世界的にヒットした傑作ミュージカル『レ・ミゼラブル』オリジナル版の演出で名を轟かせた名演出家ジョン・ケアード演出『ハムレット』が、2017年4月に東京・東京芸術劇場 プレイハウスにて上演される。
今回上演する『ハムレット』は、2000年にイギリスのナショナル・シアターで、名優サイン・ラッセル・ビールの主演により演出した、ケアードの代表作の一つといえる作品。この日本公演に向けて練り上げた新解釈での上演となる。
通常なら出演者が20~30人にも登る大規模作品だが、この新演出版では、ほぼすべての俳優が複数の役を演じることにより、わずか14人で上演するという。
このシェイクスピア全作品の中でも主人公の台詞の量が群を抜いて多い最高峰の難役に、これまで『レ・ミゼラブル』『ベガーズオペラ』『私生活』でタッグを組んできたケアードが、「ハムレットはいつかは演じるべき役」として強く勧めていたという内野聖陽が挑戦。
そして、敵役のクローディアスと、亡き父王の亡霊というハムレットにとっての尊敬の対象と憎悪の対象という二役に國村隼。ヒロインのオフィーリア役には若手実力派として活躍する貫地谷しほり。ハムレットの親友であり、この悲劇を語り継ぐホレイショー役に北村有起哉。さらにハムレットと決闘を演じるレアティーズを演じるのは、大型ミュージカルなどで主演を務め、活躍の目覚ましい加藤和樹。
ベテラン勢としては、ポローニアス役を演じる壤晴彦、墓堀と旅回りの一座の座長として村井國夫、そして、ハムレットの母のガートルード役には、最近舞台に精力的に取り組む大女優浅野ゆう子が堂々の登場するなど、豪華な顔ぶれが並ぶこととなった。
実力・人気とも国内トップクラスの精鋭キャストが複数役に挑む『ハムレット』は、2017年4月9日(日)~4月28日(金)、東京・東京芸術劇場 プレイハウスにて上演される。