ジョージ・バーナード・ショーの戯曲「ピグマリオン」をブロードウェイミュージカル化した名作『マイ・フェア・レディ』。2013年に日本で上演されたリボーン版が、2016年7月10日(日)より、東京芸術劇場プレイハウスで再演される。これに先駆け、3月31日(木)、イライザ役のWキャストである霧矢大夢と真飛聖、ヒギンズ教授役の寺脇康文が3人そろって「午前十時の映画祭7」開幕記念イベントに登場し、本作の魅力を語った。
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『マイ・フェア・レディ』は、1964年にアカデミー賞8部門を受賞した名作ミュージカル映画としても知られる人気作品。今回再演されるリボーン版は、2013年に演出を一新したもので、当時のキャストもそのままに蘇る。
寺脇は、「演出のG2さんにまた新しく書き直していただいているんで、進化した姿をお見せ出来ると思います」と自信を覗かせる。また、霧矢と真飛のWキャストについて「同じセリフ、同じ動きなのに全然違う印象の二人なので、全然違った魅力がありますね。両方見てもらいたいです」とアピールした。
この日はトークショーも行われ、オードリー・ヘップバーンがイライザ役を演じた映画版への思いも語られた。
真飛と霧矢にとってはヘップバーンよりもヒギンズ役のレックス・ハリスンの方が印象的な映画だったようで、真飛が「宝塚では男役だったので、どうしてもヒギンズの方を見てしまう」と苦笑いしながら明かすと、霧矢も「私は英国ものを演じる機会が多かったんですが、そういうものを演じるたびに見ていました。男性のスーツの着方とか」と話すなど、男役時代の“目指す姿”だったようだ。
そんなヒギンズ役を演じることになる寺脇について聞かれると、霧矢は「すてきですよ。ヒギンズさんの少年の心を持っている、情熱があるところがぴったり」、真飛は「懐が大きい人。かわいいところもある」と絶賛し、寺脇は照れたように「そ~お!?」とおどけて、会場を沸かせた。
今回の上演は再演ということもあり、キャスト陣の仲の良さがうかがえる和やかなムードでトークショーは進んだ。稽古場でも和やかな空気が流れているそうで、「寺脇さんがムードメーカー」と霧矢と真飛が語った。
一方の寺脇からは、霧矢が度々“迷言”を残しているとのツッコミ。「記者会見で、(写真撮影のときに)『女のポーズがわからん』って言ってましたね(笑)。真飛さんも、『腰に手を当てといたらいいのよ』って」と、男役らしいエピソードが明かされた。霧矢は照れたように、「また2016年版の迷言を作っていきたいと思います」と笑顔で語った。
「午前十時の映画祭7」は、2010年に「午前十時の映画祭 何度見てもすごい50本」として始まった映画祭で、1年間に渡って珠玉の名作映画を連続上映するもの。今回は、合計29本の映画を高品質のデジタルシステムで上映する。
ミュージカル『マイ・フェア・レディ』は、7月10日(日)~8月7日(日)に東京芸術劇場プレイハウス、8月13日(土)~14日(日)に愛知県芸術劇場、8月20日(土)~22日(月)に梅田芸術劇場で上演。
「午前十時の映画祭7」は2016年4月2日(土)~2017年3月24日(金)にTOHOシネマズ 日本橋ほか、全国55劇場にて開催。
(画像1枚目左から)真飛聖、寺脇康文、霧矢大夢