2017年1月にミュージカル「しゃばけ」が上演される。原作は、畠中恵によるファンタジー時代小説シリーズ(新潮社)で、2001年にシリーズ第1弾を発刊後、現在まで続く人気シリーズとなっている。今回、刊行15周年を記念し、ミュージカル化が決定した。脚本は神楽澤小虎(MAG.net)、演出・音楽は浅井さやか(One on One)が手掛ける。
時は江戸時代。主人公は、江戸の大店・長崎屋の一人息子である一太郎ぼっちゃま、通称若だんな。めっぽう身体が弱く、両親がそれはそれはかわいがっている。そんな若だんなを守っているのが、長崎屋の手代である佐助と仁吉。この二人、日頃は人間の姿をしているが、実は、犬神(いぬがみ)、白沢(はくたく)という妖。二人にとっては、若だんながこの世のすべてであり、両親以上にかわいがり甘やかしている。
これまで、出演者の一部が発表されていたが、この度、全出演者とその配役が明らかとなった。
一太郎(若だんな)役は植田圭輔、佐助(犬神)役は滝川英治、仁吉(白沢)役は中村誠治郎が務める。
この他、若だんなの暮らす離れに置かれた古い屏風が化した付喪神(つくもがみ)、屏風のぞき役は藤原祐規、菓子屋の跡取り息子で一太郎の親友・栄吉役は逢沢優、鈴の付喪神・鈴彦姫役は大平峻也、長崎屋の庭にある稲荷神社に住む守狐役は福井将太、暗夜役は萩野崇、江戸で起こっている様々な事件を語ってくれる岡っ引き・日限の親分は川下大洋に決定。
ミュージカル「しゃばけ」は、2017年1月19日(木)から1月28日(土)まで東京・紀伊國屋サザンシアターにて上演される。
挿絵:柴田ゆう (C)2001 畠中恵/新潮社 (C)2017 CLIE