2016年10月26日(水)より東京・東京国際フォーラムホールCにて上演される『ダニー・ボーイズ』~いつも笑顔で歌を~。原作は、2008年に手塚治虫文化賞を受賞した島田虎之介による漫画「ダニー・ボーイ」で、これが初の舞台化となる。初日前日には、フォトコールと囲み会見が行われ、真田佑馬、水田航生、柄本時生、悠未ひろ、AKANE LIV、ベンガル、剣幸が登壇した。
まず、真田は「このメンバーでよかったです!」と自信を見せた。本作は歌がふんだんに使われる音楽劇。真田自身も、ジャニーズJr.内のユニット・Love-tuneとしても活動しているが「改めて、歌って楽しいものだなってことに舞台を通して気づきました」と普段とはまた違う歌の魅力を感じたようだ。
そんな真田と2014年に上演された『オーシャンズ11』以来の共演となる水田は「(真田が)すごく大人になっていてびっくりしました。お芝居や歌に、本気でぶつかっている姿が素敵だなと思いながら稽古していました」と目を細めた。
二人と共に「ダニー・ボーイズ」となる柄本は、歌について聞かれると「歌は苦手です・・・」と苦笑い。「二人(真田と水田)に教えてもらってます。航生くんは、同じフレーズを一緒に歌うところとか、大きい声で歌って教えてくれるんですよ」と明かした。
稽古を通し3人はとても仲が良くなったようで、稽古休みの日に揃ってスタジオに入り「一夜限りのダニー・ボーイズバンドを結成した」というエピソードを真田が披露。「ベースを弾きたい」という柄本に「じゃあ、僕はギターが弾きたい!」と真田が続いたのを受け、水田は「ドラムやるしかないじゃないか!」と乗ったという。ドラムを叩いたことがなかったという水田だが「真田くんが優しく教えてくれました(笑)」と、存分に“音”を“楽”しんだと振り返った。
続いて、小劇場を中心に活動をしてきたベンガルが「明るいところでやるのはちょっと恥かしいんですが、僕も歌ったり、ソロで踊ったりたりとか活躍してますので」とコメントすると、柄本から「嘘でしょ、踊ってるとこ見たことないよ!」とツッコみが。ベンガルの「若い人たちに囲まれて楽しい」と朗らかな言葉からは、座組みの良い雰囲気が漂った。
また、剣の存在が宝塚入団のきっかけだったというAKANEは「憧れの人で共演できて、今とても幸せです」と喜びを語り、悠未も「今まで稽古で重ねてきたパワーを集結させたいです」と意気込み十分。
そして、剣は「劇中でも言われるんですけど『歌ってどうしてこんなに人を幸せにするんだろう』という気持ちが込められた作品になっています。観に来た皆さんに幸せになってほしいです」と呼びかけた。
最後に真田は「いよいよ幕が上がるということで、ワクワクしています。素晴らしい舞台になりました。大人になるにつれて、だんだんとがむしゃらに歌うことが恥かしくなってしまった人にも、ぜひ観てほしいです。素晴らしい舞台になっています!」とアピールし、会見を締めくくった。
主人公は、1976年1月11日にブロードウェイのウィンター・ガーデン・シアターに初めて日本人俳優として出演した実在の人物「サトウ・イサオ」をモデルにした伊藤幸男。彼とその周囲の人々が、音楽を通じて絆を深めていく物語となっている。フォトコールでは、劇中劇の中で歌われる「Welcome to Japan,General MacArthur」が披露され、悠未がマッカーサー役で登場。真田が燕尾服姿、水田が国民服姿で歌い上げる中、柄本が狂言回しとしてストーリーを説明していった。また会見の中では、真田がダニー・ボーイズ結成のシーン歌う「Come Together」を見どころとして挙げていた。こちらにも注目だ。
音楽劇『ダニー・ボーイズ』~いつも笑顔で歌を~は、10月26日(水)から10月29日(土)まで東京・東京国際フォーラム ホールCにて、11月5日(土)・11月6日(日)に大阪・新歌舞伎座にて上演。