2016年12月9日（金）に、東京・AiiA 2.5 Theater TokyoにてLive Performance Stage「チア男子!!」が開幕した。本作は、「桐島、部活やめるってよ」（集英社）などで知られる朝井リョウによる青春スポーツ小説を原作とした作品。初日前には、公開ゲネプロと囲み会見が行われ、W主演を務める本田礼生、古田一紀をはじめ、平田雄也、皇希、才川コージ、福澤 侑、高野 洸、脚本・演出の伊藤マサミが登壇した。
脚本・演出を手掛けた伊藤は「このLive Performance Stage『チア男子!!』という作品は、僕が20代の頃から、いつかこんな舞台を観てみたい、作りたいと思っていた作品です。この出会いを大切に、ここまで稽古をしてきました。演劇であり、ライブである。ライブであり、その中にドラマがある。“参加して体感する”そんな作品にしていきたいと思っております」と思いを語った。
柔道場の息子だが、親友の一馬に誘われ男子チア部に入った主人公・坂東晴希（ハル）役の本田は「やはり、チアリーディングの魅力をしっかりと見せていけたらいいなと強く思っております。そしてライブパフォーマンスステージと銘打たれているように“ライブ感”をすごく大事にしているので、そこもしっかり伝えていきたいと思います」と意気込んだ。
晴希と共に、チア部の成功のために奔走する橋本一馬（カズ）役の古田は「今回の作品は、色々言うよりも体感していただかないと伝えきれないと思います。ですので、ぜひ、劇場に観に来てください」と力強くコメント。
「一体感に注目してほしい」と言ったのは、料亭の跡取り息子でクールな知識人の溝口渉役を演じる平田。「僕たちは、普段から劇場に来てくださるお客さんやファンの方々からエネルギーをいただいています。この作品は、そんな皆様に“応援する”という形で、僕たちがエネルギーを還元できる、貴重な場だと思っています。来てくださる皆様には、いつも以上に色々な感情や元気を持って帰っていただきたいと思います」とアピールした。
自分を変えたいという想いからチア部への入部を決める遠野浩司（トン）役を演じる皇希は「稽古期間があっという間だった」と振り返る。新しい経験や挑戦を重ねてきたことを明かしつつ、「悔しかったり、嬉しかったり、楽しかったりという気持ちを、すべてチアを通して、観に来てくださる皆様に“応援”という形で伝えられたらなと思っております」と決意をあらわに。
幼馴染の総一郎（イチロー）役と弦役を演じる才川と福澤は、「男子だから出せる迫力やパワー、男子だからできるパフォーマンスを、思いきり出していきたいです。男のパワフルなチアを見せてやるぞ！です！」（才川）、「僕たち全員が、この作品で新たな挑戦をしています。ファンの皆様、観に来てくれる皆様の応援が、僕たちの力になります。それに僕たちは全力で“応援”という形で恩返しするので、ぜひ楽しみにしてほしいと思います！」（福澤）とそれぞれやる気をみなぎらせていた。
そして、チア経験者として最後に加入する徳川翔役の高野は「イケメン役、そして物語の後半で入ってくるメンバーを演じるということで、プレッシャーも感じ緊張もしています（笑）。チーム一丸となって、アクロバットなどにも精いっぱい取り組み、怪我のないよう千秋楽まで突っ走っていきたいなと思います。来てくださる皆様に、チアの魅力や、コールアンドレスポンスの楽しさをお伝えしたいです」と、さわやかに笑顔を見せた。
7者7様のチア男子たちが、悩み、迷い、時にぶつかりながら、本気で挑むチアリーディング。公演の詳細は、後日公演レポートとして改めてお届けする。
Live Performance Stage「チア男子!!」は、12月9日（金）から12月18日（日）まで東京・AiiA 2.5 Theater Tokyoにて上演。
(C)朝井リョウ／集英社 (C)LPS「チア男子!!」製作委員会 2016
（取材・撮影／櫻井宏充）
（取材・文／エンタステージ編集部）
