シェイクスピアの『ジュリアス・シーザー』を吉田羊、松井玲奈らオール女性キャストで

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シェイクスピアの『ジュリアス・シーザー』を吉田羊、松井玲奈らオール女性キャストで

2021年10月から11月にかけて、シェイクスピアの『ジュリアス・シーザー』が吉田羊松井玲奈松本紀保シルビア・グラブらオール女性キャストで上演されることが決定した。演出は森新太郎

『ジュリアス・シーザー』は、『コリオレイナス』『アントニーとクレオパトラ』と並び、ローマ史に基づいて描かれたシェイクスピアの有名な「ローマ劇」の一つ。独裁官ジュリアス・シーザー暗殺とその後をめぐる物語を、女性が持つパワフルさを存分に活かし、朋友たちとの友情、師と仰ぐ人物への信頼と憧れ、正義ゆえの裏切りなど陰謀と策略渦巻く壮大な政治劇として描き出す。

演出の森にとっては、3月に上演された『Romeo and Juliet ―ロミオとジュリエットー』に続いて今年二本目のシェイクスピア劇。様々なシェイクスピア劇を手掛けてきた森だが、女性キャストだけで上演するのは初となる。

主人公ブルータス役となる吉田は、これが初めてのシェイクスピア劇挑戦で、森とは初タッグとなる。また、松井がシーザーの腹心アントニー役、松本がブルータスの同僚で友人のキャシアス役、シルビア・グラブがブルータスらに暗殺を謀られる古代ローマ王政の独裁官、ジュリアス・シーザー役を演じる。

このほか、藤野涼子、久保田磨希、智順、中別府葵、小山萌子、安澤千草、高丸えみり、岡崎さつき、鈴木崇乃、水野あや、清瀬ひかり、原口侑季、西岡未央、三田和代と、ベテランから若手まで硬軟取り混ぜた女優たちが大集結し、女優だけのシェイクスピア劇に挑む。

パルコ・プロデュース2021『ジュリアス・シーザー』は、10月10日(日)から10月31日(日)まで東京・PARCO劇場にて上演後、大阪、山形、福島、宮城、富山、愛知を巡演する。

東京公演のチケットは、8月28日(土)より一般発売開始。

目次

コメント紹介

◆吉田羊
初めてシェイクスピア作品に挑戦させていただくことになりました。凛として端正な台詞の応酬にクラクラしながらも、ひとたび口にすればありありと人物が浮かび上がるシェイクスピアの表現力に感動もし、演者として携われることに心から感謝する思いです。
今作は、古代ローマの史実を軸に英雄たちの「人間らしい顔」が描かれています。彼らは苦悩し歓喜し、それぞれの守るべきものの為に闘っていて、その姿は、現代の私たちとなんら変わりないように見えます。更には、男性の戯曲とされるこの物語を、ジェンダーの定義が多様化しているこの時代に女性だけで演じる試みに、大きな意義を感じてもいます。最初は違和感があるかもしれません。けれど固定概念を取り払ったその先には、時代や性別を超えた、「人間」の業や情が見えてくるはずと信じております。
演出の森新太郎さんとは初めてご一緒します。数多くのシェイクスピア作品を手掛けられた方ですので、その胸をお借りしながらアイデアを持ち寄って高め合い、素晴らしい共演者の皆様と力を合わせて、新しいジュリアス・シーザーをお届けできるようがんばりますので、何卒、応援よろしくお願いいたします。

◆松井玲奈
この度『ジュリアス・シーザー』に出演させていただくことになりました。
はじめてのシェイクスピア、憧れのシェイクスピア。とても好きなこの演目に出演できるということを大変嬉しく感じています。
共和制末期のローマ。時代がガラリと音を立てて変わる時。台詞の一言一言からほとばしるそれぞれの熱い信念を真っ直ぐにお伝えするべく、たっぷりのエネルギーでキャスト一同演じきりたいと思います。

◆松本紀保
今回新生パルコ劇場にて、このような素晴らしい作品、キャストの皆様と作品を創っていくことができ、本当に嬉しく、そして本当に楽しみです。
森新太郎さんとは2度目になりますが、そのしつこく熱い演劇魂に喰らいついていきたいと思います。

◆シルビア・グラブ
まさか私が・・・。
一生で絶対に関わることがあるとは思っていなかったシェイクスピア。しかも、本来ならオール男性でやっていたものをオール女性キャストで上演する。色んな意味で痺れます。恐ろしくもあり、エキサイティングでもあり。私はすでに震えが止まらない!
久しぶりにPARCOで吉田羊さんとの共演、そしてまた新たな共演者との出会いもとても楽しみです。森新太郎さんの熱い指導の元また新たな自分を発掘したいと思います。

パルコ・プロデュース2021『ジュリアス・シーザー』公演情報

上演スケジュール

【東京公演】2021年10月10日(日)~10月31日(日) PARCO劇場(渋谷PARCO 8F)
【大阪公演】2021年11月3日(水・祝) 森ノ宮ピロティホール
【山形公演】2021年11月7日(日) やまぎん県民ホール 大ホール
【福島公演】2021年11月14日(日) いわき芸術文化交流館アリオス 大ホール
【宮城公演】2021年11月17日(水) 仙台銀行ホールイズミティ21 大ホール
【富山公演】2021年11月20日(土) 富山県民会館ホール
【愛知公演】2021年11月27日(土) 東海市芸術劇場大ホール

スタッフ・キャスト

【作】ウィリアム・シェイクスピア
【訳】福田恆存
【演出】森新太郎

【出演】
吉田羊 松井玲奈 松本紀保 シルビア・グラブ/
藤野涼子 久保田磨希 智順 中別府葵 小山萌子 安澤千草 高丸えみり
岡崎さつき 鈴木崇乃 水野あや 清瀬ひかり 原口侑季 西岡未央/三田和代

あらすじ

共和制末期のローマ、紀元前44年3月15日のジュリアス・シーザー暗殺とその後をめぐる物語。
宿敵を破ったシーザーが民衆の歓呼を浴びながら堂々とローマへ凱旋するところから芝居は始まる。
護民官や貴族のなかには、今や対抗勢力のなくなったシーザーに危険な野心を感じるものがいた。キャシアスも、その権力が益々強大になり共和制の伝統を破壊することを危ぶんでいた。そして、市民から厚い信望を得ていたブルータスを仲間に引き入れ、シーザーの暗殺を決行する。
英雄の死に一度は混乱した市民たちも、直後に行われたブルータスの演説に納得するが、シーザーの腹心だったアントニーが弔辞を述べると、今度は逆に反ブルータスへと翻ってしまい・・・。



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