東京・帝国劇場で上演されているミュージカル『マリー・アントワネット』でマルグリット・アルノー役を務める昆夏美と、フェルセン伯爵役の田代万里生が、2018年11月1日(木)に「第39回 火災予防安全もちつきまつり」と題したイベントに登場した。
このイベントは、昆と田代が一日消防署長に就任し、火災予防の大切さをアピールするもの。丸の内消防署長ら消防署関係者とともにステージに登壇した二人は、AED訓練の指揮を担当するなど、一日消防署長としての役割をまっとう。さらに、二人は杵を手に餅つきにも挑戦し、会場を盛り上げた。
昆は、署員が熱のこもった演技と共にAEDの使い方を説明した訓練を振り返り、「署長のお芝居、AEDの方々の素晴らしい演技を含めまして素晴らしい講習でした。使い方や大切さを改めて学べました」とコメントし、「この帝国劇場では『マリー・アントワネット』で、革命の炎を毎日燃やしていますが、私生活では炎や火に気をつけて生活したいと思います。皆様もお気をつけてください」と注意を呼びかけた。
一方、田代は『マリー・アントワネット』の舞台である18世紀のベルサイユ宮殿の消防事情について言及。「当時、パリには消防隊がいましたが、ベルサイユ宮殿に消防隊が設置されたのは1785年。それまでは、消防隊がパリから駆けつけるのに数時間かかったらしいです」と豆知識を披露すると、「僕たち日本ではたった数分で駆けつけてくださいます。消防署員の皆さんの素早い対応に安心しながらも、それに甘えず、僕たちも日頃から、火の元、事故に気をつけ、応急処置の仕方も身につけていきたいなと思いました」と改めて気を引き締めた。そして、「餅つきをしたのは何十年ぶり(笑)。とても久しぶりでしたが、まさか帝国劇場でつけると思いもしませんでした」と笑顔も見せた。
ミュージカル『マリー・アントワネット』は、『エリザベート』や『モーツァルト!』など数々の傑作ミュージカルを生み出したミヒャエル・クンツェ&シルヴェスター・リーヴァイの最高傑作との呼び声も高い歴史ロマン対策。王妃マリー・アントワネットと、庶民の娘マルグリット・アルノーの運命がフランス革命の嵐の中で交錯する物語をベースに、マリーとフェルセンの悲恋がロマンティックに描かれる。
ミュージカル『マリー・アントワネット』は11月25日(日)まで東京・帝国劇場で上演。その後、12月10日(月)から12月21日(金)まで愛知・御園座、2019年1月1日(火)から1月15日(火)まで大阪・梅田芸術劇場 メインホールを巡演する。
(取材・文・撮影/嶋田真己)