11曲の新曲を携えて初日開幕!ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン 青学(せいがく)vs立海ゲネプロ&会見レポート

当ページには広告が含まれています

2017年7月14日(金)にミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン 青学(せいがく)vs立海が、東京・TOKYO DOME CITY HALLにて開幕した。初日公演を前にゲネプロと囲み会見が行われ、阿久津仁愛、宇野結也、立石俊樹、田鶴翔吾の4名が登壇。本番への意気込みや見どころを語った。

前回2月に上演された六角戦での勝利を経て、いよいよ関東大会決勝戦を迎えた青学(せいがく)。今回の対戦相手は、厳格な掟のもとで全国大会三連覇を狙う立海大付属。舞台の幕が上がると部長の幸村精市(立石俊樹)を筆頭に、副部長の真田弦一郎(田鶴翔吾)、柳 蓮二(井澤巧麻)、仁王雅治(後藤 大)、柳生比呂士(大隅勇太)、丸井ブン太(大薮 丘)、ジャッカル桑原(川﨑優作)、切原赤也(前田隆太朗)らが厳然たる“王者”の風格を見せつけ、戦いの火蓋が切って落とされた。

ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン 青学(せいがく)vs立海ゲネプロ_2

関東大会決勝戦の前、青学(せいがく)の越前リョーマ(阿久津仁愛)は、とあることがきっかけで立海の切原と野試合をすることに。一人一人が全国レベルの実力を持つという立海レギュラー陣。唯一の二年生レギュラーである切原もその例外でなく、卑劣とも言える技で越前を攻める。非情なテニスを見せつけられながらも果敢に挑む越前。

野試合の一件を知った真田によって切原が咎められる場面からは、立海テニス部に存在する絶対的な“掟”の厳しさが伝えられる。その一方、病院で療養中の幸村と立海メンバーらの友情が垣間見れ、厳格さだけでなく人間味にあふれた姿も印象的だった。

ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン 青学(せいがく)vs立海ゲネプロ_3

今回の決勝戦では5つの試合が観られる。まずは青学(せいがく)桃城・海堂ペアと、立海の丸井・桑原ペアによるダブルス2。ライバルであり戦友である桃城 武(吉村駿作)と海堂 薫(牧島 輝)は、お互いをフォローし合いながら見事なコンビネーションで活躍。丸井は数々の妙技を披露し、桑原も強靭な身体能力で守備に回る。

ダブルス1は、青学(せいがく)大石・菊丸ペアと立海の仁王・柳生ペアが奮闘。“コート上の詐欺(ペテン)師”と呼ばれる仁王と、“紳士(ジェントルマン)”柳生による試合運びは見どころの一つ。まさかの展開を迎える試合でも、他者が太刀打ちできないほどのコンビネーションを誇る大石秀一郎(松村 優)と菊丸英二(永田聖一朗)のゴールデンペアは健在だ。

ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン 青学(せいがく)vs立海ゲネプロ_4

そして試合はシングルスへ。シングルス3では青学(せいがく)の乾 貞治(加藤 将)と立海の柳が対戦。しかし幼馴染の二人の間には何やらわだかまりがあるようで…。普段は冷静な乾と、幸村・真田に並んで立海三強の一人である柳が白熱の試合を見せた。

続いて青学(せいがく)不二周助(定本楓馬)と、立海の切原によるシングルス2。切原の非情なテニスによって追い込まれた不二がどう変化していくのか。原作でも重要な描写である不二の心情が、巧な演出で表現される場面に注目を。

シングルス1では、いよいよ青学(せいがく)越前と立海の真田が対決。絶対的な王者を前に、越前は何度も立ち上がり食らいつく。思わず息をのむほど気迫みなぎる試合に目が離せない。

ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン 青学(せいがく)vs立海ゲネプロ_5

青学(せいがく)の手塚国光(宇野結也)は肩の治療のため不在だが、決勝戦に挑む青学(せいがく)のためを想う気持ちが描かれる。試合中は大きな旗を掲げる河村 隆(鈴木雅也)と、メガホンを片手にした堀尾聡史(相馬眞太)・加藤勝郎(奥井那我人)・水野カツオ(畠山紫音)ら一年トリオによる応援にも熱が入る。

また今回は、前回の公演に引き続き六角メンバーも登場。部長の葵剣太郎(矢代卓也)をはじめ、佐伯虎次郎(二葉 要)、黒羽春風(陽向謙斗)、天根ヒカル(坂垣怜次)、樹希彦(高木眞之介)、木更津 亮(佐藤祐吾)、首藤 聡(千葉冴太)らが青学(せいがく)の応援に駆け付け、仲睦まじい掛け合いでステージを盛り上げてくれた。

ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン 青学(せいがく)vs立海ゲネプロ_6

新たな挑戦の連続であるテニミュ3rdシーズン。特にダイナミックな映像と照明を使った試合シーンや、よりレベルアップしたフォーメーションダンスに圧倒される。今回から披露される11曲の新曲を盛り込みながら、1stシーズン・2ndシーズンを経てパワーアップしたお馴染みの楽曲もあり、ここぞという場面での“テニミュの王道”も忘れない。そして何より、どのキャストも全力で疾走する姿は見ていて気持ちがいい。今回の立海戦も、テニミュを初めて体験する人から過去の公演を知る人まで誰もが楽しめること請け合いだ。

ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン 青学(せいがく)vs立海ゲネプロ_7

ゲネプロ後の会見では、阿久津が「今回の立海公演は僕にとって初試合なのですごくワクワクしています。劇中に二回も試合があって嬉しいです。そして青学(せいがく)としては今回が3ステージ目となるので、パワーアップした姿を皆様にお届けできたらいいなと思っています。頑張ります!」と意気込みを語った。

宇野は「六角公演と『Dream Live』を経て挑む関東大会決勝の立海戦です。今までの経験をしっかり糧にして、ミュージカル『テニスの王子様』の魅力を全国、そして上海の皆様にお届けできるように精一杯がんばってまいります」と、今回は海外公演を控えていることにも触れつつ挨拶。

立石は「僕は今回が初舞台になるのですが、稽古期間に幸村の動きや表情などをたくさん研究してきました。チームとしても王者の貫禄や威厳を意識して出せるように取り組んできたので、舞台上でベストを尽くして頑張りたいと思います」と意気込む。続いて田鶴も「王者としての風格を醸し出しながら、厳格な真田弦一郎を精一杯演じていきたいと思います」と頼もしい言葉を聞かせてくれた。

ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン 青学(せいがく)vs立海ゲネプロ_8

見どころについては、阿久津が「シングルス1のリョーマVS真田の試合です。関東大会決勝戦の一番最後、白熱して緊張感のある長い試合を、皆様にドキドキしてもらえたらなと思います。試合の中で追い詰められる場面ではありますが、かっこいいところに注目していただきたいです」と笑顔でアピール。

宇野は「手塚部長が不在という環境の中で王者立海に果敢に立ち向かっていく青学(せいがく)の姿と、何よりも一番青学(せいがく)のことを想っている部長の姿に注目していただきたいです。特に自分のシーンとしては、8代目青学の方々が不動峰公演で行った高架下での試合シーンが、今回の公演でも登場します。とても印象的な場面になっていますので、ぜひそちらもご注目ください」とコメント。

立石は「僕が演じる幸村の歌です」とまず一言。その力強い言葉に、阿久津・宇野・田鶴らが思わず笑いをこぼす和やかな場面も見られた。続いて「チームメイトの絆にも注目して観ていただけたら、より楽しんでもらえると思います」と部長としての視点で立海の魅力を伝えた。

田鶴は「真田VSリョーマのシングルス1です。その中で自分が繰り出す“風林火山”という技がありますが、映像を背負って技を披露する演出にも注目していただきたいです」と新たな演出についても触れた。

ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン 青学(せいがく)vs立海ゲネプロ

また観客へのメッセージを求められると、宇野は「関東大会の決勝にふさわしい試合になるよう、メンバー一同が精一杯努めてまいります。暑い日が続いておりますので、くれぐれも体調には気を付けて劇場にお越しください」とファンを気遣いながらメッセージを送った。

立石は「一公演一公演にすべてをかけて臨みます。僕たちと一緒に人生の中で忘れられない、記憶に残る夏にしましょう!」、田鶴は「今回初めてご覧になる方や、1st・2ndをご覧になられた方もいらっしゃると思いますが、僕たちの立海を肌で感じていただければと思います。お客様にはワクワクの気持ちと、暑い夏なのでタオルも忘れずに持って来ていただければと思います(笑)」とそれぞれの言葉で呼びかけた。

最後は座長の阿久津が「上海公演を含めた51公演、皆で毎公演を大切にして、無事に駆け抜けられるようにがんばります。キャスト一同で力を合わせてがんばっていきますので応援よろしくお願いします!」と会見を締めくくった。

ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン 青学(せいがく)vs立海ゲネプロ_10

ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン 青学(せいがく)vs立海は、7月23日(日)まで東京・TOKYO DOME CITY HALLで上演したのち全国を巡演。日程の詳細は以下の通り。

【東京公演】7月14日(金)~7月23日(日) TOKYO DOME CITY HALL
【大阪公演】8月3日(木)~8月13日(日) 大阪メルパルクホール
【愛知公演】8月26日(土)・8月27日(日) 名古屋国際会議場 センチュリーホール
【福岡公演】9月2日(土)・9月3日(日) 福岡サンパレス ホテル&ホール
【宮城公演】9月9日(土)・9月10日(日) 多賀城市民会館 大ホール
【中国・上海公演】9月15日(金)~17日(日) 虹橋芸術中心
【東京凱旋公演】9月22日(金)~10月1日(日) TOKYO DOME CITY HALL

(C)許斐 剛/集英社・NAS・新テニスの王子様プロジェクト
(C)許斐 剛/集英社・テニミュ製作委員会

(取材・文・撮影/堀江有希)

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

エンタステージは、演劇初心者からツウまで、演劇に関する情報、ニュースを提供するサイトです。サイトを訪れたユーザーの皆さんが、情報をさらに周囲に広めたり、気になる作品や人物などを調べたり・・・と、演劇をもっと楽しんでいただける情報を発信していきたいと思います。

目次