『ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ』開幕!生田斗真、菅田将暉との「普段の会話もロズとギルみたい」

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『ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ』が、2017年10月30日(月)に東京・世田谷パブリックシアターにて開幕した。『ハムレット』での端役コンビで、しかも最後は登場さえもさせてもらえず、「ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ・・・」の一行で片づけられてしまった哀しい二人組“ロズとギル”。本作は、この二人を主人公に劇作家トム・ストッパードが書き上げた『ハムレット』のスピンオフ的作品だ。

今回は、小川絵梨子の演出で、ローゼンクランツ(ロズ)役に生田斗真、ギルデンスターン(ギル)役に菅田将暉を迎えて上演する。開幕に先駆けて行われた舞台稽古の写真と共に、小川、生田、菅田よりコメントが届いた。

◆小川絵梨子(演出)
ロズとギル二人の旅路は、人が生まれて死んでいくまでの人生そのものです。二人の哀しみと可笑しみは、人間の存在そのものなのだと思います。なぜ二人は死ななければならなかったのか・・・二人の哀しい運命と世界の不条理さが、決して重苦しくなく、むしろブラックコメディとして描かれているのが、この戯曲のすごさです。今回、この二人組を、真っ直ぐなエネルギーを持つ生田さん、菅田さんに演じていただけるのが本当に嬉しいです。そしてカンパニー全員で稽古を重ねてきた成果を、皆様にはお楽しみいただきたいと思っています。

◆生田斗真(ローゼンクランツ【ロズ】役)
哲学的な要素や言葉遊びが多い戯曲で、何重にも入れ子構造になっているので、丁寧に台本を読み解いていく小川さんの稽古が、とてもありがたかったです。実質は死に向かう殺伐とした物語なのに、ロズがボケてギルが突っ込むテンポ良い掛け合いのおもしろさが楽しめるのもこの戯曲の魅力です。関西出身の菅田くんは、何をやっても絶妙の間合いで突っ込んでくれるのが頼もしい!なんだか普段の会話もロズとギルみたいになっています(笑)。

◆菅田将暉(ギルデンスターン【ギル】役)
「稽古場に行けば、小川さんと斗真くんがいる、できないことがあっても、皆と一緒なら何かが進む」そんな毎日で、とにかく通うのが楽しい稽古場でした。斗真くんがあの顔立ちで“ボケ”る可愛げもたまらない(笑)。今回、ギルの台詞量は膨大で難しい言葉も多いし、最初は「新たな挑戦」のような気持ちでいたんです。でも、稽古に入ってから、どこか「新入生」のような、俳優としての原点に立ち返ったような感覚になっています。とてもありがたい現場です。

このほかの出演は、林遣都、半海一晃、安西慎太郎、松澤一之、立石涼子、小野武彦など。

『ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ』は、10月30日(月)から11月26日(日)まで東京・世田谷パブリックシアターにて上演。当日券販売方法は、下記URLにてご確認を。
【当日券販売方法】http://www.siscompany.com/rosen/rozguiltickets1025.pdf

『ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ』ロゴ

【あらすじ】
コインの裏表をかけながら、森の中を行く、ごくごく普通の二人組。彼らの名はローゼンクランツ(生田斗真)と ギルデンスターン(菅田将暉)。デンマークの王子ハムレット(林遣都)がどうやら正気を失ったらしい、と義父となった国王・クローディアス(小野武彦)が、その真偽を調べるために、ハムレットの学友だった二人を呼び寄せたのだ。
自分たちの旅の目的は分かるけれども、その目的をどう果たせばよいのか分からない二人。ただただオタオタする二人のそばを「ハムレット」の物語は粛々と進み、そして・・・。
自分たちも物語の一つとして、なす術もなく、どんどん死が待つ終末に向かって運ばれていく「誰でもない彼ら」。 かくて運命に流された二人は、この短い台詞によって存在を完全にかき消されてしまうのだろうか・・・。
「ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ・・・」

(撮影/宮川舞子)

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