2017年12月15日(金)に東京・TOKYO DOME CITY HALLにて舞台『刀剣乱舞』ジョ伝 三つら星刀語りが開幕した。初日前日には囲み会見と公開ゲネプロが行われ、出演する荒牧慶彦、和田雅成、納谷健、北川尚弥、武子直輝、横山真史、成松慶彦、木津つばさ、飯山裕太が登壇し、意気込みを語った。
山姥切国広役の荒牧は「座長として、(鈴木)拡樹くんから、『虚伝』『義伝』に続いて“戦い続ける座組み”を受け継ぎ、僕たちもそれを実現できるようにがんばってきました。全17公演、戦い続ける座組みとして、すべてのステージ、すべての戦いを生き抜いていきたいと思っています」と言葉に力を込める。
へし切長谷部役の和田も「前作の『義伝』では、本丸にはいましたが、出陣をお休みさせていただいていました。皆様に帰ってくる場所を作っていただいたので、僕もしっかりと、今回の出陣でこの本丸を守っていけたらと。また、本作にはへし切長谷部にとって、すごく大きな存在である黒田長政(伊阪達也)が登場します。個人的には、長政様とへし切長谷部の関係を観てもらえたらと思います」と続けた。
“刀ステ”は、これまでに「虚伝 燃ゆる本能寺」初演、再演、「義伝 暁の独眼竜」、そして新小田原城への来場者100万人達成記念として行われた特別野外公演「外伝 此の夜らの小田原」を上演している。そのすべてに出演している小夜左文字役の納谷は「今までずっと出てきた身として、より良い作品をお客様にお届けできるようにがんばります。公演をもっと続けていけるように、舞台『刀剣乱舞』の応援をよろしくお願いします」とシリーズをアピール。
新刀剣男士として、「外伝 此の夜らの小田原」で初お披露目となったのは、骨喰藤四郎、同田貫正国、山伏国広、日本号、博多藤四郎、ソハラヤノツルキの六振り。
骨喰藤四郎役の北川は「骨喰藤四郎は、見た目は可愛らしいですが、戦うととても格好良く、男らしさもあるので、そのギャップにご注目ください。観てくださった皆さんの記憶にずっと残るような、素晴らしい作品を精一杯作っていきたいと思います」、同田貫正国役の武子は「同田貫正国として、強く、たくましく、この『ジョ伝』を最後まで、怪我なく皆さんと駆け抜けたいと思います。舞台『刀剣乱舞』だからこその迫力ある殺陣と、迫力あるストーリーを、劇場とライブ・ビューイングでぜひ楽しんでください」とそれぞれ意気込んだ。
また、荒牧演じる山姥切国広と同じ刀派で、兄弟刀の刀剣男士となる山伏国広役の横山は「自分がいることによって、今まで見られなかった山姥切国広の新たな一面を引き出せると思うので、楽しみにしていただけたらと思います!」と豪快な笑顔を見せた。
すると、荒牧も「今回、同じ刀派の山伏国広が出て来ることを、本当に、本当に嬉しく思っております」と喜びをあらわに。二人は「この兄弟の関係性をしっかり見せていきたい」と語っていた。
日本号役の成松は、本作の見どころについて「もう、見どころ満載なんですよ!一幕でおなかいっぱいになってしまうぐらい。休憩で一息ついて、また二幕でお腹いっぱいになっていただく・・・それぐらい見どころ満載です!本編観てください!!」とボケると、すかさず博多藤四郎役の木津が「皆さん(それを)見るんです!」とツッコむ場面も。
そんな木津は「この九振りのそれぞれの物語、そして博多藤四郎くんの持ち前の明るさを、皆様にお届けできればなと思います。そして、黒田家の刀としても、がんばっていきますので、それも見どころです。“ジャパニーズびじねすまん”は、大千秋楽まで戦い抜きたいと思います!」とゲーム内の台詞を交えながらコメント。
