福士蒼汰がいのうえ歌舞伎『神州無頼街』で主演!宮野真守とタッグを組んで巨悪に挑む

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2020年9月に大阪、10月に東京で2020年劇団☆新感線40周年興行・夏秋公演 いのうえ歌舞伎『神州(しんしゅう)無頼街(ぶらいがい)』が上演されることが決定した。本作は座付き作家・中島かずきによる新作伝奇時代劇で、主演を福士蒼汰が務めることに。その他、松雪泰子、高嶋政宏、橋本じゅん、粟根まこと、木村了、清水葉月、宮野真守らの出演が決まっており、幕末が舞台となる本作で“町医者と口出し屋”を演じる福士と宮野はがバディを組んで怪しさ満点の巨悪に立ち向かっていく。

2020年、旗揚げ40周年を迎える劇団☆新感線。メモリアルイヤーを王道の“いのうえ歌舞伎”最新作で盛り上げていくという。江戸時代末期を舞台に、まだ若いにも関わらず、人間の身体の仕組みだけでなく薬や毒などの知識にも精通している“町医者”と、他人の揉め事に口出しすることで日銭を稼ぐ“口出し屋”という二人の男が、なりゆきで謎に満ちた侠客が仕切る“無頼(ぶらい)の宿(しゅく)”に乗り込んだことで展開される物語を描いていく。

博識の若き町医者、秋津永流(あきつながる)を演じるのは主演の福士。テレビドラマ初主演作品の『仮面ライダーフォーゼ』で中島かずき脚本と出会い、記念すべき初舞台が2017年の劇団☆新感線『髑髏城の七人』Season月〈上弦の月〉という福士が再び新感線と組む。

そして、陽のオーラ満開の口出し屋、草臥(そうが)を演じるのはトリを務める宮野。宮野は福士と同様『髑髏城の七人』Season月〈下弦の月〉で劇団☆新感線初参加し、今回が2回目。今回は中島が宮野のキャラクターに合わせて“当て書き”をしているということで、宮野の魅力が存分に発揮されたキャラクターになりそうだ。

さらに共演に、新感線5回目の出演となる“準劇団員”松雪、劇団☆新感線初参加となる高嶋、日本を代表する大侠客・清水次郎長役に橋本が出演する他、粟根らおなじみの劇団員や木村、清水らと『髑髏城』に出演していた俳優陣も顔を揃えた。

【あらすじ】
時は幕末、ところは駿河国の清水湊(しみずみなと)。
川のほとりでのんびりと釣りをしている若き町医者の秋津永流(福士)のもとにやってきたのは、他人の揉め事に口出しをして銭にする“口出し屋”の草臥(宮野)。ちょうど釣り竿に何かがかかったので、引き上げてみるとそれは竹筒を握った人間の右腕だった。竹筒の中には、血文字で“だかつ”と書かれた布切れが一枚。
布切れの言葉の謎を求めて永流と草臥は、富士の裾野の無頼の宿に辿り着く。そこは喧騒と猥雑と絢爛と頽廃に満ちた街だった・・・。

以下、いのうえひでのり、中島、福士、宮野のコメントを紹介。

◆いのうえひでのり(劇団☆新感線主宰・演出)

今回は、より少年マンガ、より冒険活劇でワクワクできる、躍動感のある舞台にするつもりです。歌と踊りと、もちろん立ち回りもあり、そのすべてをショーアップさせて楽しい空気を出したい。舞台になるのは江戸末期、幕末なので、大概のものは日本に入ってきている時代でもありますから、なんでもアリ!の世界観で大胆に表現したいと思います。

福士蒼汰くん、宮野真守くんをキャスティングした理由は、実は演出の僕が『髑髏城の七人』Season月(2017~2018年)の開幕後は本番に毎日入れなかったために、自分としてはちょっと中途半端な気持ちを抱いたまま終わっていたので、どうしても彼らとリベンジしたかったんです。ダブルキャストだったから稽古は一緒にやっていたものの、舞台上で共演はしていませんでしたしね。それもあってこの二人にがっつりバディとして共演してもらい、僕としても改めて腰を据えて演出させていただきます。

おそらく『偽義経冥界歌』とはまた違ったタイプの、“ザ・中島かずき節”が繰り広げられることでしょう。僕の思惑としては『五右衛門ロック』シリーズ的な、生バンドこそ入らないけれど歌も踊りもバンバン入る、最近なかったノリの、いのうえ歌舞伎にしたいなと思っています。

◆中島かずき(作)

幕末の侠客ものをやりたいというのは以前から考えていたことで、その上で今回は、市井に生きる主人公が、ちょっとした不可思議な出来事を追っていくうちに、歴史の裏に潜んだ大きな闇の世界に出会うという、自分が考える本格的伝奇時代劇のスタイルに取り組むつもりでいます。

