長塚圭史率いる阿佐ヶ谷スパイダースが2000年に初演し、2006年にリメイク上演した『イヌの日』。長塚が自身の創作のターニングポイントと位置づけたこの作品を、劇団ゴジゲン主宰で映画『アフロ田中』『ワンダフルワールドエンド』『私たちのハァハァ』など、映画監督としても頭角を現す松居大悟がこの夏蘇らせる。
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出演には、その確かな存在感から長塚・松居はもちろん様々な演出家の作品で活躍を続ける実力派俳優・尾上寛之、人気劇団柿喰う客の看板俳優で高い身体能力を誇る玉置玲央、モデル、女優として20代女性より絶大な支持を得る青柳文子、少年性と狂気を合わせ持った独特な存在感が魅力の劇団イキウメ・大窪人衛、松居作品には欠かせないゴジゲン所属の怪優・目次立樹など、次世代の演劇界を担う俳優陣が集結。
このほか、川村紗也、菊池明明、本折最強さとし、村上航、そして松居も出演。今回の上演にあたり、演出の松居よりコメントが届いている。
◆松居大悟(演出)
高校生の時に福岡で阿佐ヶ谷スパイダースの『ポルノ』という公演を、何か見ちゃいけないものを客席皆で共犯関係のように目撃した衝撃からずっと、長塚作品の演劇に魅了されてきました。自ら演出したいと思っていた『イヌの日』は、小学校の初恋の女の子を15年間防空壕に監禁する物語で、登場人物と重なる30歳前後の同世代のメンバーで危険なものを作ります。下北沢で共犯関係になりましょう、お待ちしています。
『イヌの日』は、2016年8月10日(水)から8月21日(日)まで下北沢 ザ・スズナリにて上演される。チケットの一般発売は6月25日(土)より開始。
◆あらすじ◆
高校を卒業後、進学も就職もせずに悪友たちと遊び暮らす広瀬幸司。ある夏の始め、仲間の1人である中津正行からある仕事を頼まれる。それは、中津が留守にする間、「ある人たち」の面倒を見てくれというものだった。大金に釣られ安請け合いした広瀬だが、その「ある人たち」とは恐るべき状況下にある者たちだった・・・。
(写真)左から松居大悟、尾上寛之、玉置玲央、青柳文子。