2017年1月26日（木）に東京・Zeppブルーシアター六本木にて、ライブミュージカル『プリパラ』み～んなにとどけ！プリズム☆ボイス2017が開幕した。本作はアニメ『プリパラ』で6名の主人公たちを演じる声優が、ビジュアルでも自身の演じる役になりきり、アニメそのままの声で演技やライブを披露するライブミュージカル。初日前日に、公開ゲネプロと囲み会見が行われ、声優ユニットi☆Ris（アイリス）のメンバーである茜屋日海夏、芹澤優、久保田未夢、山北早紀、澁谷梓希、若井友希の6名と、高柳明音（SKE48）、畑中智行が登壇した。
ストーリーは、プリパラチェンジ前のらぁら（石井心愛／久家心のWキャスト、取材時は石井ver.）が、舞台オリジナルキャラクターである青井めが姉ぇ（高柳）と青井めが兄ぃ（畑中）により、1年前のプリパラが禁止されていた過去にタイムスリップしてしまい、現代に戻るために、これまでの大事な場面を再現していくという完全オリジナル・ストーリー。そらみスマイルとドレッシングパフェの結成エピソードや、アイドルグランプリでのファルル（澪乃せいら）との対決というアニメ第1期の懐かしいシーンが、ライブと共に舞台上によみがえる。
2016年2月に行われた公演の再演となる本作。らぁら役の茜屋は「ライブミュージカルという良さを、今回ますます引き出せたと思います。アンサンブルのみんなが道具を持って出てきて、一緒に盛り上げてくれたりと、色々な面でたくさんパワーアップしています」と本公演をアピール。今回は、新曲のライブシーンや、公演毎に異なるアニメキャラクターの声優によるスペシャルミニライブが追加され、さらにパワーアップしている。
ゲネプロでのミニライブでは、アニメで緑風ふわりを演じる声優の佐藤あずさがゲストとして登場し、ふわりのキャラクターソングを歌いあげた。シオン役の山北は「私たちは衣裳やカツラで完全に2.5次元化しているんですけど、ゲストの方はそうではないので、温度差が大丈夫かなという心配はありました（笑）。ですが、さすがは中の人パワーです！2.5次元と3次元（生身の声優）と2次元（アニメ）の融合みたいな感じで、新しいと思います」とミニライブの魅力を語った。
Prizmmy☆の高橋果鈴と宮崎妃夏らが参加するアイドルダンサーズも、ライブシーンで共にパフォーマンスを行う。彼女たちについて、ドロシー役の澁谷は「今回はお芝居の経験のある方もいらっしゃるので、迫力がさらに増したと思います。なので、メイキングドラマもアニメに近いけど、でも2次元でもなく3次元でもあるという不思議な空間でお客様に観ていただけると思います」と讃えた。
また、そふぃ役の久保田は「そらみドレッシングの衣装が前回はアニメ2期のサイリウムコーデを着ていたんですけど、今回はアニメ1期の最初の頃の衣装を着ています。観ている人たちは、昔のことを思い出して観られると思います」と衣裳についてもコメント。
『プリパラ』は、個性豊かなキャラクターも作品の魅力。レオナ役の若井は「見どころは筋肉のくだりです（笑）。畑中さんと一緒に掛け合いしていて、とても楽しかったです」と“男の娘”というキャラクターらしい見どころをあげた。そのシーンについて、今回初出演となる畑中は「演出家の田尾下哲さんがドSなんですよ（笑）。やるたびに違うことをやってくれと言われまして、ほとんど同じことはしていません。本番も色々と挑戦できたらと思います」と意気込んだ。
さらに、みれぃ役の芹澤は「みれぃは前回よりたくさん“ぷり”と言ってます。アドリブで入れれば入れるだけ、演出の田尾下さんが『いいね！』と言ってくれるので、いっぱい“ぷり”と言ってます（笑）」と、会見でもみれぃらしく“ぷり”を連発。
そして、らぁらたちの邪魔をするめが姉ぇを演じる高柳は「前回から、さらにイヤなヤツ度が増しました（笑）。でも、らぁらと小さいらぁらが歌うシーンでは、怖い顔で見てるのに、だんだん笑顔になっちゃうんです。この舞台を見れば、みんなも心がキレイになれると思います」と役作りを交えた気持ちを明かした。
会見の最後には4月から始まる『プリパラ』新アニメのビジュアルが公開されるなど、『プリパラ』満載の楽しい会見となった。小さなお友達から大きなお友達まで、誰もが楽しめる2.5次元を超える今までになかった新次元ミュージカル。ぜひ劇場でサイリウムを振りながら楽しんで欲しい作品だ。
ライブミュージカル『プリパラ』み～んなにとどけ！プリズム☆ボイス2017は、1月29日（日）まで東京・Zeppブルーシアター六本木にて上演。
（取材・文・撮影／櫻井宏充）
