2016年のNHK大河ドラマ『真田丸』で脚本を務めた三谷幸喜が、その『真田丸』後、初の舞台作品となる『エノケソ一代記』がWOWOWで放送される。本作は、昭和の喜劇王と呼ばれた“エノケン”こと榎本健一になりすまし、全国巡業した喜劇役者エノケ“ソ”とその一座の物語。舞台となる昭和30年代はテレビが家庭に普及しておらず、エノケンの偽者が各地で出没した。このエノケソもその一人という設定でストーリーは進む。
エノケソを演じるのは、2006年に三谷が作・演出を手がけた舞台「PARCO歌舞伎『決闘!高田馬場』」に出演した歌舞伎俳優の市川猿之助。本作では、エノケンを崇拝するあまり、常軌を逸して彼の苦悩を分かち合おうとする、一途な“偽者”を演じている。
また、三谷作品での舞台出演は2014年に再演された『国民の映画』以来となる吉田羊、2011年上演の『ベッジ・パードン』で一人11役を演じ切るなど、三谷作品へ多数出演している浅野和之ら豪華キャストが集結した。
さらに注目すべき点は、三谷自身が24年ぶりに俳優として出演することであろう。「あえて筋トレはしないでいます。こんなにちゃんと稽古をして、セリフを覚えてやったのは、実は生まれて初めて。勉強になります」と三谷は語る。
作品については、「僕の中では特殊な作品ですが、とても面白いものができたと思いますし、愛着ある作品になりました。僕が出ているからって訳ではなく、時間も1時間50分と丁度よくなっておりますので、是非、皆さんご堪能ください」とコメントした。番組では舞台本編だけでなく、三谷へのインタビューも放送される。
三谷幸喜が贈る舞台『エノケソ一代記』は、2017年3月11日(土)夜8:00から、WOWOWライブにて放送される。
◆詳しくは番組HP http://www.wowow.co.jp/detail/110184
三谷へのインタビュー付プロモーション映像公開中
(撮影:加藤孝)