2019年8月から9月にかけて、東京・福岡・名古屋・大阪の4都市で『HEDWIG AND THE ANGRY INCH(ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ)』が上演されることが発表された。日本公演が行われるのは、約7年ぶり。新ヘドヴィグ役には浦井健治、イツァーク役には年齢・国籍・性別非公表の4人組バンド「女王蜂」のボーカルとして知られるアヴちゃんに決定した。
『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』は、1997年にオフ・ブロードウェイで初上演されロングランを記録し世界各地で上演されてきた。2001年には映画化され、サンダンス映画祭観客賞、監督賞など数々の賞を席巻。2014年にはリバイバル作品としてブロードウェイに進出、トニー賞4部門に輝き、2015年公演では、本作の生みの親であるジョン・キャメロン・ミッチェルがトニー賞名誉賞を受賞した。
日本語版公演では、2004年、2005年に三上博史主演で初上演され、2007年、2008年、2009年には山本耕史主演で全編英語詞の歌唱で話題となり、2012年には森山未來主演、映画監督・大根仁演出のもと、日本を舞台としたオリジナル解釈のもと新たな「ヘドウィグ」を誕生させた。また、2017年秋にはジョン・キャメロン・ミッチェル本人来日による『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチSPECIAL SHOW』が開催された。
今回の演出を手掛けるのは、福山桜子。デヴィット・ルヴォー、三谷幸喜などのもとで数多くの作品に参加し、東京とニューヨークで脚本家、演出家として活躍してきた。近年では、舞台『Fate/ Grand Order THE STAGE』シリーズの脚本・演出・作詞なども担当している。
『HEDWIG AND THE ANGRY INCH(ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ)』は、2019年8月末から9月にかけて東京・EX THEATER ROPPONGI(EXシアター六本木)ほか、福岡、名古屋、大阪にて上演される。
【あらすじ】
少年ハンセルは、自由の国アメリカに渡りロックスターになるのが夢だった。
彼は幼少時に母親からプラトンの魅惑的な「愛の起源」の物語を聞かされる。以来、彼は自分の“カタワレ”を見つけようと心に決める。ある日、彼は偶然一人の男と出逢う。その男に見初められ、彼との結婚の道を選んだハンセルに待ち構えていたのは、アメリカへ渡るための“性転換手術”だった。しかし、手術を受けたハンセルの股間には手術ミスで「怒りの1インチ(アングリーインチ)」が残ってしまう。
その後、ヘドウィグを名乗り渡米を果すも離婚、ベビーシッターなどをして日々の糧を得つつロックバンドを組むも、なかなか成功への道が見えず生活に追われていた毎日だった。やがて17歳の少年トミーに出逢い、愛情を注ぐようになるヘドウィグだったが、トミーはヘドウィグの曲を盗んでビルボードNo.1のロックスターに上り詰める。最愛の人に裏切られたヘドウィグは自らのバンド「アングリーインチ」を率いて、ストーカーのようにトミーの全米コンサート会場を追い、スタジアム脇の冴えない会場で巡業する。果たして、自分の魂である歌を取り戻し、捜し求めていた“カタワレ(=愛)”を見つけることができるのか・・・?
【公式HP】http:// www.hedwig2019.jp
【チケット詳細】http://w.pia.jp/t/hedwig2019/