『滝沢歌舞伎ZERO FINAL』の公開ゲネプロ・初日前会見が、2023年4月7日(金)に東京・新橋演舞場で行われ、Snow Manの岩本照、深澤辰哉、ラウール、渡辺翔太、向井康二、阿部亮平、目黒蓮、宮舘涼太、佐久間大介が本作を作り上げる上での“こだわり”を明かした。
2006年に誕生した『滝沢演舞城』が、2019年に『滝沢歌舞伎ZERO』として進化を遂げて上演され続けてきた本作。これまで本シリーズに出演を重ねてきたSnow Manに主演が引き継がれてからは、ダンスパフォーマンスを前面に押し出した楽曲、アクロバットをはじめ、歌舞伎、腹筋太鼓、鼠小僧などに挑戦するSnow Manの姿が多くの観客を魅了してきた。今回は、Snow Manが初めて演出も担い、FINALにふさわしいステージを披露する。
会見では、まず岩本が「初日がいよいよ始まるんだなという高揚感とワクワク感とちょっとした寂しさとがそれぞれにあります。ZEROの前からの歴史を知ってくださっているスタッフさん、お客さんもその気持ちを共有していると思いますし、ここから1ヶ月が始まるという楽しみでいっぱいです」と初日を直前に控えた心境を語った。
演出のこだわりを聞かれると、岩本は「自分たちがやらせていただいた演目、プラス滝沢さんがやっていた演目にも挑戦させていただいているので、難しかった点、かつ面白かった点がそれぞれにあると思います」とコメント。
さらに、これまで滝沢歌舞伎を牽引してきた滝沢秀明にも「観に来てもらいたい」とメンバーは声をそろえる。渡辺は「いつも通りダメ出しをしてほしい」と言い、目黒は「成長した僕たちを観てほしい」と思いを明かした。ラウールは「せっかくなんで、Twitterで感想を書いてほしい。フォロワーが多いので、感想を広めてほしい」と要望した。
さらに、本作の生みの親でもある故ジャニー喜多川氏への思いを聞かれると、岩本は「ジャニーさんも大好きだった舞台の一つでもあります。ジャニーさんと滝沢さんがいてくれたから今の自分たちがあって、今の作品がある。1公演1公演、一瞬一瞬、ジャニーさんと滝沢さんに感謝の気持ちを持って届けたい。多分(ジャニーさんは)見にきてくれると思うので、楽しみです」と語った。
会見では、メンバーそれぞれがこだわっている演目や見どころを挙げる場面も。それぞれのコメントを紹介する(コメントを発表した順)。
『滝沢歌舞伎ZERO FINAL』は、4月8日(土)から4月30日(日)まで東京・新橋演舞場で上演。
(取材・文・撮影/嶋田真己)
コメント紹介
◆佐久間大介
オープニングの「春の踊り」から「いにしえ」は、滝沢くんがやられていた時のオープニングです。みんなで「絶対にやりたい」と話して最初に決めた演目です。照明などに思いを乗せて歌うという演出にグッときます。昔から『滝沢歌舞伎』を応援してくださっている方は、懐かしい気持ちを持っていただけると思いますし、新たに観てくれる方には一周して新しいと感じていただけると思います。
◆渡辺翔太
(佐久間に)言われてしまいましたが(笑)、「春の踊り」と「いにしえ」ではタッキーが客席上空をフライングしていたんですよ。それを今回、色々な形で再現しているので、照明や手や目の動きに注目してください。
◆向井康二
舘さん(宮舘)と五右衛門をシンメでやらせていただきます。歌舞伎を経験している舘さんとのシンメだから緊張しているんですよ。だから、負けないように頑張ります。
◆阿部亮平
例年、上演してきた「五右衛門ZERO」や「男と女の舞」もありますが、その後に、歴代滝沢歌舞伎で行われてきた演目の、いわゆるメドレーをお送りします。僕たちがバックについていた頃の演目もあるので、それを自分たちでやるというのは感慨深いです。一人ひとりが目立つところもあるし、メンバーが目立っているのを観ると懐かしいと感じるところもあるので、相当な見どころになっていると思います。
◆深澤辰哉
全てがいいのですが、僕は最後の方にある「Memories」という演目です。滝沢歌舞伎を語る上ではSnow Manが必要だし、Snow Manを語る上では滝沢歌舞伎が必要なので、あれは僕たちにしかできないパフォーマンスだと思います。そこはぜひ観てもらいたいです。
◆目黒蓮
「春の踊り」と「いにしえ」の2曲は絶対に入れたいという気持ちがありました。個人的にもすごく特別な思いになる瞬間があって…。「いにしえ」のイントロの振り付けにSnow Manだけがやる振り付けがあって、僕がSnow Manに入る前にJr.として『滝沢歌舞伎』に出ていた時に、毎回かっこいいなと思っていたんです。それを今回、踊れるのがすごく感慨深いです。自分にとってはすごく特別な瞬間なんです。ありがとうね、みんな。
◆岩本照
僕は「変面」という演目をやらせていただいているのですが、これまでは6枚が最高だったんですが、今回は滝沢さんとタイの8枚にさせていただいています。2018年に滝沢さんが最後にやった時と同じ曲を使わせていただいているので、そこが見どころです。その時代を知っている人も知らない人も「おっ」となってもらえる1シーンなのかなと思います。8枚はメンバーカラーにしたいという思いがあったので、自分以外のメンバーカラーになっています。(8枚になると)難易度は全然違います。滝沢くんでも大変だったという同じラインに立ているのは、挑戦でもあり、楽しませてもらっています。滝沢くんはどういう気持ちでやっていたのかなと。その時、僕はJr.で滝沢くんの横にいたので、不思議だなという思いもあったり、色々な思いを抱えながらやらせていただいています。
◆ラウール
僕は「腹筋太鼓」です。形式は4年くらい変えてないのですが、僕が初めて出た『滝沢歌舞伎』は15歳で、薄い、細い体で頑張って叩いていたので、年々、厚みが出てきた。皆さんにちょっとでも成長を感じていただけたら嬉しいなという気持ちで毎日、力が入ります。「腹筋太鼓」では、毎年、後ろについてくださっているJr.の方たちに、Snow Manが喝を入れるんです。それを今朝見て、テンションが上がりました。痺れました。メンバーが後輩たちに喝を入れているシーンを見て僕も引き締まって、ちゃんとやらないとって思いました。
◆宮舘涼太
僕のこだわりは、仇討ちというシーンの最後の階段から落ちるシーンです。僕の体感では6メートルくらいの高さを感じているのですが、その時に阿部を見て、深澤を見て、最後に刀を見て、グッと気合いを入れて飛び込むというこだわりを今回、入れてみました。スタッフさんなど皆さんが支えてくれているので安心して飛び込めています。