「パタリロができるのは加藤諒だけ」舞台「パタリロ!」★スターダスト計画★開幕!映画化も決定

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舞台「パタリロ!」★スターダスト計画★が、2018年3月15日(木)に東京・天王洲 銀河劇場にて幕を開けた。初日前には囲み会見とゲネプロが行われ、加藤諒、佐奈宏紀、青木玄徳、そして原作者の魔夜峰央、脚本の池田テツヒロ、演出の小林顕作が登壇した。

パタリロ役の加藤は「本当にドキドキしています。前作よりもストーリーが動いていて、原作の中でも人気のあるエピソードが入っているので、大事に演じていこうと思います」と作品への思いを語った。

舞台「パタリロ!」★スターダスト計画★舞台写真_5

「2作目ということで、少なからずプレッシャーはありました」というバンコラン役の青木だったが「しかし、いつものメンバーや、新しく増えたキャストやスタッフさんと一丸となって、おもしろいものを作れたと思っています」と、リラックスした表情。

舞台「パタリロ!」★スターダスト計画★舞台写真_14

会見中も自身の役であるマライヒさながらの美のオーラをまとっていた佐奈は「この舞台のために美を磨き続けてきました(笑)」と冗談を交えながら、「この役は愛がないと演じられない役なので、俳優としても人としても、愛を深く考えるようになりました」と、役が自身にも大きな影響を与えたことを話した。

そんな3人を見ながら、小林は「普段からハマり役すぎて」を笑みをこぼし、「原作の中にはいわゆる”昔のギャグ”みたいなものがありますが、おもしろいものは普遍だと思っているので、そこは変えずに、間を大事にしながら演出をしてきました」と、原作への愛とともに稽古を振り返った。

「原作そのままですし、泣ける作品になっています」と太鼓判を押した池田。脚本を手掛けるにあたり「マニアックになりすぎないように、エンターテインメントに徹して書かせていただきました」と脚本執筆の根底を明かした。

魔夜は「前回を上回ることは間違いないと思います。これでおもしろくならない訳がない!」と熱弁、さらに「パタリロを、生きた人間ができると思っていなかったのですが、加藤くんのパタリロを見て“あ、いた”と思いました。この役ができるのは加藤くんぐらいですね。加藤くん、青木くん、佐奈くんの3人がいれば、なんでもできるでしょう」と称賛を伝えた。

舞台「パタリロ!」★スターダスト計画★舞台写真_9

前作に引き続きパタリロを演じる加藤。これまでもコメディ作品に出演することはあったが、本役ほど、ひたすらにしゃべり続け、舞台上の登場人物を巻き込んでいく芝居はなかなかない。今回もそのエネルギーは失われることなく、むしろパワーアップ。何度も衣裳を着替え、舞台の端から端へと走り周り、汗だくになりながらも、カーテンコールの最後までパタリロを貫き通した。

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魔夜からの「6割でいい」という言葉に、肩の力を抜いたという青木は、その言葉に背中を押されたように、これまで以上の自由さを持って、歌い踊る。また、あるシーンで、佐奈と、ビョルン&アンドレセン役の小林亮太、ロビー少尉役の三津谷亮の3人で聴かせる三重唱では、ハモりに重厚さが感じられた。

舞台「パタリロ!」★スターダスト計画★舞台写真_12

また、デジタルとアナログを巧みに組み合わせ、アクシデントすら取り込んでしまう小林の演出は、今回も健在。幕に映像が映し出され、立体的な空間が広がったと思えば、張りぼてやパペット人形もふんだんに登場。前作よりも広がったステージを、原作漫画をイメージさせるような舞台空間へと瞬時に変化させ、満たしていく。さらに、「ぼくの地球を守って」や「ガラスの仮面」などにまつわる台詞が飛び出すなど、連載元である「花とゆめ」をリスペクトした知る人ぞ知るコアなネタも盛りだくさんだ。

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また、会見中には『パタリロ!』映画化決定の速報も。タマネギ部隊が見守る中、加藤が舞台中央のくす玉を割ると、中から「祝『パタリロ!』映画化」の文字が表れた。ミュージカルをそのまま映画化したような作品になるということで、脚本を池田、監督を小林が務め、キャストには加藤、青木、佐奈の出演が決定しているとのこと。加藤は「CGをたくさん使って色々なことをやっているので、皆さんお楽しみに待っていてください!」と笑顔を見せた。

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舞台「パタリロ!」★スターダスト計画★は、3月15日(木)から3月25日(日)まで東京・天王洲 銀河劇場にて、3月30日(金)から4月1日(日)まで大阪・森ノ宮ピロティホールにて上演。大阪で迎える大千秋楽の翌日となる4月2日(月)には、全国各地の映画館で本作のディレイ・ビューイング上映も行われる。詳細は、以下のとおり。

◆舞台「パタリロ!」★スターダスト計画★ ディレイ・ビューイング
【日時】4月2日(月)19:00開演
※3月21日(水・祝)公演のディレイ中継
【会場】全国各地の映画館
実施映画館:http://liveviewing.jp/patalliro/
※開場時間は映画館によって異なる
※大阪府では条例により16歳未満の方で保護者同伴でない場合、終映が19:00を過ぎるため入場不可
【料金】全席指定 3,600円(税込)
※3歳以上有料/3歳未満で座席が必要な場合は有料

なお、本作のDVDが7月27日(金)に発売されることも決定した。DVDには本編のほか、キャストインタビューやメイキング映像を収録予定。また、公演中に会場予約をすると、舞台「パタリロ!」オリジナルクリアファイル&舞台写真ブロマイド2枚セットが付く。舞台写真は4月2日(月)以降、全国のDVD取扱い店舗および通販サイトにて一般予約でも入手することができる。詳細は、公式HPにてご確認を。

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(C)魔夜峰央/白泉社

(取材・文・撮影/エンタステージ編集部)

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