2020年10月23日(金)に東京・KAAT神奈川芸術劇場 ホールにて『人類史』が開幕した。本作は、岸田國士戯曲賞・鶴屋南北戯曲賞をダブル受賞した谷賢一が作・演出を手掛る人類の歴史を演劇で紐解く壮大な叙事詩的作品。物語の中心となる若い男・若い女・老人を演じるのは、東出昌大、昆夏美、山路和弘の3名。
谷は、ホモサピエンスだけが持つ「虚構を信じる」という特殊な能力に関する学説に着目。200万年におよぶ人類の歴史を、言葉、身体表現、音楽を混然一体として描き出した。
音楽を担当するのは志摩遼平(ドレスコーズ)。谷が演出を手掛けた『三文オペラ』で意気投合した2人のタッグが再び実現。また、音楽と並んで作品の重要な要素となる振付は「バットシェバ舞踊団」「インバル・ピント&アヴシャロム・ポラック・ダンスカンパニー」などでダンサーとして活躍後、振付家としてもするエラ・ホチルドが手掛けている。
KAAT神奈川芸術劇場プロデュース『人類史』は、11月3日(火)までKAAT神奈川芸術劇場プロデュース ホールにて上演。上演時間は約2時間45分(休憩あり)を予定。
コメント紹介
◆谷賢一(作・演出)
前代未聞の、空前絶後の、全く新しい演劇作品ができました。23年間演劇一筋でやってきた私の集大成であり、総決算であり、最高傑作です。エラ・ホチルドの振付、志磨遼平の音楽、スタッフ各位の仕事が非常に美しく、文化とは何か、文明とは何か、芸術とは何か、知識とは何か、考えさせられます。
そして私たちスタッフが用意した器、舞台、背景の中で息づく俳優たちの身体と言葉。劇場でしか感じられない生命がここにあります。キャストは全員PCR検査陰性でした。コロナ禍だからこそ、観に来て頂ければ幸いです。
公演情報
KAAT神奈川芸術劇場プロデュース『人類史』
2020年10月23日(金)~11月3日(火) KAAT神奈川芸術劇場プロデュース ホール
【作・演出】谷賢一
【音楽】志磨遼平(ドレスコーズ)
【振付】エラ・ホチルド
【出演】
東出昌大 昆夏美/山路和弘
秋葉陽司 浅沼圭 生島翔 植田崇幸
大久保眞希 奥村佳恵 小山萌子
谷本充弘 内藤治水 中林舞 名児耶ゆり
奈良坂潤紀 仁田晶凱 福原冠 村岡哲至
【詳細・チケット】https://enterstage.jp/wp/database/2020/10/67311.html
(撮影/宮川舞子)