大蔵流狂言師・善竹富太郎の監修のもと、若手俳優が伝統芸能“狂言”の世界を表現し、「能楽」を後世へ伝えるプロジェクト『能楽男師』の第2回公演が、2020年3月15日(日)に行われる。今回は、荒牧慶彦と健人が初参加し、「鴈礫(がんつぶて)」と「附子(ぶず)」の2演目を上演する。
荒牧は「鴈礫」のシテ(主演)大名役と「附子」のアド次郎冠者役、健人は「附子」のシテ(主演)太郎冠者役と「鴈礫」のアド道通り(みちどおり)役を演じる。
このほか、岩崎孝次と上堂地かんきも出演する。
狂言公演『能楽男師~鴈礫・附子~』は、3月15日 (日)に東京・宝生能楽堂にて上演される。
<タイムスケジュール>
第1部15:00~16:30(14:00開場)
第2部19:00~20:30(18:00開場)
※各回出演者によるお見送り付
【あらすじ】
「鴈礫(がんつぶて)」
狩りに来た大名が鴈を射ようとしたところへ、突如通りかかった道通り(みちどおり)が石礫で鴈を打殺し持ち去ろうとする。
悔しがった大名が、自分が狙い殺したので自分のものだと主張して、男に矢を向けて脅す。
そこへ仲裁人が現れ、大名に、鴈を射ることができたら大名のものとしようと言い、その鴈をもとのところへ置いて射させのだが・・・。
「附子(ぶす)」
外出する主人から「附子(毒)が入っている桶には近づくな」と言われた使用人の太郎冠者(たろうかじゃ)と次郎冠者(じろうかじゃ)だったが、附子のことが気になり桶の中身を覗くと、毒というのはまったくの嘘で、正体は砂糖であった。
二人は奪い合うようにして砂糖を食べつくしてしまい、マズいと思った二人は、主人が大切にしている茶碗と掛け軸を破壊し、 二人で大泣きするのだが・・・。
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