2021年10月に上演が発表されていたミュージカル『マドモアゼル・モーツァルト』。明日海りおが演じるモーツァルトの妻コンスタンツェ役に、7月4日に宝塚歌劇団を退団したばかりの元花組トップ娘役・華優希が決定した。宝塚歌劇団在団中にトップコンビを組んでいた明日海と華の共演が早くも実現することとなった。
本作は、「モーツァルトが実は“女”だった」という福山庸治の同名コミックスを原作とした、日本オリジナルミュージカル。音楽座ミュージカルを代表する作品で、今回は東宝製作によって上演される。
明日海は、女として生まれながら音楽の才能を活かすために男として育てられたモーツァルト役、華はそのモーツァルトが女ということを知らずに結婚し、真実を知り悩みながらもモーツァルトを心の底から愛し抜いていくコンスタンツェ役を演じる。葛藤を乗り越えて深く結びつく二人を明日海と華がどのように表現するのか、必見だ。
ミュージカル『マドモアゼル・モーツァルト』は、10月10日(日)から10月31日(日)まで東京・東京建物 Brilliaホールにて上演される。チケットは、8月28日(土)より一般発売開始。
あらすじ
天賦の音楽の才能を持って生まれた少女エリーザは、女性が音楽家になれなかった時代ゆえに、父レオポルトから男の子“アマデウス・ヴォルフガング・モーツァルト”として育てられた。モーツァルトは瞬く間に時代の寵児として宮廷でもてはやされるようになる。宮廷作曲家でありサリエリはモーツァルトの音楽に否定的だったが、一方で目をそらせない存在でもあった。
モーツァルトが下宿しているウェーバー家の母親は、彼の成功にあやかろうと娘のコンスタンツェと彼を無理矢理結婚させる。だが、女であることを隠したままの結婚はうまく行くはずもなくすぐにバレてしまい、モーツァルトを愛していたコンスタンツェは大きなショックを受ける。悩みながらもモーツァルトに寄り添おうと決意するが、弟子のフランツと惹かれ合い、子どもを授かってしまう。
一方モーツァルトは移り気な貴族たちに飽きられ、演奏会も閑古鳥が鳴く日々。ある日、父が亡くなったという知らせがモーツァルトの元に届く。父によって男とされたモーツァルトは、幼い頃から自分を縛ってきたモノから解放されて自由に生きようと、“エリーザ”としてドレスを着て演奏会へ参加することに。美しい女性“エリーザ”に出会ったサリエリは一目で虜となり、エリーザもまた、サリエリに惹かれていく。これまで感じたことのなかった高揚感に浮かれるモーツァルトだったが、偽りの夫婦であることに対するコンスタンツェの葛藤を知り、これまでの自分と音楽の存在を見つめ直し始める。
そんな中、大劇場支配人のシカネーダ―からオペラの作曲依頼を受け、新しい音楽を生み出そうとひたすら譜面に向き合う。何かに取り憑かれたかのように心身を削りながら作曲を続けるモーツァルトと、それを支え続けるコンスタンツェだったが――。
ミュージカル『マドモアゼル・モーツァルト』公演情報
上演スケジュール
2021年10月10日(日)~10月31日(日) 東京建物 Brilliaホール
スタッフ・キャスト
【原作】福山庸治「マドモアゼル・モーツァルト」
【演出】小林香
音楽座ミュージカルオリジナルプロダクション
【総指揮】相川レイ子
【演出】ワームホールプロジェクト
【脚本】横山由和、ワームホールプロジェクト
【作曲・編曲】小室哲哉、高田浩、山口琇也、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト、アントニオ・サリエリ
【出演】
モーツァルト/エリーザ:明日海りお
サリエリ:平方元基 コンスタンツェ:華優希
シカネーダ―:古屋敬多(Lead) カテリーナ:石田ニコル
フランツ:鈴木勝吾 レオポルト:戸井勝海