6月12日（日）より、東京・よみうり大手町ホールにてミュージカル『キム・ジョンウク探し～あなたの初恋探します～』が開幕した。本作は、2006 年に大学路（テハンノ）で幕を開けた韓国発のロマンチック・コメディ・ミュージカル。初日前日には、一部公開の舞台稽古と囲み会見が行われ、出演する村井良大、彩吹真央、駒田一が登壇した。
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村井は「たった3人しかいない舞台なんですけど、ところ狭しと暴れまくっております。毎公演毎公演、楽しんでいきたいと思います」と、笑顔で意気込みを語った。彩吹も「お稽古場もすごく楽しかったんですけど、舞台に来てからもっと楽しさが倍増しました。バンドや照明が加わって、想像していた空間以上のものができたなあという実感があるので、あとはお客様に楽しんでいただくだけ」とワクワクした様子。開演前には、村井と彩吹によるプレショー（影アナウンス）が毎回生放送で行われるという。この日の舞台稽古でも、二人が楽しげに自由なトークを繰り広げていた。
一人24役を演じるマルチマンとして注目を集める駒田も、「3人で協力して、助け合って、がんばってきました。明日初日でドキドキしてるんですけど、劇場に入ってテンションがすごく上がって、早くお客さんの前でやりたいなってなっています」と自信を見せた。稽古休みの前には、3人でよく「反省会という名の食事会」によく行っていたそうで、駒田が「ここまで全員集まる作品もなかなかないよね。3人しかいませんからね！年齢も近いし･･･」とつぶやくと、最後の部分にだけ、二人から「えっ（笑）?!」というツッコミが。
そんな駒田は、24役を演じ分けることについては、「普通一役の稽古を一ヶ月ぐらいするんだから、24役やったら2年ぐらいかかるはず（笑）。本当に苦しかったんだけど、乗り越えたなと感じられたから、数日前から楽しくなってきました。いろんな役ができて楽しいです」と明かした。駒田が演じる24役は、父親、若い女、タクシーの運転手など、年齢も性別も職業もさまざま。中には人間ではないものも?!
それぞれ24役の中で好きな役を聞かれると、村井は「インド人ですね。最初は明るい感じなんですけど、途中で垣間見える瞬間が･･･」、彩吹は「いっぱいありますが、バーの店長さん。視覚的にもお楽しみがあるんですけど、二面性があって･･･観ていただけたら、その意味がわかると思います（笑）」と答えていた。
駒田本人が挙げたのは、「･･･ジェシカ？」という女性役の名前。他にも「聖戦士☆星矢？インド人？」と次々挙げつつ、「考えたことあるんだけど、意外と順番決められなかったの。すべての役がすごく好き。24役のスピンオフ舞台を作ればいいのに（笑）」と愛着を見せた。
最後に、駒田は「ミュージカルを知らない方も、初めての方も、苦手な方も、この作品だったらとっかかりやすいと思いますし、肩のこらないミュージカルになっていると思います。会場で笑っていただけたら、演じている側としては幸せでございます」と呼びかけ、彩吹も「私が演じる役は、喜怒哀楽がはっきりとした女性なので、私自身の本当の心を揺さぶって表現できたらいいなと思います。あとは、一さんに負けないように（笑）。恋愛の部分でも、お客様に感動をお伝えしたいと思っております」とアピール。
村井は、「3人でやっているんですけど、3人だけでやってる気がしなくなってきていて（笑）。カーテンコールの時に、本当に3人なんだなって実感します。音楽ももいいですし、一緒に2時間ノンストップで、存分に笑って、キュンキュンしていただけたらうれしいなと思います」締めくくった。
舞台稽古では、作品の冒頭部分が公開された。何をやってもダメダメなミニョク（村井）は、会社をクビに！一方、新聞記者のリタ（彩吹）も会社に転属を希望するも叶わず職を失う。その間にもマルチマン（駒田）は、ミニョクの上司、ミニョクを振る恋人、リタの父親、タクシーの運転手など、「すぐに出番なんだよ！」という言葉が台詞になってしまうぐらい、次々と姿を変えていく。それを菅野こうめいの演出、かみむら周平が監督する音楽、広崎うらんによる振付が彩り、ポップでキュートな物語にぐいぐい引き込まれる。
韓国では、週末のデートスポットとしても知られる本作。心躍るロマンチックな時間を楽しんでほしい。『キム・ジョンウク探し～あなたの初恋探します～』は、6月26日（日）まで東京・よみうり大手町ホールにて、6月29日（水）～6月30日（木）には、大阪・サンケイホールブリーゼにて上演。
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