3月6日(土)に東京・紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYAでの公演がスタートした、こまつ座第135回公演『日本人のへそ』。このほど同作がWOWOWにて初夏に放送されることが明かされた。
東北へのオマージュを込めて10年振りに上演された本作に出演するのは、井上芳雄、小池栄子、朝海ひかる、山西惇ら。息をもつかせぬスピード感で疾走する、まるでおもちゃ箱をひっくり返したような、エネルギッシュな音楽劇となっている。
井上ひさしが作品へ込めつづけた徹底した言葉へのこだわり、その原点ともいうべき本作。「言葉と必死で格闘する人びと」の姿を栗山民也が演出している。
こまつ座第135回『日本人のへそ』放送情報
放送日時
2021年夏放送予定
キャスト・スタッフ
【出演】
井上芳雄 小池栄子
朝海ひかる
久保酎吉 土屋佑壱
前田一世 藤谷理子 木戸大聖
安福 毅 岩男海史 山﨑 薫 大内 唯
山西 惇
【作】井上ひさし
【演出】栗山民也
あらすじ
「成人の夜尿症。男性なら口ひげや胸毛、女性なら陰毛や体毛の生えない貧毛症や無毛症。頭髪が大小の円型に欠落する円形脱毛症をはじめとする種々の脱毛症。つまり禿。腋臭症。双成り。太りすぎ。出っ歯。そして吃音症・・・いずれも人間の生命に差し支えるような病気ではありません。しかし、人間の尊厳には大いに差支えのある病気であります。中でも吃音症、吃りは、唯一の、真の人間的病気でありますから、人間の精神に決定的損害を与えます。」自分に関係ない言葉は吃らない、歌を歌うときは吃らない。ならばミュージカルが一番と提唱するうさんくさい大学教授が仕立てた治療劇は浅草ストリップの華、ヘレン天津の一代記。