2019年11月23日(土)大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA TT HALLにてブギの女王・笠置シヅ子を題材とした舞台『SIZUKO! QUEEN OF BOOGIE ~ハイヒールとつけまつげ~』が開幕した。初日前には囲み会見とゲネプロが行われ、出演者が意気込みを語った。
昭和の戦前戦後をとおして持ち前の日本人離れした強烈な歌唱力とキャラクターで、激動の時代を駆け抜けていった歌手“笠置シヅ子“。本作ではその不世出の彼女の半生を、歌と芝居と生のバンドで描いている。
笠置シヅ子を演じるのは演歌界にとどまらずアメリカや国内ロックフェスに出演するなど多方面で活躍する歌手・神野美伽。脚本をマキノノゾミ、演出を白井晃と日本の演劇界をけん引する二人が初タッグを組んだことでも注目が集まり、初日はスタンディングオベーションが沸き起こった。
本作では舞台を創っている過程で偶然その譜面が発見された、服部良一作詞作曲の笠置シヅ子の未発表曲『大空の弟』を世界初公開。そのほか『買い物ブギ』の録音されていなかった部分の披露など、感動と熱狂だけでなく新たな発見にも満ちた作品となっている。
◆神野美伽(笠置シヅ子役)
笠置シヅ子さんの事は表現者として大好きな方のお一人なので、まさか自分が演じさせていただくなんて思いもよらなかったですし、お話を頂いたときは物凄くうれしかったです。
普段は共演することない皆さんと共演出来て、物凄いエネルギーをもらっています。今回のテーマも“エネルギー”ということで、精一杯生きる力を伝えるように演技して、見に来ていただいた方々と共感できるといいなと思っています。
◆鈴木杏樹(杉野雪江、亀井うめ役)
笠置シズ子さんに実際お会いしたことはないですが、今回、神野さんが笠置さんのスピリットを受け継いでいてパフォーマンスをしてくださっているので、まるで、笠置さんのコンサートを見ているような感じです。
それとともに、ストリーも笠置さんの人となりが伝わる演出になっているので、今回は出演者としての立場ですが、本当は自分が見に行きたい舞台です。心がワクワクしてもらえるようなそんなひと時にしたいと思っていますので、皆さんぜひお越しください。
◆山内圭哉(内田陽三役ほか)
今まで吉本制作の舞台に何本も出演させていただきましたが、今回、初めてヒットするんちゃうかなと思っていますし(笑)、何度も上演出来る作品だと思います。非常に手応えを感じていますので、楽しみにしてください。
◆星田英利(服部良一役ほか)
自分たちが楽しくやれば、お客さんにも伝わると思うので、精一杯楽しみながらやっていきます。皆さん、ぜひお越しください。
◆小原孝(音楽監督、ピアノ)
今回の舞台のために新たに発見された貴重な楽曲がありますし、音楽的にやる価値のある楽曲がそろっていますので、多くの方に聞いていただければ嬉しいです。
◆白井晃(演出)
第二次世界大戦を挟んで活躍し、戦後日本の荒んだ国土に情熱の嵐を吹き込んでくれた『笠置シヅ子』さん。私たちは、彼女の生き様から沢山のことを学ぶはずです。この作品は彼女の人生をヒット曲を交えてお届けするステージです。
彼女の人生は総てが型破り。でも歌と表現に己をかけた人生は私たちに大きな勇気と生きる力を与えてくれます。その彼女の人生を、これまた型破りな歌手でである神野美伽さんが演じてくださります。神野さんの持っているエネルギーと笠置さんの魂が呼応して、ステージ上に大きな渦が生まれるものと思います。
私たちが彼女の人生から学ぶもの、それは生きることの懸命さです。懸命であることや頑張ることが、ともすれば諌められてしまう今の風潮に彼女の人生はみなさんにきっと大きな力を与えてくれると思いますので最後までにごゆっくお楽しみください。
『SIZUKO! QUEEN OF BOOGIE ~ハイヒールとつけまつげ~』は11月23日(土)から12月1日(日)まで大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA TTホールにて上演。
【公式サイト】http://sizukoboogie.yoshimoto.co.jp/