2019年5月から6月にかけて上演される『ハムレット』より、ビジュアルが公開された。本作は、ロイヤル・ナショナル・シアターでアソシエイトディレクターを務めるサイモン・ゴドウィンの日本初演出作品で、ハムレット役を演じる岡田将生にとって初のシェイクスピア出演作。ハムレットの恋人オフィーリア役の黒木華とは、舞台では初共演となる。
公開されたビジュアルは、岡田演じるハムレットが、黒木演じるオフィーリアを抱き、憂いの表情を浮かべ、観る者の想像力を掻き立てる仕上がり。演出を手掛けるゴドウィンは、『ハムレット』という作品を「ダークなおとぎ話」と捉え、今回のプロダクションにおいては、「真実とファンタジーが入り混じることになる」と語っている。王妃ガートルード役の松雪泰子、復讐に燃えるレアーティーズ役の青柳翔、ノルウェー王子フォーティンブラス役の村上虹郎、ポローニアス役の山崎一、クローディアス役の福井貴一も揃った全体ビジュアルも、まさにその世界観を伝えるような出来だ。
このほか、竪山隼太、玉置孝匡、冨岡弘、町田マリー、薄平広樹、内田靖子、永島敬三、穴田有里、遠山悠介、渡辺隼斗、秋本奈緒美が出演する。
Bunkamura30周年記念 シアターコクーン・オンレパートリー2019 DISCOVER WORLD THEATRE vol.6『ハムレット』2019年5月9日(木)から6月2日(日)まで東京・Bunkamuraシアターコクーンにて、6月7日(金)から6月11日(火)まで大阪・森ノ宮ピロティホールにて上演される。チケットは、3月2日(土)10:00より一般発売開始。
【あらすじ】
舞台はデンマーク。国王が急死し、王の弟クローディアスは王妃ガートルードと結婚し、跡を継いでデンマーク王の座に就く。
父王の死と母の早い再婚とで憂いに沈む王子ハムレットは、従臣から父の亡霊が夜な夜なエルシノアの城壁に現れるという話を聞き、自ら確かめに行く。父の亡霊に会ったハムレットは、実は父の死はクローディアスによる毒殺だったと告げられる。
父の復讐を誓ったハムレットは狂気を装う。王クローディアスと王妃ガートルードはその変貌ぶりに憂慮するが、宰相ポローニアスは、その原因を娘オフィーリアへの実らぬ恋ゆえだと察する。父の命令で探りを入れるオフィーリアを、ハムレットは無下に扱う。やがて、王が父を暗殺したという確かな証拠を掴んだハムレットだが、母である王妃と会話しているところを隠れて盗み聞きしていたポローニアスを刺殺してしまう─。