個性豊かな国擬人化キャラクターによるコメディ第2弾！ミュージカル「ヘタリア～The Great World～」開幕

2016年11月10日2024年7月31日

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漫画・アニメ・CDなど様々なメディアで展開している大人気の国擬人化コメディ「ヘタリア」。その舞台化第2弾となる、ミュージカル「ヘタリア～The Great World～」が2016年11月10日（木）、東京・シアター1010にて開幕した。初日当日には公開ゲネプロと囲み取材が行われ、出演者の長江崚行、植田圭輔、磯貝龍虎、廣瀬大介、寿里、山沖勇輝、杉江大志、上田悠介、山田ジェームス武が登壇した。

2015年12月に東京・Zeppブルーシアター六本木にて公演が行われ、大盛況のうちに幕を閉じたミュージカル「ヘタリア～Singin’ in the World～」の続編となる本作。第2弾の上演が決まった時の心境として、イタリア役の長江は「約1年の期間で、自分が色々と培ったものを、再び発揮できる場所だと思いました。嬉しいし、楽しいし、再び大好きな作品に帰ってこれたと思っています」と明かした。

前作との違いについて、日本役の植田は「物語の主軸となるキャラクターが変わると、カンパニーの空気も変わって、世界観も変わっています。今回はイギリスとアメリカが主軸になっています。僕は今回の物語が男臭くて好きなんですが、前回の良さも絶対にあるので、良い意味で違っています」と見どころとして解説。

その物語のメインであるイギリス役の廣瀬は「全員がずっと走り抜けていて、お祭り感がありますが、今回はエンタメ感よりも、お芝居要素が増えていて、すごく嬉しい作品に出会えたなと思います」とミュージカルシーンだけでなく、ストーリーもアピール。同じく今回のキーパーソンとなるアメリカを演じる磯貝は、囲み取材を見ていた脚本のなるせゆうせいを前にして、「すごくおいしい役でした。なるせゆうせいにお金を掴ませただけはありました（笑）。僕の成長過程が見どころ。みんな僕を観て帰ってほしいです」と発言。自身が演じるアメリカ同様のフリーダムな発言で、会場の笑いを誘った。

これらのキャストだけでなく、演出・構成の吉谷光太郎、脚本のなるせという個性的なメンバーが集まっているカンパニーについて、フランス役の寿里は「色々な人が集まって、そのポジションごとが国々なんです。それぞれが主張して、板の上でなんてモノが出来上がるんだ！という作品です。支えてくれるスタッフの力をみんなで形にして、お客様に観せたいと思います」としっかりとした口調で語り、登壇者たちからも拍手が。すると、植田から「本当はこんな人じゃないです」というツッコミが飛び、周りから笑いが起こった。さらに、中国役の杉江が「作り手側の皆さんがガシャッとしたものに、みんながギューンと入れていくんです。バーンとなるんですけど、また最後にギューンとなる素敵な作品です（笑）」と謎コメントをすると、全員から「擬音しかねぇよ！」と総ツッコミを受け、会場はこの日一番の盛り上がりとなった。

今回から新たにドイツ役を演じる上田は「みんなに溶け込めるか心配でしたが、最初の出会いから溶け込ましてもらったので、ありがたかったです。役を受け継いだ人間として、第1弾の人たちの気持ちも大事にしながら頑張っていきます」と意気込んだ。同じく新キャストにして、新キャラクター・スペイン役を演じる山田も「途中から飛び込むという不安はあったんですけど、良い意味で、皆がしょうもなくてバカばっかりでした（笑）。だからこそ、一緒に頑張ってやれると思えました。初日の舞台の中でも、お互い助け合いながら、そして楽しみながらできたらと思います」と初日を迎えての気持ちを語った。

最後に長江が「今回のテーマが“大航海”ということで、キャスト、スタッフの全員が一つの大きな船に乗って千秋楽に向かって航海していきます。色々なハプニングなどがあると思います。だけど、僕たちの思うゴールに必死に向かって行きたいと思うので、最後まで頑張っていきます」と会見を締めた。囲み取材からも感じられる、和気あいあいとして息の合ったカンパニーが贈る、擬人化された国同士の交流をユーモラスに描いたコメディ・ミュージカル。ぜひお見逃しなく。