負荷のかかった身体と躍動するビート、ミステリアスなメタファーで、人間の深層をサスペンスフルに追求する劇団「情熱のフラミンゴ」の最新作『オー・プラネテス〜汝はどこへいく〜』が2019年11月に上演される。
本作はホメーロスの長編叙事詩「オデュッセイア」を原案にした現代劇。9月13日に劇団初となる、野外でのワークインプログレス公演を実施し、本公演では東京・アトリエヘリコプターほか、2020年2月には横浜での上演が決まっている。
出演には、「ジョネミンゴ」名義で音楽活動もする秋場清之とMIKI the FLOPPY、前作から引き続き出演となる兵藤公美、望月志津子、映画「ニュータウンの青春」(監督:森岡龍)や話題映画に多く出演する飯田芳、パフォーマンスユニット「山山山」のメンバー新見綜一郎、「コンプソンズ」の宝保里実といった、個性派メンバーが揃っている。
◆島村和秀(脚本・演出)
情熱のフラミンゴとしては初の試みであったワークインプログレスを経て、作品は大きな変貌を遂げました。モノローグを軸とした戯曲は100%ダイアローグとなり、2000年代から現在、そして未来の変遷をある男の1日で描いたクロニクルとなっています。強い負荷をかけた身体は本公演では軽やかで柔和なものとなり、音楽はCoffの音楽性に特化した進化を遂げました。それでも作品がブレていないのは、ひとえに原作「オデュッセイア」の懐の深さであり、はるか昔より語り継がれてきた構造の強度にあります。
フィクションのようなニュースに日々驚かされるなか、この時代にどんなものを創作するのか。ボクたちなりの着地点を見つけられたと思っています。とぼけた様子で彷徨う人々の行方をお楽しみください。悲しくもあり、笑えもすると思います。
【あらすじ】
美容整形シュミレーションアプリを開発したプラネテスという企業の船上パーティが行われていた。姉の彼氏を探す男、整形で人生を変えた親子、全能感に浸る社長。婚約者と連絡がつかず、夕日を見つめている者もいる。狂乱の船上パーティから愛する人の家に帰るまでの1日を描いた巡礼。
情熱のフラミンゴ第7回公演『オー・プラネテス〜汝はどこへいく〜』は以下の日程で上演される。
【東京公演】11月21日(木)~11月24日(日) アトリエヘリコプター
【横浜公演】2月(日程詳細は後日発表) 若葉町WHARF
【情熱のフラミンゴ公式サイト】https://www.passionflamingo.com/