目次
あらすじ
思い返すと、その屋敷は確かに立派な門構えではあったが、迷子になるほど中が広大だったとは、男は思いもしなかった。
男は、気まぐれに親切にした若い女に招かれそこへ来た。最初、女はこの屋敷の女中かと思っていたら、実は主人の女房だった。年の離れた亭主を持つと、若くともこんなアンバランスなムードを身にまとうようになるのかと、男は勝手に納得する。
屋敷の中は薄暗い上、廊下も恐ろしく長く、部屋の数も分からなかった。
数日経って、友人が連れ戻しに来たが、男は「帰ろうにも出口にたどり着けないんだ」などと困った顔をする。
中庭を挟んだ向かいの広間で、夜ごと催される誰かの宴。その幻想的に揺らめく人影をぼんやり眺める女に、男は次第に惹かれていく。男を躊躇させるのは、留守がちで、まるで自分の妻を斡旋するかのような、主人の謎の振る舞い。
引き留めるわけではないが、時折、何やら共謀をほのめかすような女と、その主人との間で、男は次第に正気を失っていく……。
公演情報
上演スケジュール
【東京公演】
2024年4月13日(土)~5月6日(月)
本多劇場
【名古屋公演】
2024年5月9日(木)
Niterra 日本特殊陶業市民会館ビレッジホール
【島根公演】
2024年5月12日(日)
島根県民会館大ホール
【富山公演】
2024年5月15日(水)
富山県民会館ホール
【大阪劇場】
2024年5月18日(土)・5月19日(日)
梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ
【仙台公演】
2024年5月22日(水)
電力ホール
出演
林遣都
藤間爽子
柄本時生
新名基浩
佐藤直子
山崎一
スタッフ
【作・演出】倉持裕
ほか
主催
【東京公演】(株)M&Oplays