いとうあさこが所属する山田ジャパン『ソリティアが無くなったらこの世は終わり』いしだ壱成、予座よしあきを迎え開幕!

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2016年5月11日(水)より東京・渋谷 CBGKシブゲキ!!にて山田ジャパン『ソリティアが無くなったらこの世は終わり』が開幕した。山田ジャパンは、2008年6月に日本演出者協会主催の若手演出家コンクール2007の優秀賞受賞メンバーを中心に旗揚げされた劇団。本作は2010年に初演され、今回6年ぶりの再演となる。出演者には、いとうあさこを筆頭にした個性派揃いの劇団員に加え、いしだ壱成、与座よしあき、あやまん監督(あやまんJAPAN)などが多種多様な客演陣を迎えた。

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山田ジャパン『ソリティアがなくなったらこの世は終わり』公開ゲネプロ_4

脚本・演出の山田能龍は、再演するにあたり脚本を大幅にリライトしたという。主人公の“前やん”こと前田幸二(いしだ)は「考える」のを止め、面白くもないソリティアをただやり続ける日々。それには中学生時代の親友“はまち”(与座)とのある事件が関係していた。そして、彼を取り巻く人間たちが絡み合い、彼の現在の心の所在を明らかにしていく・・・。

山田ジャパン『ソリティアがなくなったらこの世は終わり』公開ゲネプロ_5

物語は、複雑な家庭環境を持つ者同士のはまちと前やんの中学時代の回想と、現代の“前やん”の状況が交互に交錯していく。明るい性格であった“前やん”が、なぜ無感情な人間となってしまったのかが、それぞれの人間関係とともに明らかにされていく構成で、あたかもミステリーのような感覚でストーリーに引き込まれる。重たくシリアスなテーマを扱っているが、そこに山田ジャパン独特の笑いのセンスが組み合わさることにより、エンターテインメントでありながら、それでいて考えさせられるという絶妙なバランスを生み出す作品となっている。

山田ジャパン『ソリティアがなくなったらこの世は終わり』公開ゲネプロ_2

“前やん”の中学時代と現在の姿の両方を演じるいしだは、劇団「山田ジャパン」の舞台には2011年の『いいえヴィンテージです。』以来の出演。初日を迎えた心境について「一歩一歩、着実に頑張っていきたいと思います。どんどん進化していけるように、自分自身も精一杯、努力していきます」と意気込んだ。

山田に出演を熱望され、今回ついに山田ジャパン初出演となった予座は、「皆さんはそれぞれ違う人生を生きてきたと思いますが、作品を通じて、それぞれ感じる部分があると思います」と語った。

山田ジャパン『ソリティアがなくなったらこの世は終わり』公開ゲネプロ_3

初演にも出演したいとうが、「6年前の再演の作品ですが、むしろ新作というぐらいの舞台となっていますので、ぜひ観に来てください!」とアピールするように、この6年間の時代の変化を経て、よりビビットに、よりセンシティブに“山田ジャパン”独自の世界観を構築している。前回公演を観た人も、今回初めてという人も、その感覚を劇場で体感して欲しい。

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山田ジャパン『ソリティアがなくなったらこの世は終わり』公開ゲネプロ_6

山田ジャパン『ソリティアが無くなったらこの世は終わり』は、5月15日(日)まで東京・渋谷 CBGKシブゲキ!!にて上演。

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