東京・IHIステージアラウンド東京のグランドオープニングを飾った『髑髏城の七人』“花・鳥・風・月・極”5シーズン。客席が360度回るダイナミックなステージで話題を呼んだ本作だが、WOWOWでは“12カ月連続放送!劇団☆新感線「花鳥風月極&名作選」”と題して、特集放送が行われる。
いよいよ7月14日(土)に、『髑髏城の七人』 Season花が放送となるが、無頼のヒーロー捨之介を演じた小栗旬は、2011年の『髑髏城の七人』(通称、ワカドクロ)で捨之介を演じて以来2度目の出演となる。「あの時に置いてきてしまったものを、今回取り返しに来ました。僕にとってそんな意味もある公演です」と自分へのリベンジを誓った。
劇団の看板役者で、贋鉄斎を演じる古田新太は、1990年、1997年、2004年(アカドクロ)の公演で主演しており、今回も味のある演技で観客の心をつかんだ。新感線初登場の、無界屋蘭兵衛役・山本耕史、天魔王役・成河の稀有な存在感と演技力はシリーズ通しても唯一無二。ほか、りょう、青木崇高、清野菜名、近藤芳正ら豪華キャストが壮大な舞台空間を駆け巡る姿は必見だ。
演出のいのうえひでのりは、改めて舞台を振返り「花は、これぞ“髑髏城”の基本、という定番(正統派)作りたかったんです。2011年の時に、旬が捨之介をやって、この平成の時代の、新しい捨之介の定番は旬でいきたいっていう想いがありました。山本君とか、時代劇にも精通しているキャストも凄くて、360度客席が回る劇場でできる“髑髏城”の定番をまず作りたい、旬のリベンジを完成させたいみたいな想いがありました」とコメント。
今回、新しい贋鉄斎像を生み出した古田は「俺は登場を自転車で、“百人斬り”をローラースケートで、そして全体的な雰囲気は藤岡弘さんでやったんです。花では、その後の鳥風月で贋鉄斎を演じる皆が観に来てくれていて、池田成志さんは『てっめぇー』から入って『先出しジャンケンだからって、無茶苦茶やってんじゃねーぞ、このやろう』って言って帰りましたね(笑)」
続けて「その後、橋本じゅんさんが来て『古田君はおもしろいことを考えるね』って言って帰りました。その後、中村まことさんが来て『俺には俺のやり方がある』と言われました。三者三様でしたね。市川しんぺーちゃんとは、そんな話をしなかったような」と語った。
WOWOWの放送では舞台本編のほか、いのうえと古田のインタビューを放送する。加えて、各シーズンで贋鉄斎そしてカンテツを演じた、池田、市川、中村、三宅弘城の4名の対談も放送。“ステージアラウンド”という、客席が回転する独特の形式の劇場での製作秘話から各俳優のエピソードまで裏話が盛りだくさん。演劇ファンならずとも必見の内容となっている。また、Season極に出演した天海祐希からコメントが到着したので紹介しよう。
◆天海祐希
WOWOWをずっとご加入して下さっている皆さん、お待たせいたしました。劇団☆新感線『髑髏城の七人』花鳥風月そして極。一挙放送始まりますよ。ずっと入っていてくださって、ありがとうございます。そして、『髑髏城の七人』をご覧になる為に、加入してくださった皆さん、ようこそお待ちしておりました。全部観れば、どっぷり髑髏城の世界に浸っていただけますし、Seasonごとに一つの役でもアプローチが違う、解釈が違う、演出が違う、演技が違う、と楽しんでいただけると思います。
私が出演させていただいているSeason極では、お話し自体もちょっと変わってきていますし、そういった面でも楽しんでいただけると思っています。WOWOWの『髑髏城の七人』花鳥風月そして極を全て観ていただいて、劇団☆新感線に興味を持っていただけましたら、ぜひ劇場に足を運んで、生で感じていただきたいなと思っています。そしてこれからもWOWOWを宜しくお願いいたします。どうぞ、『髑髏城の七人』花鳥風月極をお楽しみに!」
WOWOWでは、12カ月連続放送!劇団☆新感線「花鳥風月極&名作選」のスタートを記念して、『髑髏城の七人』“花・鳥・風・月・極”のパンフレットセット(「極」には演出家いのうえひでのり直筆サイン入り)を抽選で5名にプレゼント。詳細は公式サイトにてご確認を。
劇団☆新感線『髑髏城の七人』 Season花はWOWOWプライムにて7月14日(土)18:30より放送される。
【番組公式サイト】wowow.bs/dokuro
(C)2017『髑髏城の七人』花/TBS・ヴィレッヂ・劇団☆新感線
(C)2018『修羅天魔~髑髏城の七人 Season極』/TBS・ヴィレッヂ・劇団☆新感線
(撮影/田中亜紀)