2018年7月に、ミュージカル『エビータ』のオリジナル演出版が初来日することが発表された。アンドリュー・ロイド=ウェバー作曲、ティム・ライス作詞によって誕生した本作は、1978年、ハロルド・プリンス演出によりイギリスのウエスト・エンドで初上演。1980年にはトニー賞で最優秀ミュージカル作品賞を含む7部門を受賞している。
また、物語の案内役であるチェ役として、国際的に活躍する実力派ミュージカル俳優のラミン・カリムルーが日本公演限定で出演することも決定。ラミンは、これまでに数々のコンサートやショーで来日し公演を行っているが、日本で全幕ミュージカルに出演するのはこれが初となる。
上演決定にあたり、ラミンより以下のコメントが届いている。
◆ラミン・カリムルー
ウエスト・エンド、ブロードウェイのオリジナル演出版『エビータ』でチェ役を演じることになり、とても興奮しています。日本の皆さんとは数々のコンサートやショーでお会いしてきましたが、全幕ミュージカルで、一人の登場人物として日本の舞台に立つのは今回が初めてです。この記念すべき瞬間を、東急シアターオーブで皆さんと共有できることを心から楽しみにしています。
ミュージカル『エビータ』は、7月4日(水)から7月29日(日)まで東京・東急シアターオーブにて上演される。チケットは、3月4日(日)より一般発売開始。
2017 Evita International Tour Company – Photograph by Pat Bromilow-Downing.
【あらすじ】
アルゼンチンの貧民街に生まれたエヴァは、私生児であったために不遇な少女時代を送った。その生活から抜け出すために女優を志した彼女は、首都・ブエノスアイレスに向かう。大都会での成功を夢見て、辛い下積み生活に耐えるエヴァは、ラジオ番組に出演したことを機に一躍有名に。
やがて、陸軍大佐として当時の軍事政権を動かしていたホワン・ペロンと運命的な出会いを果たす。エヴァは大佐に急接近し、成功を勝ち取りたいという野心的な二人はたちまち恋に落ちた。共に戦略を練り、政治活動を繰り広げる二人は結婚し、労働者層に絶大な支持を得ていく。その結果、大佐は民衆の心を掴んで大統領選で勝利。ついにファーストレディとなったエヴァは、新生アルゼンチンの象徴として国民の支持を一身に集めた。
貧しい人々を助けるための財団を設立する一方で、集めた資金を私財に使うなど、悪事にも手を染めていたエヴァ。絶頂を極めた彼女だが、その時間は長く続くことはなかった。病魔に冒されたエヴァは、副大統領就任という夢を叶えることなく、アルゼンチンの人々への永遠の愛を誓いながら33歳の若さでこの世を去る。国民にとって希望の光でもあった彼女との別れに、国中が悲しみに暮れるのだった・・・。