『High Life/ハイ・ライフ』稽古場レポート!「トリップするつもりで劇場へ」

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2018年4月14日(土)より東京・あうるすぽっとにて上演されるSMA_STAGE 第1弾公演『High Life/ハイ・ライフ』。本作は、1996年にカナダのトロントで初演された作品。日本では2003年に流山児★事務所が上演にて初上演され、その後様々な形で公演が行われてきた。今回は、上演台本と演出を谷賢一が手掛け、古河耕史、細田善彦、伊藤祐輝、ROLLYの4名で上演する。その稽古場の様子が公開された。

『ハイライフ』稽古場写真_2

古河が演じるのは、保護観察中で4人のリーダー的存在になるディック、細田は女性関係で追い込まれているビリー、伊藤は1週間前に出所したばかりのバグ、そしてROLLYは気弱で腎臓が一つしかないもののコソ泥の才覚に長けるドニーを演じる。ROLLYは、今回が初のストレートプレイ参加。

『ハイライフ』稽古場写真_3

物語は、自由勝手でどん詰まり、ドラッグまみれのおバカな中年男たちが、ドラッグほしさに一攫千金を企むことで動いていく。取材時に公開されたのは、ディックの計画に乗った3人のジャンキーたちが、悪だくみのために初めて顔を合わせる場面。個性豊かなキャストたちが、谷の演出のもと、新しい『High Life』を創り上げる。

以下、谷と出演者4名のコメントをお届けする。

◆谷賢一
音楽や映像を使って世界観、またはトリップの様子などを立体的に表現できないかという事を模索しております。今回、オープンリール・アンサンブルのメンバーが音楽チームに入っていますし、トリップで歪んでいく映像なども駆使し、現実感を遠ざからせる表現ができるのではないかと思っています。実際のドラッグを使ってしまうと捕まってしまいますが、舞台でトリップしてもらう分には捕まりませんので、どうぞ“あうるすぽっと”でトリップするつもりでお越しいただければと思います。

◆古河耕史
僕の演じるディックは、いかようにも捉えられる余白のある人物だと感じています。人の集団の中に必ずいるというポジションの役です。この作品は僕らにとっても初めての試みがいくつもあり、創造芸術というか、そんな空気感で進行しています。何が起きるんだろうという気持ちでお越しいただければ。そんな皆さんの期待を受けて、恐ろしい荒海にお連れしたいと思います(笑)。

◆細田善彦
空っぽで掴みどころのないところがビリーの魅力だと思いますが、実際、役としてもなかなか掴みどころがなく、皆さんと話しているうちに、サディスティックな人間かとも、人をおちょくって楽しんでいるんじゃないかなとも思い始めています。まだ、ビリーを捉えきれていませんが、稽古場では先輩たちに引っ張ってもらっています。

◆伊藤祐輝
僕が演じるバグはキレやすい役なのですが、この怒りの裏には深い寂しさを秘めている人物だと思っています。他人がいるからキレられるわけで、むしろ人に依存しているタイプかなと。この作品は、稽古場で初日から皆さんで話し合って作っていくというのが、安心できるし素敵だなと思っています。

◆ROLLY
ドニーは、泥棒するけど多くは望まないという人物です。生粋のいじめられっ子だったもので、気の弱いドニーを演じるにあたっては同級生の不良にからまれた経験が大変役に立っています。何事も無駄は無いですね(笑)。ミュージカルや音楽が絡んだ作品での出演経験はありますが、ストレートプレイは初めてです。ギターが弾ければいいのになと神様にお願いしながらも、音楽はなしの本作品でがんばっております。でもこれ、音楽も結構主体になっていると思います。割とアート寄りですよね。

SMA_STAGE 第1弾公演『High Life/ハイ・ライフ』は、4月14日(土)から4月28日(土)まで東京・あうるすぽっとにて上演される。

【公式HP】http://sma-stage.com/highlife/

『ハイライフ』稽古場写真_4

(撮影/田中亜紀)

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