そのために、伝奇時代小説の傑作『神州纐纈城』をオマージュしたタイトルをつけました。
しかもこれは福士蒼汰くん、宮野真守くんという二人ありきの“バディもの”でもあります。実はそれぞれに隠された過去があり、それが徐々に見えていく中で大きな渦に飲み込まれていくという流れです。彼らの前に大きく立ちはだかるのが松雪泰子さん髙嶋政宏さんと、若く爽やか軽みと躍動感の福士・宮野コンビに対して妖艶重厚壮絶怪異な大人の色気を見せてくれると思います。木村了くん清水葉月さんを加えて、“鳥髑髏月髑髏+1”という強力なゲストです。

全体的なカンパニーとしては劇団員と準劇団員が揃い、IHIステージアラウンド東京という大変な公演で同じ釜の飯を食った戦友同士が集まった印象です。一応、新感線の準劇団員と呼ばれるのは3回目からと言われていますが、ステージアラウンドの場合は1公演で3回分の経験に値するということで、みんなもう準劇団員です。苦労が大きいほど、結束力は高まるもの。その結束力、戦友感を今回も大いに発揮してもらいたいと思います。

◆福士蒼汰

『髑髏城の七人』Season月は、自分にとって初めての舞台でしたので、全く経験のないところからのスタートでした。
自分の目の前にあること全てが新鮮でしたし、日々必死に吸収しようとしていたことを今でも鮮明に思い出します。
そんな貴重な経験をさせていただいた劇団☆新感線から、こんなにも早く、しかも新作のオファーをいただけるなんて!
是非やらせてくださいと即出演を決めました。
またあの充実感に満ち溢れた濃密な時間を思うと、今から胸が高鳴ります。

◆宮野真守

今作への出演が決まって、本当に本当に、心から感激です。またお声掛けしていただけるなんて、嬉しすぎて飛び上がりました。『髑髏城の七人』での経験は、今までに例の無いもので、毎日毎日が刺激的で、役者としての成長、そしてまだまだ足りない部分、舞台で命を燃やすことの喜び、仲間との絆、そのどれもが、輝かしかったです。

ただ、捨之介と言う大役に、初めは、常にビビっていた気がします(笑)。激しい殺陣も初体験でしたし、ダブルチームの福士くんはキラキラ眩しいし、自分に出来る事を、精一杯探していました。そんな時、周りの〈下弦の月〉の仲間に助けられ、たくさんたくさん話し合い、想いを交わし、絆を深め合う事で、「捨てられない」捨之介を見つけられたと思うのです。自分なりの「捨之介」。時には弱っちいけど、仲間の事が、「人」の事が大好きな捨之介になりました。泥臭いまでに、芝居に打ち込んだ日々は、とても思い出深いです。

前回は、ダブルチームと言う形で、捨之介の演出を、福士くんとふたりなりに解釈して進んで行ったのですが、今回は、それぞれに与えられた役。しかも、かずきさんがそれぞれの特徴を加味して書いてくれた役。感激です。ワクワクです。緊張です。ドキドキです。その上で、いのうえさんの演出に応えられるように心構えしているのですが、正直、またビビっています(笑)。いのうえさんの「キッチリ演出したい!」という、心底有難い想いに、しっかり向かっていきたいと思います!気合い入っています!ビビってます!(笑)。

そして福士くんとは、『髑髏城』の時は、稽古からずっと一緒にいて!意識し合いながらも、助け合って戦っていました。でも、お芝居では同じステージの上に立てないと言うのが、とても寂しかったんです。なので、今回、同じ舞台に立って、ガッツリ絡めるのが嬉しくて仕方ありません。仲良くしてもらっていて、プライベートでご飯に行ったりも。その時の、僕だけが知る福士くんは、意外とボケたがりなところかな(笑)。とてもお茶目で、僕が常に突っ込んでます(笑)。そんなふたりのコンビネーションも見せられればと思っています!

また劇団☆新感線さんの舞台に立たせていただける事になり、改めて、この事実に僕自身が、本当に本当に感謝です。福士くんと舞台に立てる喜び、そして、錚々たる豪華出演者の皆様と、作品づくりができる喜びを、噛み締めています。いのうえさん、かずきさんの想いに応えられるよう、そして、観に来てくださるお客様に楽しんでいただけるよう、全力で臨みますので、是非、応援してください!よろしくお願いします!

◆公演情報
2020年劇団☆新感線40周年興行・夏秋公演 いのうえ歌舞伎『神州無頼街』
【大阪公演】2020年9月 フェスティバルホール 
【東京公演】2020年10月 東京建物Brillia HALL

【作】中島かずき
【演出】いのうえひでのり
【出演】福士蒼汰/松雪泰子、高嶋政宏、橋本じゅん/粟根まこと、木村了、清水葉月/宮野真守

右近健一、河野まさと、逆木圭一郎、村木よし子、インディ高橋、山本カナコ、礒野慎吾、吉田メタル、中谷さとみ、保坂エマ、村木仁、川原正嗣、武田浩二、藤家剛、川島弘之、工藤孝裕、菊地雄人、あきつ来野良、藤田修平、北川裕貴、下島一成、鈴木智久、山﨑翔太、米花剛史、渡部又吁、小板奈央美、後藤祐香、鈴木奈苗、森加織

【公式サイト】http://www.vi-shinkansen.co.jp/shinshuburaigai/

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