2018年10月6日(土)に、舞台『魔界転生』が福岡・博多座にて開幕した。本作は、日本テレビ開局65年記念として、脚本をマキノノゾミ、演出を堤幸彦が手掛ける“スペクタクル時代劇”。初日前には囲み会見が行われ、主演の上川隆也をはじめ、溝端淳平、高岡早紀、浅野ゆう子、松平健と、演出の堤が登壇し、意気込みを語った。
演出には、映像の最新技術がふんだんに盛り込まれ、場面転換をするたびに表情を変えるらせん状の舞台セットなど、作品の世界観を盛り上げるギミックが満載。また、上川扮する柳生十兵衛の迫力ある殺陣、溝端演じる妖艶な天草四郎のフライングなど、見どころが詰め込まれている。中でも、四郎の呪文「エロ・イム・エッサイムわれは求め訴えん・・・」が響き、「ディプソォーッ!」という台詞と共に次々とこの世に強い念を残した死者を転生していくシーンは必見だ。
以下、会見登壇者の初日コメントを紹介。
◆上川隆也
もともと山田風太郎さんの原作が好きで、今回の(主演の)お話をいただいた時は本当に感激の思いでいっぱいでした。今回の舞台は、見どころを一つ取り上げてご紹介することが難しいほど、本当に未体験の新しいものに溢れている作品です。ぜひ、丸ごと体感してほしいと思います。この舞台を博多座で幕を開けられることを大変嬉しく思います。ぜひ九州の皆様に楽しんでいただける舞台を博多座からお届けしたいと思いますので、皆様ぜひお楽しみに足をお運びください。
◆溝端淳平
堤監督のもと、今まで誰も挑戦したことのないような舞台になるなと稽古場から感じておりました。「これはすごいものが出来るな」という心地よい疲労感のようなものにいま包まれております。毎日たくさんのお客様に来ていただけることが楽しみです。堤監督の言うように、お客様が入って完成する舞台ですので、ぜひこの未曾有の舞台を観にきていただきたいです。
◆高岡早紀
自分の出番のない場面のリハーサルを客席で見て、映像も素晴らしく、立ち回りの迫力にも驚かされ、ひとりの観客として楽しませていただきました。楽しんで観ていただける舞台になると思いますので、ぜひ多くの方に観ていただきたいと思います。よろしくお願い致します。
◆浅野ゆう子
堤監督の作品には、以前『真田十勇士』で淀殿のお役で出演させていただきました。その時も素晴らしい殺陣の舞台だったのですが、今回はさらに、パワーアップした殺陣やマッピングを、観客の一人としても楽しませていただいております。素晴らしい堤監督ワールドを楽しんでいただける作品じゃないかと思いますので、劇場でたくさんの方にお目にかかれることを楽しみにしております。
◆松平健
時代劇にはずっと出演してきましたが、今までやったことのない初体験の時代劇です。若い人のエネルギッシュな演技と立ち回り、それから親子の愛など見どころがたくさんあります。今までに観たことのない舞台になったと思います。端々に監督のギャグが織り込まれておりますので、そこも楽しんでいただけるのではないでしょうか。ぜひたくさんの方に観ていただきたいです。
◆堤幸彦(演出)
今までにないと言っていただける新しい、21世紀の時代劇をつくることができたことは光栄ですが、緊張もしております。また、東京発の舞台が多い中、博多座からスタートするというのは珍しいことで、私の両親や親戚も九州に多く住んでおりますので、堤家にとっても非常に誇らしい出来事です。舞台はお客さんが入ってやっと完成するものなので、初日の幕が開いてからも気合を入れてやろうと決意しております。
このほかの出演者は、村井良大、松田凌、玉城裕規、木村達成、猪塚健太、栗山航、丸山敦史、山口馬木也、藤本隆宏、など。
日本テレビ開局65年記念舞台『魔界転生』博多座公演は、10月28日(日)まで上演。その後、東京、大阪を巡演する。日程の詳細は、以下のとおり。
【福岡公演】10月6日(土)~10月28日(日) 博多座
【東京公演】11月3日(土・祝)~11月27日(火) 明治座
【大阪公演】12月9日(日)~12月14日(金) 梅田芸術劇場 メインホール
(写真/オフィシャル提供)