女盗賊“黒蜥蜴”役に中谷美紀、それを追う探偵・明智小五郎役に井上芳雄を迎え、2018年1月に東京と大阪で上演される舞台『黒蜥蜴』。その全キャストと公演スケジュールが発表された。新たに出演が明らかとなったのは相楽樹、朝海ひかる、たかお鷹、成河をはじめとする21名。実力俳優たちが、英国人演出家のデヴィッド・ルヴォー演出のもと、三島由紀夫の最高傑作に挑む。
美貌の女盗賊“黒蜥蜴”と名探偵“明智小五郎”が繰り広げる耽美と闇の世界を描いた本作。黒蜥蜴の宝石強奪と娘の誘拐に怯える宝石商・岩瀬庄兵衛役のたかお、その美しい愛娘である早苗役の相楽、早苗の誘拐に協力してしまう家政婦ひな役の朝海、黒蜥蜴の部下であり、彼女に密かに恋い焦がれる雨宮潤一役の成河の登場により、物語はますますトリッキーでスリリングな展開を見せる。出演決定にあたり、成河と相楽からコメントが届いた。
◆成河(雨宮潤一役)
雨宮という役はどちらかというと若いフレッシュな俳優が適任であろうと思っていたので、お話をいただいた時は正直、少し尻込みをしました。ですが、直接演出家とお話しする機会をいただき、彼の演出プランやこの作品に向けた意気込みを聞くにつれ、何よりもまず「デヴィット・ルヴォーの黒蜥蜴」というものを立ち上げることに興味を覚えました。その一助たるべく、がんばろうと思います。
◆相楽樹(岩瀬早苗役)
黒蜥蜴は舞台でも拝見したことがあったのですが、彼女の中に居る怪物のような一面をいかに見せていくか、きっと私にとって課題になっていくだろうと思っていたので、早苗役が決まったと知って純粋に嬉しかったのと同時に不安もありました。ですが、ルヴォーさんの演出でどんなところへ連れて行ってもらえるのか、最初には想像もしなかった早苗に出会えるのではないかというワクワク感もあり、今は楽しみな気持ちの方が強いです。
このほかの出演は、一倉千夏、内堀律子、岡本温子、加藤貴彦、ケイン鈴木、鈴木陽丈、滝沢花野、長尾哲平、萩原悠、藤田玲、松澤匠、真瀬はるか、三永武明、宮菜穂子、安福毅、山田由梨、吉田悟郎(50音順)。
舞台『黒蜥蜴』は2018年1月9日(火)から1月28日(日)まで東京・日生劇場、2月1日(木)から2月5日(月)まで大阪・梅田芸術劇場メインホールにて上演される。チケットは2017年9月30日(土)より一般販売開始。