座員を盛り立て、夫婦になった耕三に妻としても必死に尽くしている。ある日、父の危篤の知らせを受け、久しぶりに家族が集まるのだが、些細な事をきっかけに鹿子は家族と大きな溝を作ってしまう。その溝は鹿子の人生を波乱万丈に導き、やがて劇団「大和なでしこ」は戦争という時代の渦に巻き込まれていく・・・。

公演情報

上演スケジュール

【東京公演】
2023年5月28日(日)~6月20日(火)
大阪 新歌舞伎座

出演

藤山直美 榎木孝明 南野陽子 仁支川峰子 石倉三郎 内場勝則 金子昇

スタッフ

【原作】松尾波儔江著「女役者」より
【脚本】吉本哲雄 横山一真
【演出】竹園元
ほか

公式リンク

公式サイト:https://www.shinkabukiza.co.jp/perf_info/20230528.html

 




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