2020年8月20日(木)に東京・日本青年館ホールにて『舞台 真・三國無双 ~赤壁の戦いIF~』が開幕した。本作は、シリーズ累計販売本数2,100万本以上を記録した人気アクションゲームを原作とする舞台作品。曹操に仕え、優れた洞察力で幾度も勝利をもたらしながら、38歳の若さでこの世をさった稀代の軍師・郭嘉(かくか)が「赤壁の戦い」に参戦していたら・・・という歴史の“IF”を、西田大輔の構成・演出・振付で描く。
入場時にはサーモによる検温、手指消毒や、入場列でもしっかりとソーシャルディスタンス確保。さらに、劇場の万全の換気システムに加え、各所に大型扇風機を設置するなど、換気を強く意識した対策が取られていた。
舞台は可動式階段を大胆に配置し、舞台中央に高低差をつけたアクティング空間を大きく取る複層構造の美術は22人のメインキャストと8人のアクションアンサンブルが縦横無尽に暴れまわる十分な空間を確保。
物語は、赤壁の戦い・・・孫権・劉備連合軍により壊滅的な打撃を受けた曹操軍の無残な姿がさらされるところから始まった。満身創痍の曹操(波岡一喜)が語りかける「・・・のう、郭嘉よ・・・」そこには、死んだはずの郭嘉(丘山晴己)がいた。
覇者・曹操がその死を最も惜しんだといわれる郭嘉が生きていたら、というゲーム原作ならではの「IF」を描いたストーリー。誰もが知っている「赤壁の戦い」がどんなIFになるか、いやが応にも盛り上がる。そしてオープニングから怒涛のように繰り広げられる22人の武将のアクションシーンは圧巻の一言。広い日本青年館ホールの舞台が狭く感じられるほど。 そして派手な戦いの裏で、物語は郭嘉と諸葛亮、周瑜の天才軍師同士の頭脳戦を軸に進んでゆく。
圧倒的な兵力で侵攻してくる曹操軍に対し、孫権軍は熱い結束で対抗していく。そこに稀代の天才・諸葛亮(室龍太)に導かれた劉備軍が合流。それぞれの思惑を超え、曹操軍に対抗することに。
船上での戦いが不得意な曹操軍は、船を連結して戦いに挑む。そしてそれを見越した孫権軍の美しき軍師・周瑜(健人)と諸葛亮は火計を仕掛けるため、黄蓋(鵜飼主水)を裏切り者に仕立てて潜入させる・・・とここまでは歴史通りの展開。ところがここに、天才軍師・郭嘉が現れることで、誰も知らない流れに突入していくのだ。
郭嘉役・丘山の人間離れした美しさと槍さばきは見事の一言。曹操役の波岡が存在感で場を圧倒し、劉備役の中村誠治郎はさすがの殺陣を魅せる。そして孫権役の稲葉光は、波岡・中村という実力派の二人に、覇気で対抗し、まさに若虎といった存在に。
小喬役の太田奈緒、月英役の上西恵、蔡文姫役の宮崎理奈、孫尚香役の搗宮姫奈といった女性武将の華麗な殺陣も見どころだ。舞台「真・三國無双」シリーズでは名物となった楽進による一人リサイタルも健在!「真・三國無双」シリーズ20周年を記念するにふさわしい、「IF」の物語が誕生した。
『舞台 真・三國無双 ~赤壁の戦いIF~』は、8月24日(月)まで日本青年館ホールにて上演。上演時間は、約2時間(休憩あり)を予定。
また、8月23日(日)12:00公演/18:00公演・8月24日(月)13:00公演の3公演では、期間限定で事後配信を予定。
【公式サイト】https://sangokumusou-stage.com/
【公式Twitter】@sinsangokumuso
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