A.B.C-Z河合郁人、初単独主演作『トリッパー遊園地』でふぉ~ゆ~辰巳雄大と19年ぶりに共演「あの頃の無垢なライバル心を」

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A.B.C-Zの河合郁人とふぉ〜ゆ〜の辰巳雄大が出演する『トリッパー遊園地』の製作発表記者会見が2019年1月15日(火)に行われ、河合、辰巳のほか、惣田紗莉渚(SKE48)と純名里沙、いしのようこ、渋谷天笑(松竹新喜劇)、榎木孝明、演出の川浪ナミヲが登壇した。

本作は、2019年の現代と1944年の太平洋戦争真っ只中の二つの時代を舞台に、熱き人たちの生き様を描く作品。廃れた遊園地の経営改革に乗り出す中、山ノ内遊園地の社長・山ノ内マサヒロ(河合)は、1944年に突然、タイムトリップしてしまう。そこで、戦時下ながら懸命に生きる人々を見て、マサヒロは本当に大切なものに気づく・・・。

演出、そして、せきどみきのぶ名義で脚本を担当する川浪は「戦中と言いますと、重たかったり苦しかったりするイメージがありますが、その中でも逞しく生きようとした人を描いていきたいと思います。これは現代にも通用することだと思いますので、観ていただいた方に夢と勇気をたくさん与えられる作品にしていきたいです」と本作への思いを語った。

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本作が単独初主演となる河合は、遊園地の社長・山ノ内マサヒロ役。座長を務めることについて「いつもは(A.B.C-Zの)メンバーがいたりして、誰かに助けられてきたので、単独主演でしっかりしたところを見せないといけないと思いました」と改めて気を引き締め、「今までに観たことがない作品になるよう、しっかり引っ張っていけるような座長になりたいと思います。そして、色々と経験をして、成長していきたいです」と意気込む。

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一方、物語の鍵となる1944年の遊園地で働く山ノ内ショウヘイ役を務める辰巳は「戦中を生きる役です。戦中のことを皆さんにしっかり伝えられるように、生きている山ノ内を演じたい。俳優として、日本人として誇りと責任を持って臨みたいと思います」と力強いコメント。

全力で役に向き合うことでも知られる辰巳は、今回も戦時中に生きる役柄ゆえに「本番では髪を切ろうと思います」と早くも宣言。「ファンの方は、この役が決まった時に『また髪を切るんだろうな』と寂しそうな目で見てました(笑)。でも、僕は役者なのでしっかりなりきろうと思います」とやる気十分な様子だった。

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遊園地の整備士・寅吉役の榎木は「私の役割は、存在感の一言に尽きると思います。楽しい芝居で、最後は泣けると思います。ご期待ください」とアピール。1944年の遊園地の経営者・マツジ役の渋谷は「次がどうなるんだろうとワクワクする作品です。言っちゃいけないと思いますが、私は1幕で死にます(笑)。その辺もお楽しみにしていただけたら」と話して会場を驚かせた。

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マツジの妻・ユキ役の純名は久々の舞台出演。「華やかなエンターテインメントでありながら、平和へのメッセージがしっかりと込められた作品だと思いますので、その辺りも担えるようにお稽古に励みたいと思います」と笑顔を見せた。

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1944年に生きる活弁士トメ役を演じるいしのは「辛い時こそ女性の力は大きく、深く、強いものであるということをこの作品の中で表現できたら」、トメの娘ハル役の惣田は「ずっと舞台に立つことが夢だったので、その夢が叶うということが嬉しいです。一生懸命がんばりたいと思います」と思いを述べた。

同じジャニーズ事務所に所属し、実は2年ほど一緒に住んでいたというほど仲が良い河合と辰巳だが、舞台での共演は2000年の『ミュージカルbig~夢はかなう~』以来。河合は「辰巳の舞台はたくさん観ていて、役者としては先輩だと思っているので、ちょっと緊張しています。(辰巳が)どういう感じでお芝居を作っていくのかを直接見るのは初めてなので、僕も負けないように、楽しみながら成長してがんばっていきたい」と話すと、辰巳も「河合にとって思い出に残る単独主演になるように力添えしたいと思います。小学中学時代から一緒だったので、あの頃の無垢なライバル心を持ってがんばりたいと思います」とコメントを寄せた。

また、川浪は河合や辰巳による歌やダンスシーンがあることにも言及。「音楽劇やミュージカルとまではいかないですし、基本的にはストレートプレイですが、場面場面で河合さんと辰巳さんに歌って踊っていただこうと思います」と明かした。

『トリッパー遊園地』は、3月15日(金)から3月23日(土)まで東京・新橋演舞場にて上演される。その後、岐阜、愛知、大阪を巡演。日程の詳細は、以下のとおり。

【東京公演】3月15日(金)~3月23日(土) 新橋演舞場
【岐阜公園】3月30日(土) 可児市文化創造センター
【愛知公演】3月31日(日) 豊田市民文化会館
【大阪公演】4月3日(水)~4月7日(日) 大阪松竹座

(取材・文・撮影/嶋田真己)

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