TBS開局70周年を記念して、2021年11月にTBS 赤坂ACTシアターにて『赤坂大歌舞伎』の上演が決定した。赤坂大歌舞伎とは、十八代目中村勘三郎の「芸能の街・赤坂で歌舞伎を!」という一言から2008年にスタートし、誰にでも親しみやすい演目で幅広く人気を博してきた名物シリーズです。2013年からは中村勘九郎、中村七之助兄弟が亡き父の遺志を継いで公演を続け、進化させてきた。
なお、TBS 赤坂ACTシアターは年内から改修工事が予定されており、この赤坂大歌舞伎が、一旦の節目を飾る作品となる(当面の間は舞台『ハリー・ポッター』の専用劇場として運営されるため)。
赤坂大歌舞伎は、昨年5月に中村獅童と共に『怪談 牡丹灯籠』を6回目の公演として予定していたが、新型コロナウイルスの感染拡大により中止を余儀なくされた。今回、演目も改め『廓噺山名屋浦里(さとのうわさやまなやうらざと)』、『越後獅子(えちごじし)』、『宵赤坂俄廓景色(よいのあかさかにわかのさとげしき)』の3作を上演する。
『廓噺山名屋浦里』は江戸時代に名を馳せた花魁「扇屋の花扇」にまつわる実話で、2015年、同劇場にて笑福亭鶴瓶が落語として披露。その翌年には「この落語を歌舞伎にしたい」と熱望し、勘九郎、七之助らが八月納涼歌舞伎の一演目として舞台化していた。再演を待ち望む声も多く、この度ゆかりの地で5年ぶりにお目見えする。
『越後獅子』は長唄にのせて、手おどり、足拍子、布さらしと、様々な踊りの表現を披露する作品。そして、舞台を締めくくる『宵赤坂俄廓景色』は、今回の赤坂大歌舞伎ならではの趣向を取り入れ、赤坂がかつて花街だった時代を想起させるような、華やかな作品になる予定だ。
出演は、勘九郎、七之助、中村扇雀、片岡亀蔵、中村虎之介、中村鶴松に加え、勘九郎の長男・中村勘太郎と次男・中村長三郎が『赤坂大歌舞伎』に初登場する。
TBS開局70周年記念 赤坂大歌舞伎『廓噺山名屋浦里』は、11月11日(木)から11月26日(金)まで東京・TBS 赤坂ACTシアターにて上演される。チケットは9月25日(土)10:00より一般発売開始。
TBS開局70周年記念 赤坂大歌舞伎
『廓噺山名屋浦里』公演情報
【公演情報】2021年11月11日(木)~11月26日(金)TBS 赤坂ACTシアター
スタッフ・キャスト
一、
『廓噺山名屋浦里』
【出演】中村勘九郎 中村七之助 中村虎之介 中村鶴松 片岡亀蔵 中村扇雀
【原作】くまざわあかね
【脚本】小佐田定雄
【演出】今井豊茂
【美術】中嶋正留
二、
『越後獅子』長唄囃子連中
【出演】中村勘太郎
『宵赤坂俄廓景色』長唄囃子連中
【出演】
中村勘九郎 中村七之助 中村虎之介 中村長三郎 中村鶴松 片岡亀蔵 中村扇雀
【公式サイト】https://www.tbs.co.jp/act/event/akasakadaikabuki2021/