ソハヤノツルキ役の飯山は、自身の演じる刀剣男士が山姥切国広と同じく“写しの剣”であることに触れ、「山姥切国広と同じ“写し”として、その生き様をお届けできるように、精一杯がんばりたいと思います。この本丸の先輩方が今までつないでくださった物語を、僕らも大切に、丁寧に、紡いで繋いでいきたいと思っておりますので、お客様のご来場を心からお待ちしております」と丁寧に挨拶した。
最後に、公演を待ち望むファンに向け、和田は「へし切長谷部の言葉にもあるように“最良の結果をお届けすべく、僕たちは一致団結していきます」とメッセージを送り、荒牧が「今回の舞台『刀剣乱舞』ジョ伝 三つら星刀語りは、少し凝った物語となっております。僕らの一挙手一投足、台詞、舞台上の演出すべてに意味が込められています。すみずみまでお楽しみください」と締めくくった。
本作で描かれるのは、本丸がまだできて間もない頃の物語。山姥切国広率いる第一部隊は、主の命により小田原征伐の時代を訪れていた。そこは時間遡行軍の歴史改変対象となる通常の出陣先ではなかったが、今後、改変対象となり得る時代かどうかを調査するために、山姥切たちは遣わされたのだった。
その調査の地で、いるはずのない時間遡行軍の奇襲に遭う刀剣男士たち。歴史改変の対象ではない時代になぜ時間遡行軍はいたのか?山姥切国広たちは、そこで黒田官兵衛(山浦徹)と長政の親子と出会うことになるのだが・・・。
三日月宗近が顕現する前の出来事と、これまでの作品より前の時間が描かれることで、刀剣男士たちのより深い内面を感じられる。また、新刀剣男士たちをはじめ、九振りそれぞれの個性が光り、劇場がTOKYO DOME CITY HALLへと変わったことで、よりスケールアップした素晴らしい殺陣が次々と繰り出される。
さらに、黒田親子に加え、豊臣秀吉(川下太洋)、弥助(日南田顕久)、母里友信(松川真也)ら歴史上の人物たちが織りなす人間関係も重厚。荒牧の言葉にあったように、脚本・演出の末満健一が舞台上に作り上げた物語には、すべてに“意味がある”。上演時間は約3時間10分を予定(休憩15分を含む)。
舞台『刀剣乱舞』ジョ伝 三つら星刀語りは、12月15日(金)から12月17日(日)まで東京・TOKYO DOME CITY HALLにて上演。その後、大阪、福岡を巡演する。
【東京公演】12月15日(金)~12月17日(日) TOKYO DOME CITY HALL
【大阪公演】12月21日(木)~12月24日(日) 大阪メルパルクホール
【福岡公演】12月28日(木)・12月29日(金) 福岡サンパレス ホテル&ホール
なお、大千秋楽となる福岡公演12月29日(金)17:00公演では、全国、および、香港、台湾の映画館でライブ・ビューイングを開催。さらに、2018年4月4日(水)には本公演の模様を収めたBlu-ray&DVD、5月2日(水)にはオリジナル・サウンドトラックCDも発売される。各詳細は、以下のとおり。
◆舞台『刀剣乱舞』ジョ伝 三つら星刀語り 千秋楽ライブ・ビューイング
【日時】12月29日(金)17:00上映開始
【上映館】日本全国(158館)、香港(2館)、台湾(4館)の映画館
【価格】3,600円(税込)
【チケット一般発売】12月17日(日)10:00~12月24日(日)23:59
インターネット購入:チケットぴあ http://w.pia.jp/t/toukenranbu-lv/(PC・モバイル共通)
店頭直接購入:チケットぴあ店舗、サークルKサンクス、セブン-イレブン
【特設HP】http://www.toho.co.jp/theater/ve/toukenranbu-lv2017wnt/overseas.html
(取材・文・一枚目撮影/エンタステージ編集部)