大山真志主演『トワイスアップ』第2弾開幕!「今回のテーマは“愛”」ひよっこで話題となった「ゴンドラの唄」も披露

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2017年9月28日(木)、大山真志の主演する舞台『トワイスアップ~沈んだ碧は息ができないそんな場所~』&『Special Live』が東京・浅草六区ゆめまち劇場にて幕を開けた。また、初日を控えた同日には公開ゲネプロと囲み取材が行われ、大山真志と脚本・演出の山本タクが登壇、それぞれ意気込みを語った。

本作は、舞台『トワイスアップ』と、大山による『Special Live』の2本立て公演。また、本公演は全3作からなるシリーズの第2弾。近未来の地球を舞台に、地球に似た性質の星に住む“ノアス”と呼ばれる地球外生命体と人類の共存を巡る攻防が、便利屋・ベック(大山)を通して描かれる。

『トワイスアップ』第2弾舞台写真_2

出演は、大山をはじめ、スペースクラフト所属の高田あゆみ、永松文太、東美樹、前川優希、坂野真理、堀田怜央、赤塚篤紀。脚本は「演劇企画ユニット 劇団山本屋」を主宰する山本タク、構成・演出は山本と「劇団スーパー・エキセントリック・シアター」演出の八木橋修が手掛ける。

囲み取材では、まず山本から挨拶。「今回はシリーズ2作目ということで、前作と違いお客さんはすでにベックたちを知り、登場人物を愛している状態なので、今作では彼らの過去を振り返り、更に人物の人間性を掘り下げました」と物語の概要を明かした。

『トワイスアップ』第2弾舞台写真_3

あわせて大山が「今回は人物の過去が描かれるので、作品の奥行を感じていただけるはず」とコメント。また、「壮大なスケールの作品ではありますが、根本的には人間同士の関わりを描いた会話劇なので、基本的なことを大事に作りました」と作品に向き合う姿勢を語った。

物語は、バーでひとり酔いつぶれるベックの元に警察官のグレイグ(赤塚)がある失踪事件の調査依頼に現れるところから始まる。その後、バーの女主人であり天才ハッカーのジプシー(高田)の元に、ひとりの少年が現れ、物語はそれぞれの因縁の過去に導かれるように動き出していく。

今作の見どころは前作同様、ハードボイルドかつ、コミカルな演技で舞台を引っ張っていく大山の存在だ。女性のお尻を追いかけては失敗してふてくされる三枚目を演じたと思いきや、不意に真剣な目つきでハードボイルドに事件とぶつかっていく。アンニュイな佇まいでグラスを傾けるベックの姿を見れば、『トワイスアップ』シリーズの世界に一気に引き戻される。

『トワイスアップ』第2弾舞台写真_4

また、大山と山本が囲み取材で語っていたが、シリーズ第2弾となる今作では、ベックや相棒のロン(永松)、ジプシーなどお馴染みのメンバーの過去が描かれ、人物のより深い人間性をしることができる。また、囲み取材で大山は「今回のテーマは“愛”。色んな愛の形が出てきます」と明かしていたが、ベックの恋をはじめ、各人物の“愛”が描かれることによって、やるせなくも甘酸っぱい感情が掻き立てられるだろう。

また、舞台終盤に繰り出される大山が「今まで見たことない仕掛けです」と豪語する舞台装置を使った演出は目を見張るほど美しかった。シリーズ2作目にして、さらに三枚目サードボイルドキャラが定着してきた大山をはじめ『トワイスアップ』のキャラクターたちと共に堪能してほしい。

『トワイスアップ』第2弾舞台写真_5

舞台『トワイスアップ』終了後に行われる大山の『Special Live』では、前回の夏らしいパワフルな楽曲とは一転して、秋らしい落ち着いたナンバーが選曲されていた。また今回のステージではNHK連続テレビ小説『ひよっこ』で大山が歌った「ゴンドラの唄」がバンド演奏で披露された。

囲み取材で大山は『ゴンドラの唄』について「ドラマではアカペラで役として歌っていたのですが、今回はバンドでのライブなので自分らしくリラックスして歌えると思います(笑)」と笑顔で語っていたが、バンドと合わせた響き渡る歌声はドラマ版とは一味違う迫力に満ちていた。ライブの終盤では、大山ファンなら必見の、出演作からの楽曲も披露されるので楽しみにしていてほしい。

『トワイスアップ』第2弾舞台写真_6

囲み取材では最後に大山が「お酒も飲める劇場なので、お酒を飲みながら劇を見て、すこしセンチメンタルな想いに浸っていただければ(笑)」と呼びかけ会見を締めた。12月8日(金)から上演予定のシリーズ最終公演に向けて加速していく本公演を見逃しなく。

また、会場ではシリーズ1作目の舞台『トワイスアップ ~スペースオペラは今はいらない~』と『大山真志 Special Live』を収めたDVDが発売となっている。前作を見逃してしまった方は、ぜひこちらもチェックを。

舞台『トワイスアップ~沈んだ碧は息ができないそんな場所~』&『大山真志Special Live』は10月1日(日)まで東京・浅草六区ゆめまち劇場にて上演。

(取材・文/大宮ガスト)
(撮影/玉越信裕)

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