「メサイア」シリーズ初の展覧会「MESSIAH FIRST EXHIBITION」が、2017年6月14日(水)から6月21日(水)まで東京・GALLERY X BY PARCOにて開催される。それを記念し、オープン前日となる6月13日(火)にはオープニングイベントが行われ、8月より上演される新作舞台『メサイア-悠久乃刻-』に出演する有賀涼役・井澤勇貴、加々美いつき役・杉江大志、そして、新キャストとして加わることが発表されたばかりの雛森千寿役・山本一慶が登壇した。
事前に展覧会を見たという3人。井澤は「『メサイア』というシリーズが紡がれていく感じがして、すごく新鮮ですね」と感慨深げにその感想を語る。今回の展覧会では、2月に上演された『メサイア-暁乃刻-』、6月17日(土)に公開を控える映画『メサイア外伝 ―極夜Polar night―』、そして『メサイア-悠久乃刻-』の“新刻シリーズ”3作品より、写真や衣裳、劇中で使用された小道具などを見ることができる。
杉江が、展示されている写真を見ながら「ガチなやつもあるし、ちょっとおちゃめなやつもあるね。俺はあれが好きだな」と有賀と加々美の自然な表情でのツーショット写真をお気に入りに挙げ、山本は「皆、ポージングがすごいですよね。(井澤くんの)足がエグい!」と、蹴りを入れる井澤を捉えた写真をピックアップ。井澤は「この展示が終わったら、写真をもらっていこうと思う(笑)」と、満足げな表情を浮かべていた。
新キャストとして、この場がメサイアスーツ姿初お披露目となった山本は、ビジュアル撮影時に初めてメサイアスーツに身を包んだという。その時を振り返り「最初お話をいただいた時、ビジュアルを見たことがあったので『あのかっこいい衣裳を着られるんだな』と思いました。いざ着てみたら、やっぱりかっこいい。でも、これでアクションをやるって思うと、ドキドキ感がありますね・・・」とコメントした。
そんな山本に、井澤は「僕らも最初はそうでしたね。かっこよさに惹かれて『よっしゃー!』ってなっていたんですけど、いざ着て、アクションをしたら・・・続きは察していただきたい(笑)」とニヤリ。一方で、杉江は「僕はこのコートを初めて着た時、小学1年生感があったんです(笑)。さらっと着こなされていて、なんか悔しいなと」と、山本の“しっくり感”を羨んでいた。
また今回の展示会では、劇中で御津見珀(小野健斗)が愛飲していたドリンク「ナニー」が販売される。まだ、「ナニー」を知らない山本は「ナニーって何?」と困惑していたが、3人で試飲することに。「めちゃくちゃ美味しいんだけど・・・」という井澤は、過去にアドリブで珀の持っていたナニーを手にしたことがあるそうで「それには確か、ゴーヤ味って書いてあったんですけど、これにはパルコ味って書いてあります。絶対、パルコ味が一番美味しいと思う!」と気に入った様子(ちなみに、ゴーヤ味のパッケージは展示の中で見ることができる)。
そして、本日詳細が発表された新作舞台『メサイア-悠久乃刻-』で、井澤演じる有賀涼と杉江演じる加々美いつきは“卒業ミッション”に挑むことになる。井澤は「不安はあります。ただ、この作品に携わっている以上、皆が通る道。卒業と言っても『メサイア』の作品の中では戦い続けていくので。まだ作品に入っていないからかもしれませんが、今まで通りにやろうと思っています」と今の率直な思いを口にした。
杉江は「僕は、怖いです」と素直な気持ちを明かしつつ、「でも、今まで卒業していった先輩方は、不安に思う気持ち以上の背中を見せてくれました。絶対しんどいんですけど、それを見せないで皆を引っ張っていく姿はすごく憧れていたものであるので、不安はもちろんありますが、それを超えていく気合いは十分あるかなと思います」と意気込んだ。
現在、自身の役が「サクラ候補生」として登場する謎多き男であることしか明かされていない山本は、二人の話を聞いて「経験者の二人から飛んでくる言葉が、不安を増していくものばかりなんですけど・・・」と苦笑い。そんな山本に、井澤は「死ぬな」と有賀的一言。杉江は「上より下を鍛えた方がいい。あと(アクションがたくさんあるので)靴のサイズしっかり併せるのは大事だよ!」と具体的なアドバイスを送っていた。
また、『メサイア』恒例のオープニングアクションを誰がやるのかに話が及ぶと「勇貴はもう経験してるんだよね・・・」と呟いた杉江に注目が集まった。「観てただけでも怖いから!」と尻込みする杉江だったが「でも、昨日の取材で、やってみたい気持ちがちょっと上回ってるって言ってたよね」と井澤。「すっごいかっこいいんですよ。でも責任もあるし、何より、しんどそうっていうのが・・・」と目を白黒させていた杉江だが、果たして・・・。
最後に、展示会を楽しみにしているファン、そして、新作公演を楽しみにしている人に向け「この『メサイア』プロジェクト始まって以来、展示会という機会を初めていただけたことを非常に嬉しく思っていますし、ステージ以外でもお客様に『メサイア』の世界観に浸っていただけたらなと思っております。そして、8月から始まる『-悠久乃刻-』では、相方と支え合って、他の役者さんにも頼りながら、皆を引っ張っていけたらと思います」(井澤)、「舞台、ドラマ、映画と、いろんな展開をしていたこの作品が、展覧会という形でさらに広がっていくのはすごく嬉しいことです。僕も途中から携わらせていただいた人間なので、つないできてくださった方々のおかげで、こうやって『メサイア』は大きくなってきたんだなと思うと本当に感慨深いですし、とても大きなものを背負わせていただいているなと思っています。この責任感を胸に、見てきた先輩たちの背中を追いかけながら、また次につながっていくように、勇貴も言っていましたが、相方と力を合わせながら、その時できる精一杯で挑みたいと思います」(杉江)。
「長く続いている作品に出演させていただくことを、自分としても嬉しく思っております。この展覧会で歴代の方々や、まだお会いしていない方々の姿も見ることができて、『メサイア』の空気感を味わえた実感があるので、この実感と初心を大切に稽古に挑み、本番を迎え、先輩方の勇姿を引き継いでいけたらなと思います」(山本)と、それぞれ挨拶し、イベントを締めくくった。
「MESSIAH FIRST EXIBITION」は、6月14日(水)から6月21日(水)まで東京・GALLERY X BY PARCOにて開催される。入場料は無料。営業時間は11:00から20:00まで(※最終日のみ18:00)。
※実施内容、時間は変更になる場合あり
なお、6月15日(木)にはまた、「『メサイア』の世界の歩き方」と題し、舞台『メサイア』シリーズの脚本を手掛ける毛利亘宏(少年社中)と演出の西森英行(Innocent Sphere)によるトークショーも開催される。詳細は、公式HPにてご確認を。
◆トークショー「『メサイア』の世界の歩き方」
【日程】6月15日(木)
【時間】18:00~18:30
【会場】GALLERY X BY PARCO
【出演】毛利亘宏(少年社中) 西森英行(Innocent Sphere)
【入場料】無料
(C)MESSIAH PROJECT
(C)2017 舞台メサイア暁乃刻製作委員会
(C)2017 メサイア悠久乃刻製作委員会
(C)2017 映画メサイア外伝製作委員会
(取材・文・撮影/エンタステージ編集部)