2017年4月25日(火)、一般社団法人「日本2.5次元ミュージカル協会」が、毎月25日を「2.5Dの日」と認定し、映像配信プラットフォーム「FRESH!」にてオフィシャル番組を配信していくことを発表した。これに伴い、都内にて「2.5Dアンバサダー」就任式が行われ、初代アンバサダーに俳優でタレントの加藤諒が選ばれた。今回の式典に出席した加藤は、同協会代表理事の松田誠氏とともに、本プロジェクトに対する思いや今後のビジョンを語った。
日本2.5次元ミュージカル協会は、2017年3月に設立4年目を迎えた。現在は年間100タイトル以上の2.5次元作品が上演されており、メールマガジンの配信やチケット先行予約を行う「2.5フレンズ」の会員数は5万人を超えた。舞台ファンの間ではすっかり確立されたジャンルだが、「まだまだ一般的な認知度が足りていない」と現状を訴える松田氏。プロデューサーとして作品にも携わっている松田氏は「原作のキャラクターがあるものなので、他のジャンルの演劇とは少しワケが違います。ただキャラクターのままではダメだし、役者さんの色を出しすぎてもダメ。キャラクターと役者、その両方を活かせるのが2.5次元のおもしろさだと思います」と、その魅力をあらためて語った。
松田氏は加藤について、「役者とキャラクターらしさ、両方を兼ね備えている」と大絶賛。加藤は過去に、2016年12月の舞台『パタリロ!』で初主演を務めたほか、ライブ・スペクタクル『NARUTO-ナルト-』、残酷歌劇『ライチ☆光クラブ』へ出演している。またタレントとしてメディア出演も多く、一般認知度が高い。それらが「世の中にもっと2.5次元を発信したい」という松田氏の願いと重なり、加藤が初代2.5Dアンバサダーを務めることとなったという。なお「2.5D」とは、2.5次元ミュージカルの英訳“2.5 DIMENSIONAL MUSICAL”を略したもの。日本のアニメが世界で広がりを見せていることにも触れ、2.5次元を日本で普及させると同時に、世界にも発信していく構想が明らかにされた。
会見の途中、松田氏から加藤へ“2.5Dアンバサダー”のタスキが託されると、二人は熱い握手を交わした。加藤は「あまり舞台に馴染みのない方々にとって興味を持つきっかけとなり、観劇への入り口になっていると感じます」と、親しみやすさが2.5次元の魅力だとし、「原作が好きな方を傷つけないよう、漫画からのインスピレーションを大事にしています」と演じる上での心がけも明らかにした。また、アンバサダーとして自ら劇場へ足を運び、Twitterなどでも情報発信していきたいと語った。最後は「日本だけでなく世界へ向けて発信できるよう、手助けできたらいいなと思います。一生懸命がんばりますので、よろしくお願いいたします」と締めくくった。
日本2.5次元ミュージカル協会初のオフィシャル番組「FRESH!」は、2017年4月25日(火)22時より配信開始。第一回目の配信には、加藤諒のほか、舞台『パタリロ!』から佐奈宏紀、細貝圭がゲスト出演する。以降、毎月25日に配信予定。
(取材・文・撮影/堀江有希)