中村勘九郎×中村七之助×蓬莱竜太で新作!赤坂大歌舞伎『夢幻恋双紙 赤目の転生』4月に上演決定

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2008年9月に十八代目中村勘三郎の「芸能の街・赤坂で歌舞伎を!」という一言から始まった赤坂大歌舞伎。中村勘三郎亡き後もその遺志を継ぎ、中村勘九郎、中村七之助兄弟を中心に上演を重ね、これまでに4回開催されてきた。5回目の今回は、新作歌舞伎『夢幻恋双紙 赤目の転生』を上演することが決定。新作歌舞伎が上演されるのは、赤坂大歌舞伎初となる。

蓬莱竜太

この新作の作・演出を務めるのは、劇団モダンスイマーズの蓬莱竜太。以前から交流のあった勘九郎に「本気か冗談か分からないが歌舞伎を書いてほしいと言われていた」そうで、念願のタッグ実現となった。

上演決定にあたり、勘九郎、七之助、蓬莱よりコメントが届いている。

◆中村勘九郎
TBS赤坂ACTシアターは、歌舞伎座と同じ演出のまま上演できる劇場で、そんな劇場はなかなかありません。今回のような新しい試みもできるし、また歌舞伎ならではの演出もでき、チャレンジできる場所だと思っています。
(新作で作・演出を勤める)蓬莱竜太さんとは、お互いの芝居を観に行く仲で、家族ぐるみで付き合っています。自分と同年代の若い劇作家さんですが、本当におもしろい作品が多く、一度歌舞伎を書いて欲しい!と思っていたので、夢が叶って嬉しいです。この新作『夢幻恋双紙 赤目の転生』 は、どんでん返しに次ぐどんでん返しのすごい話です(笑)。歌舞伎ならではのファンタジーさを蓬莱さんが組み込んで書いてくださると思うので、お客様にはそこに期待をして観に来ていただきたいですね。

◆中村七之助
赤坂大歌舞伎は、私たちの中で思い描いていたことが次々と実現できている場所です。2013年赤坂大歌舞伎で『怪談乳房榎』を上演したことがきっかけで、ニューヨーク公演も実現しましたし、前回の『お染の七役』では、取材などでそろそろ新作を・・・と話していたら、今回本当に新作になりました。有言実行です(笑)。
蓬莱さんは兄が信頼している劇作家さんで、この新作は人間の「愛」のお話になると思います。タイトルにも入っている“転生”をどうやって演出するのか、歌舞伎でどうやって表現するのか、興味津々です。
赤坂は、町ぐるみで応援してくださる、あたたかい街です。赤坂大歌舞伎は、初めて歌舞伎に足を運んでいただけるお客様も多くて、今回のように新しい挑戦もできるし、『お染の七役』のような古典もできます。これからも大切にしたい場所ですね。

◆蓬莱竜太(作・演出)
現代劇しか作ったことのない自分が、歌舞伎に参加できることは非常に光栄なことだと思っています。同時に、右も左も分からない世界なのでとても緊張しています。自分の力を出し切りたいです。
客席から観る勘九郎さんは普段より大きく見えます。とにかくすごいとしか言いようがない。七之助さんからは「艶」を感じまくります。最近の二人は風格と貫禄が備わってきて、口をきくのもおっかない存在です。
(今回の新作は)勘九郎さん演じる「太郎」が七之助さん演じる「歌子」をなかなか幸せにできなくて、何度も違う人格になって人生をやり直すことになるという奇妙な物語です。同じ「太郎」なのですが、人格は全然違うのである意味何役も演じるのと一緒です。色んな勘九郎さんを観られるのでお得です。

赤坂大歌舞伎 新作歌舞伎『夢幻恋双紙 赤目の転生』は、4月に東京・TBS赤坂ACTシアターにて上演される。チケットは、2月中旬発売開始予定。

※蓬莱の「蓬」は、点1つが正式表記

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