市川猿之助主演舞台『藪原検校』全キャスト発表!1人6役に初挑戦する三宅健の他、松雪泰子、川平慈英ら出演

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PARCO劇場オープニング・シリーズのひとつとして上演が決まっていた、演出・杉原邦生、主演・市川猿之助の舞台『藪原検校』の全キャストが発表され、猿之助の他、三宅健、松雪泰子、髙橋洋、佐藤誓、宮地雅子、松永玲子、立花香織、みのすけ、川平慈英らが出演することが分かった。また、公演日程も発表され、2021年2月から3月にかけて東京・PARCO劇場で上演する他、名古屋、石川、京都公演があることも明らかになった。

1973年のオープン以来、渋谷PARCO建替えまでの43年間、プロデュース公演の先駆けとして、様々な名作、話題作を送り出してきたPARCO劇場(オープン当時の名称は西武劇場)。本作は、「西武劇場オープニング記念・井上ひさしシリーズ」として1973年に初演された傑作舞台で、新生PARCO劇場のオープニング・シリーズの一作として上演されることが決まっていた。

これまで木村光一、蜷川幸雄、栗山民也といった演劇界の巨匠たちが演出してきた本作を今回手がけるのは、気鋭の若手演出家・杉原邦生。スーパー歌舞伎Ⅱ『新版 オグリ』や、木下歌舞伎『勧進帳』などの演出を務めてきた杉原が、劇中歌もすべて刷新し、市川猿之助をはじめとする個性豊かなキャスト陣と共に新たな『藪原検校』を見せる。

そんな注目作で主演の市川猿之助は落語や講談、歌舞伎でも描かれてきた稀代の悪党・杉の市を演じることに。そして、今回出演が発表された三宅は杉の市の処刑を進言する塙保己一ほか数役を演じ、松雪は杉の市の愛人・お市、そして川平は物語の語り部となる盲太夫を務める。ほかにも、髙橋、佐藤、宮地、松永、みのすけらがそれぞれ一人複数役で江戸の人物たちを演じていく。

以下、杉原、猿之助、三宅、松雪、川平のコメントを紹介。

目次

杉原邦生

都合の悪い歴史や事実がうやむやにされ、汚いものが排除される一方、見せかけの新しさとクリーンさで豊かな国家/都市をアピールする。そんな現代社会では、僕たち皆が〈盲人〉扱いされているように錯覚することがあります。何も見なくていい、分からなくていい、黙っていろ。そう言われている気がしてくるのです。
井上ひさしさんの『藪原検校』は〈盲人〉たちの物語です。ひとりの座頭が社会の逆風に抗い、貪欲に、手段を選ばず金・地位・権力を手に入れていく。僕には、この座頭がただの悪人とはどうしても思えません。見えない瞳の奥に、深い憤り、苦悩、孤独と哀しみ、そして未来への切なる希望を見てしまうからです。その希望は、すべての〈盲人〉の希望でもあるように思います。
素晴らしいキャスト、スタッフの皆さんとともに、サイコーにエネルギッシュな『藪原検校』をお届けしたいと思っています!

市川猿之助

PARCO劇場オープニング・シリーズの一作に出演させていただくことになり、非常に光栄です。伯父の猿翁とも所縁あるこの劇場で、これまた所縁ある井上ひさし作品を上演できますこと、深いご縁を感じます。気鋭の若き演出家に加え、豪華な共演者の皆様が決まったとのことで、共に素晴らしい作品を創り上げてまいる所存です。演出家杉原氏曰く、「猿之助の一字と私杉原の一字を持ったお役”杉の市”」、を演じることになったこともご縁を感じております。まだまだ不安な状況ではございますが、精いっぱい務めますのでよろしくお願いいたします。

三宅健

自身が初舞台を踏んだ劇場が旧PARCO劇場だったので、20年ぶりにPARCO劇場に立たせて頂けることを大変光栄に思います。
歌舞伎を観劇するのが好きなので、今回、猿之助さんとご一緒させて頂けて嬉しいです。
自分にとって6役を演じさせて頂くというのは、初めての経験なので新境地を開くことが出来たらと思っております。
井上ひさしさんの描く魅力的な言葉の世界に染まり、同じ人物が6役を演じなければいけない配役の意味を戯曲から紐解いていければと思っております。
井上ひさしさんが生前に繰り返し言っていたという「むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく、ふかいことをおもしろく、おもしろいことをまじめに、まじめなことをゆかいに、そしてゆかいなことはあくまでゆかいに」この素敵な言葉を胸にしっかり演じきりたいです。

松雪泰子

PARCO劇場オープニング・シリーズ『藪原検校』に参加させて頂く事、大変光栄に思っております。
初舞台で立たせて頂きましたのが旧パルコ劇場。今こうして新たに生まれ変わった劇場のオープニング・シリーズに携われる喜びに溢れております。
劇場に足をお運び頂くお客様にも劇場での感動をお届けできますよう、新たな「藪原検校」を生み出す一員として、励みたいと思っております。

川平慈英

井上ひさしさんの作品は『私はだれでしょう』(2007年)以来なので、久しぶりに井上さんにお会いできるような気持ちです。今回は“語り部”役なので当然“語る”のですが、語り過ぎているのではないかと恐縮するほどずっと語っています(笑)。お客様を気持ちよく物語に誘えるよう力強く丁寧に語りたいですね。かなりドロドロしたお話ですが、このメンバーなので笑いやエンターテインメントの要素も盛り込まれるような予感がして、今から胸が弾んでおります。初共演の方達も多く、どんな化学反応が起こるのか今から楽しみなんです!

公演情報

PARCO劇場オープニング・シリーズ
『藪原検校』
【東京公演】2021年2月10日(水)~3月7日(日) PARCO劇場
【名古屋公演】2021年3月9日(火)、3月10日(水) 日本特殊陶業市民会館・ビレッジホール
【石川公演】2021年3月13日(土)、3月14日(日) こまつ芸術劇場・うらら
【京都公演】2021年3月18日(木)~3月21日(日) 京都芸術劇場・春秋座

【作】井上ひさし
【演出】杉原邦生
【音楽・演奏】益田トッシュ

【出演】
市川猿之助、三宅健、松雪泰子、
髙橋洋、佐藤誓、宮地雅子、松永玲子、立花香織、みのすけ/川平慈英

【公式サイト】https://stage.parco.jp/

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